概要
中野拓夢とは、プロ野球・阪神タイガースに所属する内野手である。
氏名 | 中野拓夢 |
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生年月日 | 1996年6月28日 |
投打 | 右投左打 |
出身地 | 山形県天童市 |
身長体重 | 171㎝69㎏ |
経歴 | 日大山形高-東北福祉大-三菱自動車岡崎-阪神タイガース(2020年ドラフト6位) |
背番号 | 51(2021年~) |
新人ショートながら.283の高いアベレージとリーグ2位(チーム1位)の13盗塁、そしてエラーこそ10ながらもセ・リーグトップの守備範囲、ショート全体でもRingRはライオンズの源田壮亮の10.6に次ぐ7.5を誇る走攻守揃った内野手。(成績は21年6月22日試合終了時のもの)
2020年秋のドラフト会議では4球団から1位に指名された近畿大学・佐藤輝明内野手、2位に指名されたJR東日本の伊藤将司投手らに続いて6位で指名された。
2021年シーズンは新人ながら佐藤輝明内野手、伊藤将司投手、石井大智投手(高知ファイティングドッグス、8位)と一軍ベンチ入りし、開幕から数試合はベンチに甘んじたものの、代打で頭角を表してスタメン出場すると打撃だけではなく守備や走塁でもアピールし、木浪聖也・北條史也ら先輩ライバルとの遊撃手レギュラー争いに勝利し、ここに鳥谷敬以降なかなか固定出来なかった阪神タイガースの遊撃手論争にも終止符を打つ結果となった。当初は木浪聖也のポジションを奪う形で8番に座っていたが、糸原健斗が離脱すると2番に定着し、交流戦で大活躍をみせ「下位で自由に打たせた方が良いのでは」というファンの不安を吹き飛ばした。
また、前半戦で大きく活躍したことからオールスターファン投票でも順調に得票を伸ばし、ジャイアンツの坂本勇人が怪我で離脱したこともあって、6月21日の最終中間発表時点では2位の坂本勇人に7万票以上の差をつけてトップに立っている。
華麗な美技で何度もチームの危機を救う一方、ミスタータイガース掛布雅之や代打の神様桧山進次郎らから絶賛されるバッティングフォームから繰り出される一打で二度の勝利打点をたたき出している。
同期の佐藤輝明のZポーズや同僚のジェフリー・マルテのラパンパラポーズが有名だが、中野も両手を握りこぶしの状態にして真っ直ぐ前に突き出し、右手と左手を交互に上下させる独特のガッツポーズを採用しており、適時打や長打の際に塁上からベンチに向けて使用している。これにベンチから佐藤輝が同じポーズで応えるのも2021年阪神タイガースの試合の見所となっている。
2021年シーズンでは、先輩の近本光司に続くルーキーにして盗塁王という偉業を達成。この年は他球団含め新人が豊作だったこともあり、不運にも新人王こそ譲ったものの、普通に新人王レベルの活躍だったことから、同球団の佐藤輝明、伊藤将司らと共に新人特別賞を受賞した。
2023年1月26日、2023 WBCの日本代表に選出されたことが発表された。
背番号は7。二遊間のバックアップを務めることを期待され召集されていたが、3月10日の対韓国戦でレギュラーとしてショートを守っていた源田壮亮が3回裏の走塁において右手小指を骨折したことにより、4回表から入れ替わる形でショートの守備に就き大会初出場を果たした。6回裏には大会初安打となる三塁打を放った。その後、源田が復帰するまでの対チェコ戦(11日)、対オーストラリア戦(12日)にはスタメンとして出場した。フロリダ州マイアミのローンデポ・パークで行われたメキシコ代表との準決勝(21日)では8回裏に代走として出場し、山川穂高の犠飛で1点差に詰め寄る4点目のホームを踏んだ。
レギュラーシーズンでは2年連続でエラー数がリーグで一番多かったことや肩があまり強くないことなどを理由にショートからセカンドにコンバートされた。本人としては複雑な思いもあったそうだがそれを感じさせない美技の数々を見せた。
そして空いたショートの座を手にした木浪聖也との二遊間(ナカキナやキナタクなどの愛称で呼ばれている)でも連携プレイもすさまじくダブルプレーの成功率も昨年に比べて大きく跳ね上がった。
しかも中野はこの年、実はすごいことを成し遂げている。
2023年のWBCに出場した選手の中(つまり侍ジャパンの面々)で
ペナントレース、CS、日本シリーズを唯一フルイニング出場。
これは球界初の快挙である。
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近本光司:2019年に同じくルーキーイヤーで盗塁王を獲得。前評判がドラフト当時はさほど高くなかったことや、新人王レベルの活躍にもかかわらず新人王を逃したという点も共通。最近は彼と共に阪神最強の1、2番と称されることも。