概要
「名探偵コナン」原作6巻、アニメFile15で発生した事件。
原作では少年探偵団初のメイン回であり、DBバッジが登場した。
ちなみにキック力増強シューズでキャベツが破裂するのネタ元もこの回である。
あらすじ
猫を探す依頼を受けたコナンたちは、猫が出てきた家の浴室で男の死体を発見した。コナンたちの通報で駆けつけた目暮警部は、その家を捜索するが、死体のあった浴室には一滴の血痕すら残っていない。コナンたちに見られずに死体を運び出すのは不可能だと判断した目暮警部は、コナンの通報がウソだと判断するが…。
ゲストキャラクター
名前 | 声優 | 備考 |
---|---|---|
田中和由 | 岸野一彦 | 知史の兄。無職で、弟の家に居候している。ぶっきらぼうな性格 |
田中知史 | あずさ欣平 | 和由の弟。証券会社に勤務する。兄と比べると穏やかに感じるが… |
浩樹 | 高乃麗 | 少年探偵団に仮面ヤイバーのレアカードを報酬に飼い猫の捜索を依頼した |
警官 | 藤原啓治 |
ゲストキャラクターの内、浩樹はその後に展開されたスピンオフ『ゼロの日常』『犯人の犯沢さん』にも登場している。
警官役の藤原啓治氏は後に伊達航(初代)を演じている。
関連項目
以下、ネタバレ含む
犯人
「私が兄になるのだあああああ!」
もうバレバレだろうが、この事件の犯人は田中知史。
この事件、とにかく犯人の田中が色々と情報量が多いことで有名。
- 殺人の動機が原作は「自分の弱みを握って無限にカネを要求する傍若無人な兄に痺れを切らしたから」という真っ当なものだったが、アニメだと「かつては憧れの存在だった兄が堕落していく様に我慢できず、兄を殺し自分が兄に成り代わる」というブラコンを歪んだ形で拗らせたような動機に改変させられている。この回の脚本を担当したのは「バレンタイン殺人事件」のトリックで関係者を激怒させたばかりの井上敏樹である。またお前か。
- 本性は兄同様かなり傍若無人な性格で、図書館殺人事件の津川館長同様口封じにコナンを殺そうとしている。そのため津川館長と並んで「初期コナンで怖かった犯人の一人」にも取り上げられがち。
- 犯人の名前の由来は、芸人コンビオキシジェンの田中知史から。田中は原作者の青山剛昌といとこの関係にあり、まだ10代だった頃青山に「自分の名前を使ってほしい」と頼みトランプの賭けに勝利して採用してもらえた経緯がある(なお、「青山剛昌先生と話そうDAY」というイベントでは、クイズ大会などで優勝したファンの名前が原作に登場しているが、こちらは犯人や被害者になった例はない。メタ的に言えば犯人候補が最初からひとり減る形になるが、まじっく快斗ではその人物が犯人になった例がある)。