概要
山梨県南アルプス市の赤石山脈(南アルプス)北東部に位置する。
標高は富士山に次ぐ3,193mで、火山ではない山としては日本最高峰である。
日本百名山の一つでもある。
古来より南方の間ノ岳と農鳥岳とともに白根三山あるいは「白根山」とも呼ばれており、その北端である事から山名の由来となったとされる。
山体は粘板岩、千枚岩、砂岩、輝緑凝灰岩などの古い時代の鉱物で構成されており、山頂部は岩場の尾根状となっていてまるでピラミッドのような雄大な山容である。
東斜面の比高約600mの岩壁は「北岳バットレス」としてロッククライミングの愛好家らに知られており、大樺沢の雪渓や固有種キタダケソウなどの豊富な高山植物も有名である。
日本2位の高さであり、総じて山深い南アルプスにおいては比較的アクセスが良く登山道もそこまで長くはないため夏季には多くの登山客が訪れる。
登山ルートはバスで夜叉神トンネルを越えて広河原まで入り、白根御池という池を経由するのが一般的である。山頂付近には県営と民営の大きな山小屋が2軒所在する。