概要
標高が高いところにある、比較的平坦な地形。台地のうち、高いところにあるものも指すが、扇状地や山麓など台地地形ではない「高原」もある。
標高の高さのため夏場は比較的涼しく、避暑地や別荘地のイメージがある(100m上がるごとに気温が0.6度下がると言われている)。しかし、高原と呼ばれていても標高がそれほど高くない場所があり、場所によっては夏の暑さは低地と大して変わらなかったりする。
例を挙げると、那須高原のうち那須塩原駅や黒磯駅周辺など市街地が広がっている地域は海抜300mくらいに過ぎず、内陸性気候のおかげで下手をすると湘南より暑い。同じ那須高原には海抜1000mを超える場所もあり、このような場所は夏はしっかり涼しい。
日本の高原
関東地方周辺では上記の那須高原のほか、八ヶ岳山麓、軽井沢辺りが代表例である。
また、関西では青山高原や生石高原などがある。
八幡平や大台ヶ原など起伏のある高原は、山として扱われることの方が多い。阿蘇山や箱根山などのカルデラも「高原」と称されることもある。
世界の高原
世界には日本の国土面積よりも広い非常に巨大な高原がいくつもあり、エチオピアやチベットなどは国土の主要部分が高原の上にある。
中国北部の黄土高原は日本にも飛来する黄砂の主要な発生地となっている。
インド半島の主要部をなすデカン高原は巨大な溶岩台地で、標高は300メートルから600メートルと「高原」の割に低く、低緯度ということもあって夏は非常に暑い。