逆転検事(ぎゃくてんけんじ)は、カプコンから発売されたニンテンドーDS専用の推理アドベンチャーゲームシリーズである。
概要
『逆転裁判』シリーズのスピンオフ作品で、成歩堂龍一のライバルである御剣怜侍が主人公。
コンセプトは、NEW逆転 NOT裁判。
キャッチフレーズは、「ヒラメキで、追いつめる快感。」
続編として逆転検事2も発売された。
特徴
『逆転裁判』シリーズにあった法廷での裁判がなく、事件現場での推理で犯人を追い詰める。
すなわち、どうあっても無実の被疑者にしか犯行が行えない状況・密室を逆転し、
巧みに容疑を逃れている真犯人をとらえることがテーマとなってくる。
具体的には「捜査と聞き込み」「ロジック」「対決」「ぬすみちゃん」などからなる。
「ロジック」とは捜査や聞き込みによる手がかりを組み合わせることで、推理を行うもの。
組み合わせ方が正しければ推理が真相に近づいていく。
さらにその推理をもとにして、犯人やその他事件関係者と「対決」し、
捜査と聞き込みから得た証拠を突きつけて証言の矛盾を暴き、真相を明らかにしていく。
「ぬすみちゃん」とは美雲がパートナーの時に使えるシミュレーター。
既に捜査できない現場状況を再現して、推理を検証あるいは展開するもの。
シリーズ中の位置づけ
時系列としては、『逆転裁判3』から1ヶ月後、2019年3月14日の深夜から開始。
「・・・→『逆転裁判3』→『逆転検事』→『逆転検事2』→『逆転裁判4』(7年前の事件)」
という繋がりになっている。
なお、主人公の御剣に合わせて一部のBGMがピアノ調になっている。お洒落。
登場人物
詳細は逆転裁判・逆転検事シリーズキャラクター一覧を参照。
主要人物(検事シリーズ共通)
御剣怜侍:今作では検事1~2とも主人公を務める検事。難事件続きで、眉間のヒビが消えることはない。
糸鋸圭介:検事1~2に登場する刑事。御剣を信頼し、常に捜査に協力してくれる。
一条美雲:検事1~2ともメインヒロイン。自称大ドロボウにして御剣の押しかけ助手。
狩魔冥:検事1~2とも登場するヒロインにして検事。合同捜査や推理勝負の機会も多い。
狼士龍:検事1~2とも登場する国際警察のエース捜査官。何故か御剣に敵意を向けている。
シーナ:検事1に登場。狼捜査官の優秀な助手である。
水鏡秤:検事2に登場する裁判官。検事審査会の使者として御剣の捜査に介入する。
信楽盾之:検事2に登場する敏腕弁護士。御剣とは過去に因縁があるらしい。
一柳弓彦:検事2に登場する新任検事。新たな事件担当検事として派遣されてくる。
作中の主要用語(検事1のみ)
上級検事執務室1202号
御剣のオフィス。地方検事局の12階にある。棚いっぱいに捜査資料が並び、
初法廷での勝負服や各種表彰、某夫人から毎月送られる花束が飾られているばかりか、
トノサマンの人形も飾られていたりする。
コードピア公国
欧州の小国。2011年9月8日に同国大使館員が殺害された事件が御剣の初仕事につながった。
その後内乱を経てアレバスト王国とババル共和国に分裂する。
ゴーユーエアライン
ゴーユー航空ともいう航空会社。2019年3月12日にボルジニア共和国から
日本の羽咲空港に向かうG-390便が、第二話の舞台となる。
西鳳民国
アジアの小国で日本とは3時間の時差がある。狼士龍国際捜査官の出身地で、
その祖先である狼子が開いた「逮捕学」が4000年の伝統を有する。
密輸組織
国境を越えて世界各国で密輸を始めとした様々な経済犯罪、組織犯罪を行っている
超巨大犯罪集団。国際警察が地道な捜査を進めているが、
誰がメンバーなのか、首領や本拠地の所在など全容は不明。
天野河コンツェルン
世界的な大企業。2009年に社員の葛由卯子が殺害されるKG-8号事件が発生した。
バンドーランド
ホテル・バンドー系列の会社が経営するテーマパーク。
警察局の全面協力によって、タイホくんファミリーをマスコットにしている。
KG-8号事件
天野河コンツェルン社員の葛由卯子が殺害された事件。2009年に起こった。
犯人としてコードピア大使館職員マニィ・コーチンが起訴されるが、無罪となっている。
ヤタガラス
2010年ごろの世間を騒がせた“義賊”。詳細は個別記事→ヤタガラス
大使館員殺害事件
2011年9月8日、コードピア大使館職員ディード・マンが殺害された。
チンピラの真刈透が容疑者として逮捕される。
また事件当時、義賊のヤタガラスが大使館に侵入していたとされる。
アレバスト王国
コードピア公国の分裂によって生まれた欧州の小国。
国旗や紋章などに花を象徴として用いている。
建国の経緯からババル共和国と同じ敷地内の建物を大使館として分割して用いている。
両国の管轄区域の中間に永世中立劇場という劇場がある。
国の産業としては、コードピア公国時代からのコードピア紙の生産で知られている。
ババル共和国
コードピア公国の分裂によって生まれた欧州の小国。
国旗や紋章などに蝶を象徴として用いている。
建国の経緯からアレバスト王国と同じ敷地内の建物を大使館として分割して用いている。
両国の管轄区域の中間に永世中立劇場という劇場がある。
国の産業としては、白晶油が特産品。これを原料にババルインクが生産される。