公式サイトでの解説
天王寺組2大武闘派組織の一つ戸狩派のNo.2。
スピード・パワーともに天王寺組トップクラス。接近戦(ナイフ)を得意とする。
大阪の文化を心から愛しており馬鹿にされると激昂する。
概要
渋谷大智とは関西系武闘派極道組織の天王寺組の戸狩派No.2の猛者である。
人物
容姿
緑色の頭髪をオールバックにしてサングラスを着用しており、緑色の肌着の上からゼブラ柄を模した黄土色のシャツを羽織っている。肌着に筋肉のラインが浮き出ているのを見ただけでもかなり鍛えられていることが窺える。
サングラスや風貌で分かりにくいが、素顔は中々のイケメン。
性格
一言で言えば、大阪を心から愛する発言や振る舞いが目立つ生粋の関西人であり、特にタコ焼きやお好み焼きなどの「粉もん文化」を誇りに思っているらしく、大阪に関連する事を馬鹿にされるとすぐ怒り出す。また串カツに必要不可欠なソースがチューブになって泣きながら嘆く、などとにかく大阪愛が凄まじい。大阪文化を担う者にも愛着があり、美味なお好み焼き屋は褒めちぎり東京支店にも戦争中通ったりもする。
他にも「バカ」呼ばわりされても同様にすぐブチギレる(本人曰く「アホ」なら許せるらしい)等の沸点の低さや、攻撃を仕掛ける前に技の名前を言っては読まれて反撃を許してしまう等、どこか隙のある人物。 派閥トップの戸狩と二人きりで食事をした際は漫才染みた掛け合いをする辺り、彼とは良好な関係を築けている模様。彼は戸狩と同じく、「赤森地区」という部落差別の地域出身であり、出身地が同じで戸狩と似たような経験をしてきたからこそ信頼していると推測される。
このように愛嬌のある一面が描かれて、悪役かどうか疑わしい場面を数多く見せているものの、天羽組に情報を提供していた大阪の情報屋である南原を「関東に魂を売った関西の恥」と断じて容赦なく惨殺するなど(本人曰くお好みの美味さ忘れてもんじゃに魂売った)、極道としての容赦のなさも見せていた。
能力
彼は「リアルパーフェクトヒューマン」を自称しており、戸狩の側近だけにパワーやスピード、タフネスや精神力は相当に高いレベルであり、まともな殴り合いでもあの紅林二郎と渡り合えるほどである。
自身の身体能力とセンスを持ってすれば、家庭用調理器具の泡立て器等すら武器にして見せており、受けた紅林さえ「ナイフだったら勝負にならない」と驚嘆させ、実際に刃物を使っていれば何回やられているか分からないと戦慄させた。
ナイフの腕前は至高の領域と称されており、正面切っての斬り合いならば天羽組最強戦力の一人であり強力な暗殺組織トップクラスの暗殺者との戦いに勝って見せた小林幸真相手に渡り合うほど。
風貌に違わず、打撃が当たる瞬間に首を捻って衝撃を流したりとテクニックもかなりのものであり、卓越したディフェンス力や驚異的な危機回避力も、小林相手に手負いの傷を受けながら致命傷を何度も回避して見せ、小林も「超一流」と認めているほどに優れている。
過去
戸狩と同じく赤森地区出身という理由だけで不当に差別されていたらしいが、戸狩・室屋・馬渕と異なり、過去の差別経験等に関して深くは語られていない。
学生時代は卓球部だったらしく、部活での経験はナイフ術に活かされることとなる。
街で有名なゴンタクレだったところをスカウトされたことで天王寺組に入門し、現在に至る(参照)。
活躍
- 2023年2月3日の動画(紅林二郎)
初登場。紅林二郎の隣人である真津梨に誘われ大阪のリゾートバイトに来た紅林が借金を取り立てている舎弟をボコボコにした所で遭遇し戦闘に発展する。(ボケとツッコミを交えながら)凄まじい身体能力と天性の格闘センスで紅林と互角以上に殴り合い、武器を使った勝負では泡立て器を用いて主導権を握る。しかし、フライパンを使った紅林の攻撃で流れを絶たれ振出しに戻りそうなところで真津梨が消火器で中断させられ一時は逃がしそうになる。すぐに追いつき戦闘再開する矢先で紅林が自身を抱えて道頓堀に投げ込まれそうになるも、すんでのところで紅林と一緒に濁ったドブ河に落ちた。その後は速やかに逃走した模様。
「おお、今の耐えるかタフやな ほな次は俺の通天閣アッパーをお見せする」
- 2023年3月13日の動画(小峠華太)
冒頭で登場。戸狩玄弥と一緒に串カツ屋で食事している際に串カツのニ度漬け禁止のソースを共有する大阪の文化がもう感染症対策で二度と出来ないかもと言われ、涙を流しながら嘆いていた(その際に戸狩も泣くなと言ったが、本人もそれに堪えたのか涙を流していた)。
因みにそのシーンではどこか寂しそうな目をしながらソース入りのチューブで串カツにかけていたそうな。
「戸狩の兄貴…串カツのソースみんなで使うんもう出来へんのですかね?」
「ぬぉおおお!大阪の文化がぁあああ!」
- 2023年3月15日の動画(小峠華太)
大嶽の指示で東京侵攻を決めていくが、その際に見せた大阪愛の暴走に室屋に突っ込まれてしまう。
戸狩と道中で別れ、天羽組が味方として引き込んでいる大阪の情報屋である南原の動きを察知する。大阪愛の強さによる理論に基づき、天羽組に与する南原を惨殺した。これにより天羽組は大阪での動きを把握できなくなったばかりか、他の大阪の情報屋も殺される事を恐れて協力を拒むようになったため、天王寺組は情報戦で優位に立った。同時に天羽組も臨戦態勢を整えさせる事にもなったが。
「大阪の良さをわかっていない東京もんは全員大阪に移住させます」
「大阪の人間が東京に関与するのはお好みの美味さ忘れてもんじゃに魂を売ったのと一緒や」
「裏切り者は絶対に許さん。くたばれ、大阪人の恥さらしが……」
- 2023年5月8日付の動画(小峠華太)
大嶽の指示で天羽組と繋がりが太く代替わりして日の浅い組として丸山組の組長である曽根と接触して協力を取り付ける事に成功した。丸山組から逃走する天羽らより先回りして岸本隆太郎と共に待ち伏せ、銃撃と鉄球に加えガソリンによる放火で抹殺を試みるも、青山の機転で未遂に終わる。
そして、青山との勝負に発展する。
- 2023年5月19日付の動画(小峠華太)
- 2023年6月16日付の動画(伊集院茂夫)
拷問ソムリエ・伊集院茂夫と激突した。
大阪にいたころに天王寺組としてミカジメ料を受け取っていて、渋谷自身もその店の常連であったお好み焼き屋チェーンの職人・谷中が、東京へ天王寺組が進出してきた先にあった支店の店長になったため喜んで通い詰めていたが、その谷中が、現地で暴虐の限りを尽くしていた未成年ばかりの新興半グレ組織「フィアー」にたまたま遭遇したことで目をつけられ、遊び半分に嬲り殺しにされたことを知り激怒。(東京進出した天王寺組のシマでフィアーが暴れていたこともあいまってか)フィアーの下っ端構成員を残虐に狩りながらそのアジトを突き止め、襲撃。そこで、息子殺しの犯人としてフィアーを嗅ぎ回っていた事で目をつけられ拉致されていた谷中の父を発見したことで怒りが極限に至り、谷中の父を守りながら、そこにいたフィアーの構成員らを片端から血祭りにあげる。
最後に谷中殺しの主犯である同組織のボス・涌井を手にかけようとしたところで、谷中の父に復讐依頼を受けてフィアー(さらに言えば涌井の)惨殺に動いていた伊集院が乱入し涌井を搔っ攫ったことで、ターゲット横取りとその闘気への強い警戒感から今度は伊集院に刃を向け、応戦でナイフを出した伊集院と切り結ぶことに。あの青山琉己すら大苦戦せしめたナイフ捌きは伊集院に高く評価されるも伊集院はその斬撃を完璧にいなしきり、そのまま合気の投げ技で渋谷をコンクリの床に叩きつけ、戦闘に没入していた渋谷の気勢を寸断。改めて敵手の姿を認識したことで、初めて目の前の男が「有名な拷問士の伊集院」であることに気付くと、『谷中の父から伊集院が依頼を受け抹殺に動いた』ことを察し、刃を収めて涌井の始末を伊集院に託したのだった。
- 6月26日の動画(戸狩玄弥)
半グレ制圧をミヤネ屋を理由に岸本に押し付けようとした後、戸狩過去編に登場。戸狩同様赤森地区出身(※)で出身のことを当時は頑なに喋っていなかったらしい。同じく赤森地区出身で差別を乗り越えた戸狩に諭され彼も差別を乗り越えた模様。
※同じ赤森地区ではあるが、厳密には戸狩が南部出身、渋谷は北部出身である。
- 2023年7月28日の動画(大嶽徳史)
よく行動を共にし、舎弟の中でも特に可愛がっていた岸本が飯豊に殺されてしまった事に伴い葬儀を行った際は、誰よりも号泣していた。後に遺体は大阪に送られた。
天王寺組 リアルパーフェクトヒューマン VS 天羽組 最狂の戦士 最後の砦を担う漢の戦い
天羽組の武闘派達が攻め入った事を知り、天羽組事務所を襲撃している戸狩に変わって自ら陣頭指揮を取り馬渕と共に解決に乗り出す。
天羽組最強戦力の一人である小林が天王寺組構成員を斃しながら広い宴会場まで辿り着いた際、室屋や岸本を殺された怒りを抱きながら登場する。
岸本や室屋をやられた怒りを抱きながら戦闘に発展し、小林でさえ警戒せずにいられないナイフ捌きとディフェンス力を見せ付けるが、小林が円卓をぶん投げて来たところでジャンプ回避する。
しかし、それは小林が確実に渋谷を捉えるための一手であり、強烈な蹴りを受けて壁に叩きつけられてしまう。
それでも抵抗するが、小林のクリエイティブな戦い方の前に劣勢に追い込まれ顔を少なからず切り裂かれてしまうが‥
戸狩に代わって大嶽を守る自分が最後の砦を担っている重責を抱きながら、小林を葬らんばかりの気迫と咆哮を見せ付ける。
再びスタートを切り、ダメージを感じさせない強烈な攻めは小林さえ後退を余儀なくさせ、戦局を有利に傾けようとしていくが、思わぬ事が起きてしまう。
小林に隠れるように命じた天羽組舎弟の速水の銃による不意打ちを受けた事で完全に流れを持っていかれ、小林の実力と作戦の前に詰みかける状況だった。
強がる渋谷だが、戦闘が起きている事を知った馬渕の乱入によって助かり、自分は手負いながら二対一の有利な状況に持ち込むのだった。
余談
アホは許せるけどバカは言うたらあかん言葉やろ
戦闘中に紅林が軽口のつもりで渋谷に対して「バカ」と言ったところ、渋谷はこれにガチギレしたというシーン。ほぼ同じ意味合いなのにもかかわらず「『アホ』はセーフで『バカ』はアウト」という、渋谷が唱えた一見不思議な主張の背景には関東圏と関西圏の文化の違いがあると思われる。
というのも、関東圏では「バカ」は割とフランクに使われる一方で「アホ」は場の空気が凍る侮蔑の言葉として避けられる傾向にあるが、関西圏では真逆で「アホ」の方がフランクに使われる一方、「バカ」は言い争いに発展するレベルの侮蔑の言葉として避けられているのである。 つまり、関東圏出身の紅林が軽口として言い放った「バカ」というワードは、関西圏出身で大阪愛の強い渋谷にとっては最大級の侮辱と捉えられたわけである。
関連項目
阪神タイガース、オリックスバファローズ…共に関西を本拠地とするプロ野球の球団。紅林二郎と大阪の道頓堀で戦闘した際に戎橋から川に投げ込まれた時、「阪神の優勝の前狩りか!?」や「カーネル!」と叫んだため、ファンである可能性が高い。余談だが阪神には渋谷と同じ下の名前を持つ「石井大智」投手が、オリックスには彼が戦った紅林とよく似た名前の「紅林弘太郎」内野手が在籍している。