概要
CV:なし(サウンドエフェクト)
『爆転シュートベイブレード』のユーリ・イヴァーノフが使用するベイの聖獣であり、シリーズ機種である。
モチーフは白い狼をイメージした銀狼。英語表記は『wolborg』。
玩具では四聖獣を除き、ライバルの中で最も人気を誇った機種となっており、一部の機種を除いて工業製品のベアリングを内蔵したパーツが搭載されていて、内蔵したベアリングのパーツによって脅威の持久性能を実現して、シュートの強さなどにより10分以上長く回ることが可能である。ベアリング内蔵のパーツは後のシリーズに受け継がれた。
ウルボーグの性能があまりにも強すぎたことにより、公式大会では多くの出場者がウルボーグ(一部のパーツ)を使用した事例が続出した。
登場した機種
玩具の性能、漫画・アニメの登場の人気により、派生機種を含めて多くの機種が発売された。
一部を除き、タイプは基本的に右回転の持久型で、銀狼をモチーフにしている。
- ウルボーグ
初代ウルボーグ。
軸先と一体化した専用のスピンギアの中にベアリングを内蔵したことにより、脅威の持久力を実現した。
ベアリング内蔵のスピンギアは初代専用のブレードベースしか組み立てることができないため、回転方向しか変更できない。
- ウルボーグ2
初代の後継機として誕生した2代目ウルボーグ。
アタックリングは3枚刃となったが、アッパー性能を持って攻撃力が上がった。初代と同じく、軸先と一体化した専用のスピンギアにはベアリングを内蔵していることに加え、軸先がグリップ素材になったことにより、持久性能と防御性能を両立して強化された。
初代と同じく、ベアリング内蔵のスピンギアとブレードベースは2専用になって、他のパーツとの組み合わせができず、回転方向しか変更できない。
- ウルボーグ03(ゼロスリー)
3代目ウルボーグであるが、聖獣がアリエルになっているため、厳密にはウルボーグではない。アニメと漫画には登場しない。
03は打って変わって右回転の攻撃型になって、攻撃に特化したウルボーグとなっている。マグネシステムとなっており、内蔵されたマグネコアと設置したマグネブロックにより、変則的な軌道が可能。
3代目は通常販売されず、月刊コロコロコミックの応募者全員サービスでのみ入手可能な限定ベイである。後にウルボーグと独立した後継機としてアリエル2がランダムブースターで登場した。
- ウルボーグ4
4代目ウルボーグであり、アニメと漫画では3代目。
エンジンギアシステムになったことに伴い、初代と2に内蔵されていたベアリングのパーツが搭載されず、代わりに専用のエンジンギアとノーマルベースを搭載することにより、バトル中に相手のベイを接触することで持久力を回復する性能に変わった。特殊な性能であるため、扱うのが難しい4代目であった。
エンジンギアとノーマルベースは4専用となって、他のパーツとの組み合わせができず、初代と2と違って回転方向は右回転で固定されているため、左回転に変えることはできない。
- ウルボーグMS(メタルサバイブ)
5代目ウルボーグであり、漫画では4代目。復刻を除いて、最後に登場したウルボーグである。
金属に特化したヘビィメタルシステムとなり、初代と2にあったベアリング内蔵のパーツが復活し、ランニングコアにベアリングが内蔵されている。金属特化しつつ小型化したことと、ベアリングを再び内蔵したことにより、歴代で最も持久性能を誇る機種となっている。
ヘビィメタルシステムは両回転に対応しているため、パーツの組み換え無しで専用のシューターを使うことにより、任意に右回転と左回転を決めて回すことが出来る。
- ウルボーグ.8.Br(エイト・ベアリング)
6代目ウルボーグであり、漫画では5代目。ベイブレードバーストのバーストシステムを搭載して、復刻された初代である。
パーツ構成や性能などは初代を忠実に再現していて、初代と同じくベアリング内蔵のベアリングドライバーが搭載されている。ただし、バーストシステムの構造上、回転方向はレイヤーごとに決まっている仕様により、ウルボーグは右回転で固定されているため、左回転で回すことはできない。
超Zトリプルブースターセットと通販サイトのタカラトミーモール限定の20周年記念セット(20周年ではシール部分が全てプリントで彩色された豪華塗装)に収録されているベイとして入手できる。
また、色違いではコロコロアニキの応募者全員サービスで当時の懸賞品を再現した青狼Ver.と、ランダムブースターvol.13で新規カラーのクリアレッドを入手できる。
韓国版では諸事情により、名称がハウンドドッグに改名され、超Zトリプルブースターセットでは色がメタリックパープルに変わり、ランダムブースターvol.13ではシールのデザインが変更されている。
- ドランザーV(ボルケーノ).0.Ch'(ゼロ・チャージダッシュ) ウルボーグカラー
別の機種になるが、初代ウルボーグと同じようにバーストシステムを搭載して復刻されたドランザーVで、ランダムブースターvol.21に色違いとして収録された色は、全身シルバーなどのウルボーグと同じ配色で再現されており、まさにファンサービスである。
唯一の公式擬人化
玩具とキャラで人気を誇るウルボーグであるが、実はこのキャラには公式で擬人化されたことがある。
それは爆転世代のアニメ3作目の『爆転シュートベイブレード Gレボリューション』にて、ウルボーグ4の必殺技の「ノーヴァエ・ローグ」で、必殺技シーンの演出として数秒ほど擬人化して変身したウルボーグが登場していた。
その姿はFFのシヴァのような雪女の姿をしていて、まさに美人である。ウルボーグの特徴的な額の冠は、上記などのイラストの雪女と聖獣を見比べると、(色が違うものの)擬人化した姿の額にもあることで、変身していることが分かる。
実は全世代を通して、(数秒ほどの登場とはいえ)公式で擬人化されたのは現時点でウルボーグだけである。印象的であったのか、アニメ3作目の『Gレボリューション』の2代目EDテーマで一部の場面として使われた。
キャラクターデザインを担当したのは*長森佳容である。出典
さらに詳しい詳細は雪女(ベイブレード)にて。