大堂寺炎のダグオンとしての姿。
ヘルメットを始め、随所に炎や鳥を思わせる意匠が盛り込まれた赤い「ダグテクター」を装着しており、見た目通りの火炎を活かした攻撃や格闘戦を得意とする。
主要な技として、鋭く尖った肘を相手に叩き込む「エルボークロー」、両肩から放つ「ショルダーバーン」、炎をまとったパンチを決める「ファイヤーナックル」を有している他、ライアンが変形した「ライオソード」を振るって戦ったこともある。
背面からマントのように伸びている両翼も特徴的な要素の一つで、これを活かした能力として、同じく背面に畳まれたパーツを展開し、鳥のような姿へと変化する「ファイヤーバード」が挙げられる。
このファイヤーバード形態では、全身を炎に包んで突撃する「ファイヤーバードアタック」を繰り出せるだけでなく、人間1人を持ち上げてそのまま飛行できるほどのパワーも発揮可能で、実際に作中でも敵の罠に落ちたアーマーシンを救出してみせている。
TVシリーズの後日談に当たるOVA『水晶の瞳の少年』でもファイヤーエンに変身しており、同作では装着するダグテクターも鳥の要素がより強調された、シャープなフォルムへと変化している。
備考
前述の通り炎や鳥をモチーフとしたエンのダグテクターであるが、企画段階ではこれに加えて太陽もモチーフとして含まれており、初期のラフスケッチの中には太陽の意匠を大胆にゴーグルに採り入れた案も存在する。
OVA版としてリニューアルされたデザインは、初期段階では決定稿に比べて無骨なプロテクター感溢れるラインで描かれており、そこから翼の要素を引き継ぎつつ羽衣のような流麗なラインへとシフトしていった。また、ラフスケッチの段階ではTVシリーズと同様に、ヘルメットも口元を覆う形とされており、これは他のメンバーのダグテクターについても同様である。