概要
作者は木嶋隆太。
小説投稿サイト「小説家になろう」にて、2018年7月から発表されている。ただし最新話の投稿より約3年経過した(2024年2月)現在も、アナウンスもなく連載がストップしたままである。
勇者パーティーをリストラされてしまったしがない冒険者が、たまたま救ったホムンクルスの美女などと共に冒険をやり直す、と言うのが大雑把な内容。
登場人物
勇者パーティーをリストラされてしまい、単独で行動をするハメになった主人公。
ルードに助けてもらった事が元で彼の仲間になったホムンクルスの美女。
勇者パーティーが解散したのをいいことにルードにくっついて回る事になった、元教会の聖女。
ルードの妹。かなりの虚弱体質かつ重病持ちにしてややツンデレ気味。
勇者パーティーのリーダーを務める金髪の男。
勇者パーティーに所属する双子姉妹。本職はギルドの職員。
比較して髪が短く青眼なのが姉のリリア、髪が長く赤眼なのが妹のリリィである。
戦闘はリリアは双剣を用いてのアタッカー。リリィは魔法やスキルによるサポートを役目とする。
二人の姉妹仲は良好……どころか家族愛の範疇を大きく超えた域に到達している。だが、この手のキャラクターにありがちな男嫌いや男性恐怖症といった特徴をリリアもリリィも持ち合わせておらず、男であるルードやキグラスにも普通に接している。
また『融合』なるスキルも持っており、リリアとリリィがキスをすることで一体化し、『リリアリィ』なる融合体となることができる。リリアリィになると赤眼と青眼のオッドアイとなり、リリアの時とは比較にならない程身体能力及び戦闘能力が飛躍的に上昇する。
マリウス(CV:岡本信彦)
アバンシア迷宮の守護者をしている刀使い。ルード一行に最初に立ちはだかった。
戦闘狂だが根は陽気でやや呑気なあんちゃん。
アモン(CV:久野美咲)
ケイルド迷宮の守護者をしている吸血鬼の少女であり魔王の一人。風属性の使い手で、巨大な狼の姿に変身することもできる。
作中用語
- 迷宮
自然発生し魔物を生み出す『災害』であり『資源』。ごくまれに新しい技術が見つかることもある。人口が多い所で比較的よく発生するらしい。
- 勇者
迷宮を踏破・攻略"し続ける"冒険者パーティのリーダーに与えられる称号。いろいろと優遇されるが、迷宮攻略が実質義務となり、一度の失敗も許されなくなるデメリットもある。
- 外皮
本作で用いられる概念。神の加護の一つとされる。
HP(体力・生命力)とは別に存在するバリアのようなもので、これがあると攻撃を受けても負傷や痛みとしてのダメージが0になる(当然外皮が0の状態で攻撃を受けると負傷するし、それによる痛みも感じることになる)。
ちなみに、主人公のルードはこの外皮が9999と規格外の数値である。
- スキル
魔神が創り出した魔物への対抗策として、神が人に与えたとされる。
魔物にも上記の外皮のようなバリアがあり、スキルを用いた攻撃でないと効きが悪い。
スキルの名前は教会で調べることが出来るが、具体的な効果を知るには滅多にいない鑑定スキル保有者に鑑定してもらうしかなく、大抵は自分で効果を手探りすることになり、自覚していなかったデメリットに出くわすこともある。
歴史上初めて確認されるスキルや、問答無用に強い・優秀なスキル持ちは権力者に囲い込まれるのが常であり、特にルードのように軽くない事情を抱える者にとってスキルに恵まれるのも良いことばかりではない。
メディアミックス
紙書籍
ヒーロー文庫(主婦の友社)にて2019年5月から刊行されている。
既刊6巻(2024年1月時点)。
挿絵担当者のさんどはpixivユーザーでもある。
コミカライズ
スクウェア・エニックスが運営するWebコミックサイトであるマンガUP!にて発表されている。
如月命が作画を担当する。
単行本は既刊9巻(2024年1月時点)。
なお、タイトルは「最強タンクの迷宮攻略 ~体力9999のレアスキル持ちタンク、勇者パーティーを追放される~」。
テレビアニメ
2024年1月からABCテレビ・テレビ朝日系列(24)局(ANiMAZiNG!!!枠)、AT-X、Twellvで放送されている。またABEMAなどでの配信も実施している。
アニメーション制作はSTUDIO POLON。
主題歌はオープニング・エンディングいずれも歌い手グループであるいれいすが歌唱。サウンドトラックはビクターエンタテインメントが手掛ける。
なお、ANiMAZiNG!!!では、2023年1月期(同年1月-3月)以降、5期・5作連続でなろう系小説アニメが放送されているのだが、本作については小説のアニメ化ではなくコミカライズのアニメ化というスタイルを取っている。そのためかタイトルはコミカライズと同様「最強タンクの迷宮攻略 ~体力9999のレアスキル持ちタンク、勇者パーティーを追放される~」となっている。
ただし後継プログラムがWebコミックを原作とした「となりの妖怪さん」であるため、ANiMAZiNG!!!でのなろう系小説アニメ連続放送は本作にて打ち止めとなった。