概要
インフレバトルとは、少年ジャンプ黄金期にキン肉マンや北斗の拳等のバトル漫画で使っていた技法である。パワーインフレも参照のこと。
主なパターン
少年ジャンプ黄金期には、当初は全然違う内容の作品がいつの間にか集団で敵と戦う抗争モノに変化する事が良くあり、一つの敵を倒したらまた更に強い新たな敵が現れると言ったパターンが繰り返される事が多かった。(それを逆用してワザと作品を破綻させた作品も偶に見受けられた)
主なインフレバトルの作品
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ジャンプ作品
- キン肉マン・元祖にして原点
- 銀牙・ノリは最早忠臣蔵か東映任侠映画
- 魁!!男塾・当時は軈て宇宙人と対決するのでは?と言われていた
- ドラゴンボール・20世紀におけるインフレバトルの頂点
- ジャングルの王者ターちゃん・新からバトルモノに
- 幽遊白書・これもいつの間に格闘トーナメント漫画に激変し、最後に凄い事を仕出かした(連載ハンガーストライキ)。
- BLEACH・21世紀に於けるインフレバトルの代表作。
ジャンプ以外
インフレバトルの功罪
功
- 安定した展開で人気を維持できるようになった。
- 長期連載によって作家が利益が確保できる。
- 主人公の成長が分かりやすく読者に受け入れやすい。
- 「苦労して倒した〇〇より強い!?」と新たな敵が現れても盛り下がることが無い。
罪
- 作品の矛盾や後付けを招き、作品の全体評価が下がってします。
- 初期のキャラがないがしろにされてしまったり、空気になる。
- 似たり寄ったりの内容でマンネリが起きて読者の飽きを引き起こした
尤もこの件はジャンプも反省しており、「Toloveる」の様に、編集部側からインフレバトルの展開を断った例も出た。
類例
ある意味この技法を応用(或いは悪用)した例は、主に東映アニメーションの美少女戦士セーラームーン、おジャ魔女どれみ(どれみシリーズは「バトル」では無く「課題」であるが)等の長期長寿アニメにも見られるが、デジモンアドベンチャーやプリキュアや他社の遊⭐︎戯⭐︎王・テレビ東京版の様にキャラが交替する作品になると手に負えなくなり、此方もインフレバトルに似た状況を引き起こしてる。
反例
このインフレバトルの反例として、ONE PIECEや名探偵コナンの様に最初に終点を設定して肉付けする技法もあり、この方法も人気が出ると引き伸ばされる事が多い為、一長一短と言える。
また、ジョジョの奇妙な冒険のように部が変わるごとに主人公・主要人物・舞台・ストーリーをほぼ一新するという手法もある。ある程度の期間が経てばまた1からやり直せる上、人気により長期連載になった場合でも新たな部を開始できるため、マンネリやインフレが起こりづらい。ただしこれはある程度の期間連載できることが前提であることや、部が変わっても人気を保たねばならいなど、実践するのは非常に困難である。
その意味ではジョジョと刃牙シリーズとリリカルなのはは成功例と言えるが、なのはの方は最新作が未完打ち切りとなってしまった。