「ヌハハハ! ワシのカメラは細胞組織を写し取ることができる。写真を破れば、その女も死ぬのだ!」
CV:依田英助(次作のカメラの怪人の声も担当。第29話では飯塚昭三)/人間態:時本武
概要
『電子戦隊デンジマン』の第4話「ベーダー魔城追撃」に登場したベーダー怪物。
バックルのナンバーは「03」。
美しいものを嫌うヘドリアン女王の命令で送り出された個体で、外見は他のベーダー怪物と同じく異形のヒトガタであるが、胸部に開いた穴はレンズの役割を果たしている。
このレンズで写した被写体の生体細胞組織を転写するという能力があるのだが、真に恐ろしいのはこの写真。
写真の状態が被写体の命と連動しているため、写真にダメージを与えると被写体も死亡する。
写真をセメントに沈めれば被写体は壁の中に引きずり込まれ、写真を銃撃すればそのまま死に、燃やせば焼死、叩き割れば転落死、踏みつければ轢死と言った具合である。
写真そのものは全てヘドリアン女王に送られており、毎日のように美女処刑が行われていた。
また、撮影以外にもウェーブ状の青いレーザーや爆発を起こすフラッシュを撃てる他、被写体の位置を引き寄せたり離したりする「必殺ズーム」によるかく乱もこなす。
活躍
エピソード開始前の時点でカメラマンに化け、「無藤礼」を名乗って活動、美女の写真を撮って回っていた。
ちなみに写真家としての腕は本物であり(作戦の都合上被写体を正確・明瞭に写す必要があるため)、個展も開かれていた。
しかし、二人目の犠牲者が歌の収録中、スタジオで突然撃たれて死亡するという密室殺人同然の状況で死亡したことがデンジマンの注意を引く。
前後を合わせて5人もの不審死を受け、ベーダーが絡んでいると踏んだデンジマンは調査に乗り出し、無藤礼の個展で犠牲者5人の写真を見つけたことで確信を得る。
ケラーが化けたアシスタントと共に会場を出た礼を純、達也、あきらが追跡するが、礼はとっくにそれを見破っており、地下駐車場に3人を誘い込むやダストラーを配置して待ち伏せをかける。
デンジマンもデンジマンで相手の出方はとうに見切っており、車を囮にして変身した状態で隠れ、油断した隙をついて奇襲をかけ応戦。
そこでルパンカメラーとしての正体を現し、大量のダストラーを率いて3人を追い詰めるが、SOS信号を受けたレッドとイエローが駆け付けデンジブーメランを受けそうになったため、ケラーと共に一時撤退した。
その後も美女狩りを続けていたが、青梅大五郎の妹分・星野サチ子を囮にしたデンジマンの作戦により正体が露見。
それでもサチ子を撮影することには成功したが、写真の現像を行うのがベーダー魔城の位置する「悪魔島」であることと、その位置をアイシーがとっくに突き止めており、乗り込んで来たデンジマンに地上の防衛設備を全て破壊されてしまう。
ダストラーを繰り出して挑んだ白兵戦では「必殺ズーム」でデンジマンを手玉に取ったが、二度目に放ったところでデンジブルーにかわされ、反撃のブルースクリューキックを喰らって崖の下に転落。
そのまま無防備なところにデンジブーメランを喰らったが、爆発に紛れて巨大化。
巨大戦に移行するものの既に戦況は決しており、ダイデンジンの電子満月斬りで首を斬り飛ばされ爆発四散。
悪魔島も自爆装置により砕け散ったが、ベーダー魔城は上位次元に逃げ込み捕捉には失敗した。
余談
デザイナーの野口竜氏によれば、「デザイン先行で特にモチーフは無い」とのこと。
デザイン画にカメラは無いが、シナリオに合わせて後から胸にカメラが付けられている。
関連タグ
カメラモンガー、レインボーカメレオン、カメラカンス、カメラジゲン、メディア魔術師、バラプリンター、カメラトリック:後輩怪人達。