CV:瀬戸麻沙美
概要
ヒロインの一人で暁古城のクラスメイト。普段はそれ以上でもそれ以下でもない、いかにも普通の女子高生を振舞っている。
しかし、ひとたび街の危機となれば凄腕プログラマーとして主人公の戦いを裏で支えた。
スマホに「モグワイ」というAI(?)を搭載し、ときおり漫才を繰り広げている。
人物
容姿
金髪ロングのギャルのような風貌で、耳には古城に買わせたターコイズブルーのピアスを付けている。なお、この姿はいわゆる高校デビューの結果であり、中学時代は黒髪にメガネをかけていた。言動もイマドキの女子高生だが、恋愛事には奥手。
性格
見た目こそギャルだが度胸と優しさを兼ね備えた姉御肌であり、凪沙からは「頼りがいがあってかっこいい」「お姉ちゃんに欲しい」と絶賛されている。
嗜好
細身で均整のとれたプロポーションとは裏腹に健啖家であり、絃神島の名店はあらかた把握しているほどのグルメ。にもかかわらず、自覚なしのメシマズでもあり、かつてクラスメイト14人を病院送りにしてしまっている。ドラマCDでも乱雑な材料を組み合わせて作った、料理の名を借りた抹殺兵器で古城たちを悶絶させてしまっている。このため、たまに好意の表れとして古城に料理を振舞おうとすることもあるが、彼女の料理にトラウマを抱く古城や基樹から即答で拒絶されるようになった。
経歴
絃神島評議員を務める藍羽仙斎の次女という、多少は裕福な家の出だが、同時に『電子の女帝』の異名をもつ凄腕のプログラマーであり、人工島管理公社でシステム保守点検のバイトをしている。公社の御曹司である矢瀬基樹とは子供の頃の付き合いで、名前で呼び合う仲。
古城とは中学時代からの付き合いで、ある出来事以来彼に好意を寄せていたが長い間気付かれておらず、監視役として常に古城の傍にいる姫柊雪菜の出現に焦りを感じてからは、キスと告白で自分の気持ちを示した。
古城にはっきりと恋愛感情を示しているという点では他のヒロインより優位に立っている感もあるが当の相手が長年友人として接してきた相手との関わり方について悩んでいるためそれ以上恋愛方面で大きな進展は現状ない。
絃神島育ちが長いため魔族への偏見は特にない。そのため、作中で古城が第四真祖であることを知っても彼への印象を変えることはなくそれまで通り接している。
しかし、それゆえに彼が力を振るい自由を失っていくことを憂いていくようになり、一時的にディミトリエ・ヴァトラーに加担し古城と敵対したこともある。結局このときは和解し、事態解決のために自らの血を吸わせた。
2年に進級後は古城の本格的なバックアップのため、校内での活動拠点として部活を立ち上げている。
作中の扱い
作者(三雲岳斗)に「死亡フラグが立ちまくってる子がいる気がする」やら「浅葱さん不幸伝説の始まり」やら言われたりヒロインの中では唯一古城が吸血鬼であることをかなり長い間知らなかったこともあって何かと不遇な立ち位置に置かれることが多い。具体的には閉じ込められたり誘拐されたり……
しかもアニメでは、第1期と第2期の間に当たる7・8巻のくだり(古城がアヴローラから第四真祖の力を受け継いだ経緯を追憶するエピソード)が省かれてしまっていたために、古城が第四真祖になっていることを知るタイミングが大きく遅れてしまっており、OVA第2期8話でようやく古城の正体や雪菜の素性や獅子王機関の存在を知ったため、遅ればせながら正式に当事者の一人になった。
一方で『暁の帝国篇』では、瓜二つの容姿をしている「萌葱(もえぎ)」という1人娘を儲けていることが判明している。実は雪菜の子である暁零菜よりも一年早く生まれており、雪菜よりも先に古城の子を産んでいたという意味では、何気に最初の勝ち星を挙げていたところもある。
電子の女帝/カインの巫女
- 専門の言語学者でも解読できなかった古代言語を解読した上でそれを利用した指令プログラムを組み立てる
- 都市の構造を利用し凶悪な戦闘力を有する脱獄囚を無力化
- 世界中の諜報機関が奪い合うレベルのアプリを即興で作成する
など尋常でない域のスペックをたびたび発揮している。
これに関連して一部の者からは『カインの巫女』と呼ばれ警戒されている。
絃神島自体がこのカインの巫女の為に建造されたある種の儀式場であり、島にいる限りあらゆる偶然や幸運が浅葱を殺させない方向に作用する。
この能力を危険視した太史局が、江口結瞳の持つ夢魔の力で古代兵器レヴィアタンを起動、絃神島もろとも浅葱を抹殺しようとするという暴挙に出たことさえある。
後にカインの巫女としての力を利用し、戦闘面でも古城をサポートしたり、危機を脱することに成功したこともある。
(例として、海水をイチゴゼリーにして溺死を回避したこともある。その気になればその力でメシマズを克服できるかもしれないが…)