概要
小瀬川を挟んで広島県と接し、広島市と周南市の中間地点に位置する。
名勝・錦帯橋(メイン画像)や岩国城や国の天然記念物・白蛇(岩国のシロヘビ)生息地として知られる。
一方で、広島湾に注ぐ錦川の作った三角州上の岩国飛行場には、在日米軍(海兵隊)と自衛隊(海上自衛隊)の基地が存在する。(2012年に「岩国錦帯橋空港」として民間航空にも利用できるようになった。)
旧由宇町には広島東洋カープの2軍の練習場もある。
来歴
守護大名・大内氏が中国地方を統治していた室町期まで、岩国氏・広中氏といった豪族がこの地を治めていた。
関ヶ原の戦いの後、長門・周防の2国に減封された毛利家前当主・毛利輝元により、吉川広家(毛利元就の次男・吉川元春の三男で吉川家を相続。関ヶ原の戦いにて毛利家存続のため、徳川方と内通していた。)に岩国を与えて以降、岩国領6万石の城下町として発展。(長州藩から永らく支藩として認められなかったため吉川家が大名となったのは幕末の慶応4年。)
明治維新の後に廃藩置県で岩国県になるが、間もなく山口県に統合。
1925年(大正14年)、現岩国駅周辺の麻里布地区に帝國人造絹糸(帝人)の工場が建設されてから以降岩国港を基盤にして山陽パルプ工業(現・日本製紙)、東洋紡績などの軽工業の工場が進出し、「人絹町」と呼ばれる工業地区が発展。
昭和に入り、近隣の広島や呉や江田島と並んで、日本陸軍燃料廠や海軍潜水艦訓練基地や海軍岩国航空隊などが設置され、1940年(昭和15年)4月1日に玖珂郡岩国町・麻里布町・川下村・愛宕村・灘村が合併して岩国市(第1次)が発足。同市の柱島には日本海軍の錨地が置かれ、戦前、戦中を通して「柱島泊地」として使われた。(終戦後、旧日本海軍の航空基地跡に在日米軍の岩国基地も設置。)
1955年(昭和30年)4月1日に玖珂郡小瀬村・藤河村・御庄村・北河内村・南河内村・師木野村・通津村を編入。
2006年(平成18年)3月20日、玖珂郡由宇町・玖珂町・本郷村・周東町・錦町・美川町・美和町と合併し、改めて岩国市(第2次)が発足。
著名な出身者
宇津本直紀(元 DEENメンバー、音楽プロデューサー)
佐古正人(俳優、声優)
難波圭一(声優)
弘兼憲史(漫画家)
藤重政孝(ミュージシャン、俳優)
森慎二(プロ野球選手)