ノエル・シーカー
のえるしーかー
CV:浅野真澄
概要
クロスベル警備隊所属(クロスベルでは軍隊が存在しない)。初登場時の階級は曹長。
本編開始前
クロスベル自治州クロスベル市生まれ。実家は東通りのアパート・アカシア荘にあり、クロスベル警備隊に所属した父・オズマ・シーカーの影響のもと育った。
しかし、幼少期に父・オズマが任務であったカルバード共和国軍との合同演習中に、共和国軍兵のライフルの誤射で撃たれて殉職(これは『碧の軌跡』終章にてフランが述べている。)してしまい、クロスベル自治州の政治的立場で「事故」として片付けられてしまったこともあり父と同じクロスベル警備隊を志し、クロスベル警察学校警備隊課程を優秀な成績で卒業、クロスベル警備隊に入営する。
入営後、ソーニャ・ベルツ副司令の厳しくも的確な教練により導力車からモーターボートまで幅広い乗り物を乗りこなせる技術を身につける。また、クロスベルに流れ着いたランディとも同僚となっており、『零』開始前の時点で若くして曹長の階級を拝命し、警備隊の中でも期待の若手として目をかけられている。
零の軌跡
ロイドたち特務支援課との関わりは帝国東部国境検問所「タングラム門」での警備隊の訓練から始まり、その後、星見の塔での調査では警備隊の職務として同行。これが最初の共闘となった。
その後は月の僧院での調査でも一時パーティインし、ほかにも装甲車を運転して各地に案内もした。終盤、薬物・グノーシスを投与したクロスベル警備隊一部隊・マフィア「ルバーチェ商会」によるクロスベル市内の大騒擾では、このグノーシスを広めた黒幕・ヨアヒムが待ち構える《太陽の砦》を目指すロイドらの乗った車が、グノーシスを投与されて特務支援課を狙う警備隊装甲車に追われて危機に陥っていたところに颯爽と現れ、装甲車を横転させるなどの働きで援護した。
こうした戦いでの活躍の他にも、妹のフランと仲睦まじく出かけるオフの日の姿や、彼女の恋愛事情を勘違いして暴走しかけるシスコンな一面が描かれたり、実家に残されている部屋の様子も伺うことができる。
碧の軌跡
ヨアヒムの起こした事件…『教団事件』終結後、警備隊からの出向という形で特務支援課の増員メンバーとなる。自分の他に不良集団出身のワジも新メンバーであったことにはかなりの驚きを見せ、また当初こそ支援課のゆるい空気に戸惑う様子もあったが、いずれもすぐに打ち解け、新たな職場での充実した日々を送っていくこととなる。
本編後半ではディーター・クロイスによるクロスベル独立国建国宣言を受けて、自身の所属するクロスベル警備隊がクロスベル国防軍へと再編されたことにより特務支援課を離れることを余儀なくされる。次第にディーターの立ち回りや国防軍の抱える矛盾に不信感を募らせるものの、生まれ故郷クロスベルを攻撃した帝国側への怒りが勝ったために、苦悩しながらも軍に従い続けることを選択。これによりロイド達とノエルは対立の立場となってしまい、ついにはノエル自身がロイドを投獄するまでに至った。
その後、郊外の拘置所より脱獄してワジやティオらと合流したロイドがソーニャ司令に密会すべく西部国境門・ベルガード門に潜入すると読んだノエルは彼らをベルガード門地下貨物ホームにて待ち伏せてたった一人で立ち塞がる。ロイドとの問答の末に彼との一騎打ちにまで発展するが、このときのロイドのノエルに対する熱い指摘からの爆弾発言には一見の価値がある。むしろ必見と言っても過言ではない。
ロイドへの敗北後はソーニャ司令の仲裁と指示もあり、晴れて特務支援課に復帰。ワジの本職である聖杯騎士団が有する専用飛空艇『メルカバ玖号機』に搭乗して残るメンバーのエリィらとの合流を果たす。そしてクロスベル市内を解放、ディーターを捕縛した後、最終決戦地・碧の大樹へ向かい、キーアを救いクロスベルを守るべく最後の戦いに挑んだ。
本作のエンディングでは、その後の彼女のクロスベルにおける帝国への抵抗活動を示すワンシーンも一枚絵で描写されている。
閃の軌跡シリーズ
閃の軌跡シリーズでは直接の登場はしていないが、クロスベルがエレボニア帝国によって占領され、所属した国防軍は解体、ノエルもまた鳥籠作戦によって身動きが取れない状況になっていた。その後鳥籠作戦が解除されて解放された後は碧の軌跡のラストでも示唆されていた地下活動を展開し、「巨イナル黄昏」での帝国軍への動向に対して、旧クロスベル警備隊の一員として抵抗していたことが語られている。
創の軌跡
『創の軌跡』では満を持して本編に再登場し、再建された警備隊に再び所属となる。
中盤、ロイドたちがラインフォルト社の兵器工場から脱出する際、崩れ落ちた天井により行き場を失ったロイドを救出すべく、自らバイクを駆ってロイドを救出・脱出に成功する。
その後は改めてロイドたちと合流。炭鉱町マインツに立て籠もる警備隊とも合流すべく、黒の衛士隊との戦いに臨んだ。
本作のSクラフト・「ワイルドスタンピード」はバイクを駆って銃撃しながら敵陣の中を駆け抜け、最後は竜巻を巻き起こして締めるという、非常に見応えのある豪快なもの。戦闘で使うのみならず、終盤にクロスベル内をバイクで移動するときも、ノエルはバイクの運転が可能なキャラの一人でもある(他はロイドとランディであり、女性陣では彼女が唯一可能なキャラである)。
エピソードイベント「支援課の夏休み」ではなんとプライベート水着が用意されており、白ベースと柄模様がついたブラとデニムパンツのビキニスタイルである。デザインこそ『碧』の間章で登場したものと同じであるが、等身大の3Dキャラと化してからは初の披露となる。
人物
亡き父の影響もあって、性格は軍人らしく礼儀正しく同い年のロイド相手でも敬語で話し、公私混同はしない。
ただし、恋愛沙汰は苦手で自分が女性として魅力に欠けていると思い込んでそれを気にしているようだが、妹・フランの話では自室にある黒いクマのぬいぐるみ(無名)を抱きしめるのが好きらしいので女の子らしい可愛らしさは充分に持ち合わせている。
その一方でカーマニアかつ、バイクや自転車といった車両も趣味としており、とくにモータースポーツについて語りだしたら熱中してしまう一面もあり、バイクについては『創』の夢幻回廊で、ジョルジュと語る一幕もある。
対人関係
特務支援課――――新設されて間もない頃に、ルバーチェ商会の陰謀を巡る事件で共同捜査をしてからの付き合い。D∴G教団の事件も共に解決し、その縁で一時出向する形でメンバー入りする。クロスベル独立国の事件では父の事件がしこりになっていた事もあり、それらを覆す手段として半ばすがるように国防軍として対立する。が、事の真相に気付いていた上にキーアが巻き込まれていた事実は父の事件だけで自身を納得させられず、再出向の形で支援課に戻り、帝国に併合された後も共闘を続ける。
ロイド・バニングス――――支援課の同僚。同い年かつ当人同士の性格もあってフランクな距離感だが、密かに好意を寄せている。独立国での一騎打ちで『君は俺がもらう』と宣言されて敗北、ものの見事にもらわれてしまった。ロイド自身は持ち前の天然発言であってそういう意味で言ったのではないが、絆イベントによっては共に異性として意識し合うことになる。
エリィ・マクダエル――――支援課の同僚。ロイドと同様に同い年で、気軽に付き合える良好な仲。また、ユリア・シュバルツのファンという共通点もあり、その話で盛り上がる様子はさながら同担の女学生である。
ランディ・オルランド――――支援課の同僚で、警備隊の先輩。面倒見の良いランディを信頼し、ランディの方も優秀な後輩として気にかけている。が、ランディの悪い遊びや軽いノリにはやや着いていけない。
ワジ・ヘミスフィア――――同期として支援課に加わった同僚。いい加減で気紛れというノエルとは真逆の性格に加え、ランディの悪い遊びにも造詣が深いといかにも相性最悪だが、意外と息は合っておりなかなか良いコンビ。
クレア・リーヴェルト――――エレボニア・鉄道憲兵隊所属で、一時軍警学校でも臨時教官を務めていた。同じ軍人かつ銃使いのためか、『創』では彼女との掛け合いが用意されている。
バトルスタイル
登場作品を通じての得物は二挺サブマシンガン。射程距離はエリィよりも短いが、その分攻撃範囲が広いのが特徴である。クラフトは警備隊所属らしく敵への制圧を目的としたものが多く、敵の移動力を下げる「電磁ネット」、ロケットランチャーを持ち出す「スマートミサイル」があり、『創』では「リベリオンショット」という敵陣に飛び込んでサブマシンガンを乱射するクラフトが追加された。
『碧』終盤で体得するSクラフト「アームドフォース」は本作の中でも1、2位を争うレベルの突っ込みどころ満載の技で、ノエルからの連絡の後、間髪入れずに新型装甲車が二台現れ大火力を集中させて敵を撃破する技だが、たとえそこが飛空艇ですら立ち入れない亜空間であったとしても問答無用で駆けつけてくれる。
一体どうや(r…と言えるが、前述の『創の軌跡』での「ワイルドスタンピード」も同タイプのSクラフトと見ることもできる。
オーブメント固定属性はエニグマ使用時は『地』。その後アークスに変更後は「地」×2、「風」×1。物理攻撃力アップや状態異常・ブレイク率アップのクォーツを装備するなどで強化を図りたい。
別名・表記ゆれ
ノエル(略称)