概要
屋代島ともいう。
瀬戸内海の島々の中では淡路島・小豆島に次いで3番目に大きな島で、周防大島町に属している。
本州とは西側が大島大橋でつながっているため、徒歩や自動車でのアクセスも可能。大畠駅からは橋を渡るため坂を登らないといけないが距離的にはかなり近い。このほか、島の各地にある港からフェリーや渡船が出航している。
そのため島には椰子の木が植えられていて、ハワイのような雰囲気を作り出している。
近年は高額納税者が転入して、2022年度の町民税収が想定の6.7倍、町民の平均収入が前年の4倍にもなった。驚くことにたった一人の移住によってこのような現象が起こったという説もある。
激動?の2018年
去る2018年は周防大島にとって激動の年であった。
というのも、この年の中頃から後半にかけて島内で様々な出来事が次々と発生し、そのたびに何度も全国ニュースに登場したため、良くも悪くも(大半は悪いほうだが)島の知名度が上がる結果となったからである。
まず、6月下旬から7月上旬にかけて発生した西日本豪雨では、直接的な被害は少なかったが島内でも停電が発生し、隣の浮島では土砂崩れが発生した。
また、8月中旬には2歳の子供が島内で行方不明になり大騒ぎとなったが、数日後に無事発見された。
発見したのは後にスーパーボランティアと呼ばれる人物であり、他の捜索隊が海のほうばかり探しているのに対し、彼は今までの経験により「山のほうにいる」と判断して捜索を開始し、わずか数十分で見つけて親元へと無事に帰すことに成功。この人物は一躍時の人となった。
さらに、9月には自転車で日本一周をしている途中に島内の道の駅「サザンセトとうわ」で何日も寝泊まりをしていた人物が、大阪府の警察署から逃走した拘留中の容疑者だったことが発覚した。この容疑者の脱走は発覚前にも全国ニュースでも大きく取り上げられており、顔写真も放送で映されていた。
犯人は金品や自転車を盗み旅を開始した。同月下旬に同じ山口県内の周南市で万引きで逮捕されたのだが、若い女性ばかりを狙った強姦や窃盗、ひったくり、警察車両への放火など40件近い犯行を重ねていた札付きの悪であるにもかかわらず、島内では気さくな好青年を堂々と演じていたため、道の駅などで接触した人々は一様に「信じられない」と口を揃えているという。
加えて、10月下旬には海外船籍の貨物船が大島大橋に接触する事故が発生し、橋の下にあった水道管や通信ケーブルといったインフラ設備が大きく破損した。
特に上水道はこの大島大橋を通る水道管に大きく依存した形であったため、島内のほぼ全域で断水を余儀なくされ、復旧に1か月以上もかかる結果となってしまった。