概要
ダンまちシリーズの舞台。世界で唯一「迷宮(ダンジョン)」が存在する『迷宮都市』。
詳細
都市は堅牢かつ巨大な市壁に囲まれ
た円形で、外周ほど高層の建造物が多く、中心ほど低層となり、中心部には『バベル』が聳える。都市の内部は、その中央から八方位に伸びた放射状のメインストリートにより分けられた八つの区画から構成され、ヘスティア・ファミリアの本拠「竈火の館」は西と南西のメインストリートに挟まれた第六区画にある。オラリオは大陸の最西端に位置し、その東部方向に広がる草原の先にはセオロ密林が繁り、その先にアルル山脈が連なる。北部方向には天然の山城であるベオル山地が聳え、南西方向に港町メレンが位置し、南東にはカイオス砂漠が広がる。
神々が降臨する前から、迷宮のモンスターから得られる魔石とドロップアイテムで富を築くために、またモンスターの進出を防ぐために、多くの人々が集まり、発展してきた都市とされる。神々の降臨後は神々の多くがこの地に居を構えたことで『神の恩恵(ファルナ)』を得る機会に恵まれ、成長を促す試練の場であるダンジョンの存在により、他に類を見ないほど高みに到達する者が多いため、武力において世界最高峰を誇る。
街の主な産業は魔石や魔石を使った道具が収入源であり、魔石製品を輸出して莫大な収益を得ている。
地理・施設
迷宮(ダンジョン)
物語の舞台のもう一つの中心となる、モンスターが産まれてくる地下迷宮。オラリオの地下に存在する階層構造の地下空間であり、下部の階層であるほど広がる円錐構造となっている。
ギルド
オラリオの都市運営、冒険者及び迷宮の管理を行う行政機関。都市の創設神の男神ウラノスが主神だが、中立性を示すため、ウラノスはギルドを運営する職員たちに恩恵を授けていない。
バベルの塔
迷宮の真上にそびえ立つ50階建ての白亜の摩天楼施設。迷宮の監視と管理を行うギルド保有の施設で迷宮から溢れ出るモンスターを抑える「蓋」としての側面ももつ。地下1階は広大な空間の神殿造り、20階までは公共施設や換金所や各ファミリアの商業施設が軒を構え、30階の大広間が「神会(デナトゥス)」の会場となっている。20階以上はオラリオでも有数のファミリアの神々が住み着き、最上階には女神フレイヤが住んでいる。元の高さは周囲の建物と大して変わらなかったが、下界に降りてきた最初の神々によってわざと破壊され、そのお詫びとして再建された結果、巨大な塔になった。
ダイダロス通り
オラリオの東と南東のメインストリートに挟まれた第三区画にある貧民層の広域住宅街の通称。奇人ダイダロスによる度重なる区画整理のせいで複雑な迷路構造となり、オラリオに住人からはもう一つの迷宮と称される。女神イシュタルが運営する歓楽街と隣接している。またダイダロスとその子孫達により作られた人造迷宮クノッソスと繋がっている。
クノッソス
ダイダロスとその子孫たちによって造られたオラリオの地下に広がる巨大な人造迷宮。迷宮の周りを覆う地下構造が18階層まで造られており、ダンジョンや地上と繋がる出入口を備える。出入口には最硬精製金属(オリハルコン)の扉が設置され、その内部は超硬金属(アダマンタイト)の上に魔法効果を弱体化する石材を被せた壁で覆われており、落とし穴などの罠も仕掛けられている。出入りには、ダイダロス一族の血を引く者の左目か、あるいはその左目を加工する形で製作されたマジックアイテムである『ダイダロス・オーブ』が必要となる。
千年前、ダイダロスがダンジョンに勝る作品を作り上げようとして建造を始め、その狂気と執念が呪縛となって子孫たちに継承され、「ダイダロスの手記」を見たダイダロスの一族はクノッソスの拡張を強いられ、拡張には莫大な資金が必要となるため、ダイダロスの一族はオラリオの闇と関わりをもち、バベルの塔を経由せずに地上とダンジョンを出入りできることからイケロス・ファミリアや闇派閥らの拠点として利用されていた。
関連タグ
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ギルド 迷宮(ダンジョン) ファミリア
魔国連邦:多様な種族が住まう都市国家繋がり。それ以外にも「他の国家の追随を許さぬ圧倒的な軍事力」、「地下に巨大な迷宮が存在する」等の共通点がある。
だがこの国の最大の特徴は、住民の大半が人ではなく魔物であることにある。ダンまちに準えるなら、異端児(ゼノス)を中心にして成り立つ国家と言えばわかりやすいかもしれない。現時点でモンスターとの共存へのとっかかりすら見えないオラリオにとっては、存在そのものがアウトに等しい国家であるが、同時に【ヘスティア・ファミリア】や異端児、ウラノスやフェルズにとってはこの上ない理想郷でもある。少なくともベルが大喜びすることは間違いない。
ちなみに、この国の読み方はテンペスト。そう、作中屈指のモンスターキラーのアイズの魔法詠唱と同じなのだ。そして魔国連邦の守り神はよりにもよって黒く巨大な竜である。つまりこの国は図らずともアイズのトラウマをこれでもかと刺激してしまうのだ。仮に異端児編時点のアイズが魔国に現れようものなら、どれほどの惨劇が起きるかわかったものではない。