概要
サルガッソ軍の一員。第38話「復活の白い翼」に登場。
胴体でもある巨大な顔に四肢が備わっている赤い阿修羅で地球の阿修羅が3つの顔であるのに対し、こちらは両肩と両膝の部分にも顔が備わっており、さらに胴体部分の橙色の目の内、左目には本体である黄色い顔が備わっているために6つの顔を有している。
戦闘スタイルは伸縮自在の腕で背中にもある腕は背中にも備わっている。
人間態も有しており、地球では刃柴美奈子の主治医の千住としても活動。人間態でも背中の腕やテレパシーが使用可能で背中の腕は特定の相手にしか見えないようにすることも可能。得意ゲームはオセロで負けたことはないとのこと。
作中での動向
ダグオンチームの要であるパワーダグオンを倒すべく、ワルガイア星人マドーに命じられ、地球に赴く。
刃柴竜の妹のミナコが山海総合病院に入院していることを知ると主治医という形でミナコに近づき、ミナコに見えない腕を向け、テレパシーでリュウにパワーダグオンのパイロットである大堂寺炎の暗殺を命じる。やむを得ず、リュウはエンの左胸目掛けて、手裏剣を放ち、海中に落下させる。裏切り者になってしまったリュウはミナコを守るために次は軍師である広瀬海の暗殺を告げ、千住は承諾するが気を許したために手裏剣で見えない腕を切断されたことでミナコを奪還され、正体まで知られてしまう。
シュラに巨大変身して、刃柴兄妹を葬り去ろうとするが実は生きていたファイヤーエンがブレイブ星人の手で修復されたファイヤージャンボでかけつけ、体当たりをしかけた。リュウはミナコが予知夢で描いた「海中の飛行機」と「左胸に本が入っている赤いジャケット」をヒントにシュラを欺いたのだった。
ファイヤーエンはファイヤーダグオンに合体するとシュラの伸腕を避け、キックを放つ。シュラが巨大化した影響で病院で火災が発生し、苦しむ少女を救助しに行こうとするもシュラが伸腕でそれを阻む。そこに駆けつけたライナーズが救助活動に専念してくれたのでファイヤーダグオンは戦闘を再開。腕を振りほどき、ジェットファイヤーストームとパンチを放ち、最後はファイヤーホールドとファイヤーブレードでシュラを撃破。救助した少女を抱えながら、ターボカイは「さすがファイヤーダグオン…強し」と称賛の言葉を贈り、ファイヤーダグオンは見事な復活戦を飾るのだった。
余談
- エンの命を救ったワーズワースの詩集はミナコの兄(この時点でエンたちはリュウが兄であることは知らない)の誕生日プレゼント用に購入したもので兄であることを隠したままのリュウの案で決まった。
- ファイヤーダグオン合体・戦闘シーンは専用挿入歌の「炎の勇者!ファイヤーダグオン」が用いられたがファイヤージャンボ大破以降、ダグベースエリアに置かれるようになったファイヤーラダーとファイヤーレスキューのランプ点灯に合わせて、歌が流れるという粋な演出がされた。
- ファイヤーストラトスはファイヤージャンボ内に既に格納されていた理由は説明されなかったがおそらくはブレイブ星人の手によるものであろうし、ファイヤーダグオン復活を盛り上げるための演出とした辺り、意外とエンターテイナーである。
- 復活したファイヤーダグオンであるが出番はこの回のみで以降はスーパーファイヤーダグオンへの合体と超生命体ジェノサイドの依代としての登場となった。