プロフィール
概要
キン肉マンマリポーサの「飛翔チーム」副将。
名前の通り100トンもの重量のある超重量級超人であり、マリポーサとは昔からの友人らしい(恐らくは泥棒時代の仲間かマリポーサに憑依した飛翔の神の部下と思われる)。
鈍重そうな見た目に反してギミックを複数持つトリッキーな超人で、ボディの分銅で重量を調節してスピードアップしたりプラカードを利用する事でボディを鉄球やバーベルなどに変形させる事も出来る。
王位争奪戦準々決勝・熊本城にてテリーマンと対戦しジェット・ローラー・シーソーで全身の骨を砕くも、マリポーサの持つ変身機能を司るプラカードを奪われ、ボディの分子構造を破壊されたところにカーフ・ブランディングを食らって全身を砕かれた。
しかしマリポーサの激により最後の力を振り絞り、砕かれた肉体の破片でテリーマンの頭を殴打し辛うじて引き分けに持ち込んだ。
マリポーサの言動と血を吐いてこと切れた事から、そのまま死亡したと思われたが、単行本では入院していたことが明かされる。
得意技
ジェット・ローラー・シーソー
代名詞。シーソーの原理で相手を打ち上げ天井に叩きつける。(屋外のリングではどうするのか不明)
これを食らったテリーは全身の骨が粉砕され、以降の王位編でマトモに活躍できない原因となった。
名前とシーソーデスマッチのインパクトから道具ありきの技だと見做されがちであるが
ミートを一方的に叩きのめした際にはマットの弾力だけで弾き飛ばしており、一応道具なしでも行使できる。
そのあまりにも重量感に溢れた技のインパクトから相手を飛翔させるから飛翔とかシーソーをあれだけの勢いで打ち上げるために高く飛んでるから飛翔だとかファンからは揶揄される。
ウェイト調整
自分の体の分銅を取り外す事で20トン〜100トンまで重量を調節できる。
ウェイトの減量と共にスピードが上がり、これによりパワーとスピードを相手によって調整するのだと思われる。
劇中では20トンの状態でテリーを撹乱する超スピードを見せた。
なお分銅を取り外した後の腕は空洞に浮かんでおりデスタムーア状態でちょっと不気味。
変形機能
自分の体を棘のスパイクに包まれたハリネズミ状態やバーベル、鉄球など自由自在に変形できる
100トンの質量を保ったまま自在に姿を変えられる恐るべき能力なのだが、発動にプラカードが必要で、試合中ではマリポーサに補助してもらった。
複数のプラカードをいっぺんに放られると纏めて取り込んでしまいマトモな姿形を保てないという致命的な欠陥があり、これが直接の敗因となっている。
評価
外見は見事なまでのイロモノで
変形にプラカードが必要だったりややメンタルが脆弱だったりの難点はあるがそのポテンシャルはとてつもなく高い。
サンシャインや魔雲天など他の重量級もせいぜいが1トンという所でその100倍という質量だけでも脅威であるし
オマケにバッファローマンの0パワーのように分胴を外して自分の重量をセーブする代わりにスピードが上がるという特性があり作中では20トンという体重をキープしてなおテリーの視界から消える高速移動を見せている。
100トンという圧倒的な質量・物量からくる単純なパワーに加えて相手に合わせてスピードタイプへの切り替えも可能であり、プラカードありきとはいえ変形機能を有していると力とギミックを兼ね備えている。
あまりに飛翔感が無い外見からどこが飛翔チームなのか?と突っ込まれる事もしばしばだが
上述した通りウェイト減量による高速移動やシーソーを打ち上げるために非常に軽やかにジャンプをしているので、飛翔チーム副将の肩書きは伊達ではないという事だろう。
オマケに作中でのマリポーサの発言に合わせて超人強度が6500万という高数値に修正されたので強度の差が勝敗を分ける要素の一つになってきた近年の原作の展開にもある程度は対応できる可能性も秘めている。
上記の通りマリポーサとは長い付き合いである事を伺わせる場面が節々に存在する。
(マリポーサが「完全武装した100トンを見るのは何年振り〜」といった発言など)
また全身がバラバラになってもマリポーサの檄で息を吹き返し
「マリポーサ様ができるだけ有利に試合ができるようお役に立つのが使命」(アニメでは『例えこの身は果てるともその最後の命をマリポーサ様のために!』とより熱の入った台詞になっている)
最後の力でテリーを道連れに倒し「よくやったぞ」と激励してくれたマリポーサに感謝して息耐えるなど
その密かな忠臣ぶりに魅せられたファンも。
加えて(王位編当時の)年齢は18歳という超若手。
これは当時のマリポーサをはじめとする王位候補(24歳)よりも若く、ブロッケンJr.やジェロニモなどの若手超人に分類される年頃である。
変形にプラカードが必要などの欠点はあるものの、この若さであれだけの能力とポテンシャルは将来有望である。原作での活躍にも期待したい。
余談
ギャグ漫画『THE超人様』では5人家族だったことが判明(泥棒をやっていた理由は相棒のマリポーサと同じ家族の為だったことがわかる)。
勿論家族全員戦車並みの体重をお持ちであり、下の階に住んでいたプリプリマンは5人分のドスドス音ですっかりノイローゼになっていた。
なお、古い設定では超人強度1000万パワーとされていたが、学研の超人図鑑では大幅に上方修正され、6500万パワーとなった。
原作でマリポーサが飛翔チームのメンバーは全員超人強度5000万パワー以上だという旨の発言をしているため、それと矛盾しないように合わせたのだと思われる。