「生物を生物たらしめている遺伝子。その塩基配列を見ると、ヒトとチンパンジーとはわずか1.23%の違いしかないそうです。なのに一方は檻の中に入れられ、もう一方は万物の霊長として君臨している。チンパンジーだけじゃない。どんな生物にも、この地上を支配するチャンスがあったはず。何故人間だけが――そうは思いませんか?」
「カリス、必ず封印を解く。そして約束を果たそう!」
演/林泰文
初登場話:第22話「闇からの脱出」
概要
上級アンデッドの1人にしてカテゴリーJに属するイーグルアンデッドの人間態。
黒いスーツ姿のさわやかな印象を持った後に登場するギラファアンデッドの人間態である金居と同じくメガネを掛けた知的な青年の姿をしており、無益な殺生は好まない紳士的な性格の持ち主。腕には白いワシのついた装飾を身に着けている。ただしタランチュラアンデッドと違って自身の種族の繁栄の為にバトルファイトの優勝を目指す事については積極的である。
ヒューマンアンデッドの勝利により現在繁栄している人間よりも格下の存在と化してしまった他の動物たちの事を心配し、会話の際は親しい間柄以外の人物には常に敬語を使う様に心掛けている。
また、動物に関しての知識を持っており、それを他人に自慢したがる悪癖を持つ。なぜかアカゲザルの猿山を前にしてチンパンジーの蘊蓄を語り出す場面もあるが。
彼はこうした蘊蓄を披露する際に、前回のバトルファイトの勝者であるヒューマンアンデッドの子孫たる人間が地球を支配し、他の動物を動物園やペットショップに閉じ込めている現状に嫌悪感を示しており、これが上述したようにバトルファイトに対しては積極的な態度を取る要因の1つであるとも考えられる。
また、この姿のままでも羽手裏剣や飛行能力等の能力の一端を行使することが出来る。
1万年前に伝説とまで謳われたカリス=マンティスアンデッドとは友にして互いに認め合ったライバル関係であり、その際に2人で最後まで生き残り、「最後の戦いをしよう」と約束をしていた(要は「決勝戦で会おう」ということ)為、相川始=仮面ライダーカリスが他のアンデッドに倒されない様に戦いに介入していた。
が、カリスが自身の事を覚えていなかったことに不信を抱き、彼の正体について探りを入れ、始がカリスでない事を突き止める。
そして始からカリスが封印されている『チェンジ』のカードを奪い取る事に成功するが、カードを取り戻すために剣崎と共に駆けつけた始と交戦。
始から借りた『フロート』のカードで空中を飛行する剣に翼を切り落とされアンデッドと共闘する人間に驚愕しつつ地面へと落下し『チェンジ』のカードを取り戻され、そのカードでカリスに変身する始の姿を垣間見て絶句している(本人曰くカリス本人ではないと知りつつも「油断した」)隙を突かれ『ライトニングソニック』を受け致命傷を追う。
しかし何事もなかったように立ち上がると、剣崎と始に人間とアンデッドとは共に戦う運命にあることをほのめかし(あるいは忠言し)、力尽き倒れ封印された。
人間とチンパンジーには僅かな差しかないにも拘らず、片や万物の霊長に、片や檻に閉じ込められている事を語るなどを語る知性の高さを持っており、バトルファイトの件を示唆する発言にもなっている。