概要
総じて標高は低いが山容はなだらかではない。
かつてはこれらの山々や擁する峠をまとめて足柄山とも呼ばれていた。
最高峰は箱根エリア北端部にある金時山(1,212m)で、ほかに矢倉岳(870m)などの山や中央部には足柄峠がある。
登山口から1〜2時間台で登頂できる山も多く、初級者向けの軽登山やハイキングコースとして多くの旅行者が訪れる。
金時山の山頂からの光景は、その立地から広大な裾野を広げる富士山、芦ノ湖中心とする箱根のカルデラ、相模湾と駿河湾の2つの海に伊豆半島、遠くには南アルプス(赤石山脈)の日本2位の高山である北岳、などを眺められる程雄大である。
たまに大涌谷から噴出する火山ガスの硫黄のにおいも届く山頂には、不定休の山小屋食堂が2軒運営されている。
足柄山といえば、その幼少期が昔話『金太郎』として有名で平安時代後期にいたとされる武将坂田金時の伝説が有名である。
彼はこの山林の中又は麓の集落で母親と暮らしていたとされ、神奈川と静岡両県側に由縁の神社などの史跡も残っている。
また大日本帝国海軍の妙高型重巡洋艦足柄や、海上自衛隊のあたご型護衛艦あしがら(イージス艦)の艦名の由来ともなった。
関連項目
箱根付近を舞台にした近未来SFアニメ作品で、近年金時山の金時神社登山口の公衆トイレと駐車場が当作品仕様に改装されている。
一見乗換あるいは近隣駅にも受け取れるような名称であるが、実は当山地を挟んだ神奈川県と静岡県側という反対側同士にある。