概要
藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』に登場するひみつ道具の一つ。初登場はTC37巻収録「クローンリキッドごくう」。
液体の入ったビン型の道具。これを頭部にかけると『西遊記』の主人公・孫悟空のように息を吹きかけた数本抜き取った髪の毛から分身(クローン)を作り出すことが可能になる。
ただし、効き目は30分しか続かないうえに、分身の性質や性格は本人そっくりに似てしてしまうため時と状況によっては失敗してしまうケースもある。
劇中でのび太はこれを使ってマンガを強奪したジャイアンを懲らしめようとしたが、元が臆病な性格だった為に分身はのび太を見捨てて全員逃げ出してしまい、完敗。この道具を奪ったジャイアンは「こんなに子分ができた」と分身達に店の手伝いをさせようとしたが、元の性格が乱暴者だったことが災いして、分身達は手伝うどころか大暴れし、弱い者いじめまでする。それを見たジャイアンは「あ、こいつら。なんて乱暴なんだ」と困惑し、その責任を取らされる形で母ちゃんに「へんなもの使うからだよっ」とお仕置きされて、道具もドラえもんに返され物語は終了となった。
ドラえもん曰く「この薬でやっつけたようなものさ」。
大山版ではオチが、「クローンリキッドごくうを使った母ちゃんとそこから出来た分身母ちゃんがオリジナル及び分身ジャイアンを成敗する」ものに変更されており、一方水田版では、同じくマンガを強奪されたスネ夫がのび太に加勢、同様の道具を使ってジャイアンを翻弄するオリジナル展開が加えられている(結末は変わらないが)。
関連タグ
分身ハンマー:同じく自身の分身を作り出すことができる。