我こそは、世の万物を統べし真の王!その上で、今は縮緬問屋の若旦那でもある。
編集上の注意
『Fateシリーズ』常連で、真名も出典も地域も今更言うまでのない男であるが、ネタバレ注意と記載されてる公式のマテリアルにすら伏せられているため、本百科事典のプロフィールもそれに合わせた表記となる。正体についてはリンク先を参照。
プロフィール
概要
『Fate/Samurai Remnant』に登場するルーラークラスのサーヴァント。
マスターが存在しないサーヴァントの一騎で、異称は「逸れのルーラー」。
現地では正体を隠し、浅草に突如として開店した縮緬問屋『巴比倫弐屋(ばびろにや)』の若旦那として振る舞っている。召喚されてすぐ「盈月の儀」と称される此度の聖杯戦争の真価を見抜いて興味をなくしており、裁定者としての仕事をするつもりはあまりないようだ。
その一方で、江戸時代は彼が好む「無駄なものが少ない時代」の為か、現代で召喚された時と比べると幾分機嫌がいい。今作では月の聖杯戦争における麻婆神父と同じアイテム屋を務めており、少し興味を持った宮本伊織とセイバーのコンビにアイテムを売る形で手助けをする。
同様に参戦している逸れのランサーとは、相変わらず顔を合わせれば罵り合う腐れ縁の関係。向こうも伊織に「誰と連もうが勝手だが、命が惜しきゃコイツはやめとけ。己の愉しみのためなら平気でお前の命を奪っていくタマだぜ」と、彼の性格を知る者として正論すぎる警告をした。
『FGO』とのコラボイベント『盈月剣風帖』でも何故か巴比倫弐屋は開店しており、本作と同様に若旦那がアイテムを売っている。しかし、ストーリー内には登場せず代わりに別の逸れのルーラーが店番をしていた。今のところ、彼との関係性は不明である。
能力
鎧姿に戻って戦闘をする場面もあるが、今回の鎧は若干赤が多い和風テイストなのが特徴。
今回ルーラーとして現界したことで、クラススキルのランクが向上している。それ以外は基本的に過去作と変わらず宝具メインの飽和攻撃を用いる。またそのクラスや本人の性質により、本編内でサーヴァント達に起こる『ある事件』についてもまるで影響を受けていなかった。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
---|---|---|---|---|---|---|
なし | B | A | C | B | A | EX |
保有スキル
対魔力(A) | ルーラーのクラススキル。魔術に対する抵抗力。Aランク以下の魔術を全て打ち消す。アーチャー時(E〜Aランク)と比べてランクが大きく安定しているものの、元々宝具で取り出す財からあらゆる対抗策を引き出せる為、あまり意味が無い。 |
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単独行動(EX) | 本来はアーチャーのクラススキル。マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。聖杯戦争の裁定役であるルーラーであり今回の儀式の見届け人故に、マスターがいなくても行動制限はない(アーチャー時はA〜A+ランク)。 |
宝具
王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)
- ランク:E~A++
- 種別:対人宝具
- レンジ:−
- 最大捕捉:不明
彼の代名詞である宝具。自身の宝物庫に繋げて、あらゆる道具や宝具を取り出す。
アーチャーの時と変わらず、宝物庫から宝具である多数の武器をそのまま射出している。
余談
『FGO』では作中、アサシン紛いの気配遮断をやってのけ、ランサーのクラスは別の話とし、それ以外のクラスには適性があるということを話していたが、まさかのルーラーとしての登場である。
だが、とある聖杯戦争での彼は「戯け。聖杯戦争における裁定者はあくまで世界の規範に則った中立な天秤に過ぎん。我の裁定には中立性などない。我の歩んだ路と、我が宝物庫に積み上げた財こそが貴様を裁く天秤よ」(出典:『Fate/strange Fake⑤』P74より引用)という発言をしており、暗に裁定者のクラス適正はないと言っていたはずだが……(とはいえ、とある聖杯戦争では特殊な召喚によって本来は適正のないサーヴァントがルーラーに当てはめられたという前例はある)。
ルーラーが喚ばれたことから、今回の聖杯戦争も厄ネタであることは自明なのだが、上記の通り彼にとっては手を出す意義も感じない陳腐なものだった模様。
なお、彼の真名が人類史で初めて解読されたのは1891年と江戸を過ぎた後の時代であるため、真名が判明しても、彼に近しい英霊か逸れのアサシンのような近代英霊が召喚されていない限り、弱点を探る事すら不可能だろう。