概要
山口県の県庁所在地。一応県庁所在地であるものの、県内における経済的な吸引力では港湾都市として栄えた下関市、あるいは重化学工業で栄えた宇部市、周南市、岩国市などに劣る。山口市の中心部は位置こそ山口県の中央部であるものの、交通網で見るとアクセスしにくい位置にあるためこのようなことになってしまった。津市もこれに似ている。
しかし室町時代には大内氏が拠点を置き「西の京」と呼ばれていた。歴史的には重要な都市である。
日本一田舎な県庁所在地?
山口市は全国の県庁所在地のなかで一番田舎な都市と言われている。普通、県庁所在地はどんなに地味なところ(例:群馬県前橋市、山梨県甲府市、鳥取県鳥取市)でも、小規模ながら明確な繁華街やビル街があるものだが、山口市には明確な繁華街やビル街が存在しない。また、同一市内で比較した場合も、旧来の山口市街地(湯田温泉や山口県庁があるあたり)より旧・小郡町地域のほうが賑わっている。
人口は19万人で下関市(25万人)よりも少なく県下二位である。平成の大合併よりも前には14万人しかいなかった。
市内に百貨店はあるものの、2012年以降は県庁所在地ながら映画館がない(映画館がない県庁所在地は2010年以降の奈良市、2024年以降の甲府市も該当するが、奈良市については「住所上は京都府木津川市だが地理的には奈良市」なイオンシネマ高の原がある。かつては徳島市も該当していた)。
鉄道
一応、市の代表駅は山口線の山口駅なのだが、市内で一番栄えている駅は旧・小郡町地域にある新山口駅(旧・小郡駅)である。新山口駅には山陽新幹線、山陽本線、山口線、宇部線が乗り入れており、山口県の鉄道の拠点である。