概要
藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』のエピソードの一つ。TC4巻収録。
あらすじ
ジャイアンにいじめられたのび太の為に、ドラえもんは「空気ピストル」及び「かくれマント」を渡す。
しかしジャイアンも何故かひみつ道具が入った鞄を持っており、のび太は返り討ちに遭ってしまう。実はその鞄は時間犯罪者が未来から逃走した際、現代に落としてしまった道具であることが判明する。
その後、ドラえもん達は時間犯罪者に追い詰められてしまうも、そこへタイムパトロールが駆け付けたことで時間犯罪者は無事に確保される。勿論時間犯罪者の持ち物で有る鞄と中に入ったひみつ道具も全て証拠品として押収された。
しかし、ジャイアンはタイムパトロールに「拾い主は(謝礼を)一割貰えるはずだぞ。おくれよ」と食い下がり、そんな彼を見たドラえもんとのび太は呆れるのだった。
余談
上記のエピソードは大山のぶ代版アニメ及び水田わさび版アニメにて映像化されている。前者は1979年及び2002年、後者は2009年に放送された。以下、原作版と比べて大きく異なる点について記述する。
- 2002年版
サブタイトルが「謎の四次元カバン」に変更されている。
こちらでは原作版では未登場だったしずか、スネ夫が登場しており、現代に逃走した時間犯罪者が三人になっている。また、終盤ではタイムパトロールではなくドラえもんが「クローンリキッドごくう」を使用し、時間犯罪者を拘束している。
- 2009年版
こちらでもしずかとスネ夫が登場しており、それだけでなくジャイアンの母ちゃんも登場している。
また、時間犯罪者は国際科学研究所から「超高性能爆弾」(スイッチを押せば地球が吹き飛ぶほどの威力を持つ小型の爆弾)を盗み出した犯人であるとされ、その爆弾をジャイアンが鞄と共に拾ってしまう。
時間犯罪者は序盤こそドラえもん達に対し警察だと偽りながら接触していたものの、正体が知られた後は本性を現し、数々のひみつ道具を使用してドラえもん達から爆弾を取り返そうと襲い掛かっている。
その後、ドラえもん達は時間犯罪者に追い詰められてしまうが、そこに偶然通りかかったジャイアンの母ちゃんが乱入。店番をサボったジャイアンを叱ろうと現れたのだが、母ちゃん怖さにジャイアンはあろうことか怪人に取り入って「お願いだ、爆弾でも何でも渡すから助けて!」等とぬかす醜態を晒し、混乱した時間犯罪者は彼女の恐ろしさを知らなかった為、取り敢えず「動くな、こいつが目に入らねえのか、ババアめ!」と言ってしまい、激怒した母ちゃんに「ババアだって!?もう一度言ってみな!!」と手に持っていたダイコンで頭をカチ割られて倒された。(ついでに時間犯罪者のレーザー銃から日本の国旗が上がった)母ちゃん、タイムパトロールより強いんじゃなかろか。
その後、時間犯罪者は無事駆け付けて来たタイムパトロールによって逮捕され、ジャイアンは原作通り「なんか一つくらいおくれよ〜!」と言いつつ母ちゃんに引っ張られていき、大根の欠片で尻をぶたれてしまうのだった。
一同「お大事に〜!」