概要
長野県の中東部から山梨県北部にかけて広がる長さが約30kmの山地で、別名「八ヶ岳連峰」。
名の由来は、「山頂が八つあるように見える」、「八百万のごとく多くの山が集まっている」など諸説がある。
山域にある自治体は、長野県の立科町、佐久市、茅野市、佐久穂町、小海町、南牧村、原村、富士見町と、山梨県の北杜市が該当する。
その他に権現岳(2,715m)、編笠山(2,524m)、横岳(2,829m)、天狗岳(2,646m)、茶臼山(2,384m)、縞枯山(2,403m)などがあり、2,000m後半の高山が多い。
赤岳周辺は著名な随筆・登山家の深田久弥によって「日本百名山」に選定されており、高山植物の植生が豊かな事でも知られる。
明治時代の中頃から一般市民による登山が増え始め、1950年代以降の登山大ブームによって八ヶ岳連峰全体が人気コースとして定着。
現在は縞枯山の中腹までロープウェイが開通しており、初級者から中級・上級者向けの日帰りから泊まりがけまでのコースのバラエティに富んでいる。
周辺地域では高冷地野菜の栽培が盛んな他、多くの牧場やスキー場が営業。
温泉地も多い。
昭和時代後半より観光地化が進み、現在では避暑やウインタースポーツ目的などでも多くの人達が訪れる。