「カカロット…凄いやつだよお前は…」
「…アタマに来るぜ…戦いが好きで優しいサイヤ人なんてよ…」
「がんばれカカロット…おまえがナンバーワンだ!!」
概要
漫画『ドラゴンボール』、アニメ『ドラゴンボールZ(または改)』でベジータが魔人ブウと戦っている孫悟空を見て告げた台詞。
これまで自身のプライドでカカロット(孫悟空)を認めていなかったベジータが、ようやくカカロットのことを認めた際に出たセリフ。
詳細な経緯
地球に来るまでのベジータは自身がエリートであることとその強さにプライドを持っていた。しかし、下級戦士であるはずのカカロット(孫悟空)に敗れたことで、初めてプライドを折られ、以後彼の背中を追い続け必死に努力することとなる。
自分が強くなったと思えば、カカロットはその先を行く。幾度となく死にかけたことで超サイヤ人になったと思っていたら、それは勘違いで先に超サイヤ人になったのはカカロットの方だったり、自身がやっと超サイヤ人になったと思ったらカカロットはさらにその先の超サイヤ人になっていたり…。
さらにはセルの自爆によってカカロットが死んだことで再戦も果たせなくなり勝ち逃げのような状態が続いていた…。
そんな中1日だけ生き返ってきたカカロットと決着をつけようとするも、別の人物の介入によって試合が阻まれ、挙げ句自身が魔導師バビディの術にかかり道化になってまで挑んだタイマンでさえカカロットには手を抜かれていたという始末……。
そこからしばらくして、魔人ブウが純粋状態となり界王神界に現れ戦うことになった時のこと。カカロットが魔人ブウと戦っている姿を見て、ベジータはカカロットの強さについて考えていた……
※長文注意(原作全台詞)
「…なんとなくわかった気がする………なぜ天才であるはずのオレがおまえにかなわないのか…」
「守りたいものがあるからだと思っていた…守りたいという強い心が得体のしれない力を生み出しているのだと…………たしかにそれもあるかもしれないがそれは今のオレもおなじことだ…」
「…オレは オレの思い通りにするために…楽しみのために…敵を殺すために…そしてプライドのために戦ってきた…」
「だが…あいつはちがう…勝つために戦うんじゃない 絶対負けないために限界を極め続け戦うんだ…!…だから相手の生命を断つことにこだわりはしない…」
「…あいつはついにこのオレを殺しはしなかった…まるで今のオレがほんのすこしだけ人の心を持つようになるのがわかっていたかのように…」
「…アタマにくるぜ…!戦いが大好きでやさしいサイヤ人なんてよ…!!」
「がんばれカカロット…」
「お前がナンバーワンだ!!」
ここでついにプライドを折り、カカロットのことを認めるようになったのである。
この名言は『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』でも使われている。
ゲームでは
ドッカンバトルでは【カカロットとの約束】超サイヤ人2ベジータのアクティブスキルで実装。効果はATK59%上昇、DEF78%上昇、気力+1。つまりドッカンお得意の語呂合わせである。
余談
なお、その後を描いた『ドラゴンボール超』では、一度悟空を出し抜き新たな変身を自力習得したほか、彼を認めたことで別の道への進化を辿るようになる。
とはいえ、ベジータにとって悟空こそが一番近くにいる超えるべき目標である事が変わったわけではなく、これからもベジータは自分の限界を、そして悟空を超えるために闘い続けるのであろう。
「そのうちかならず勝ってみせるからな、カカロット…ふん!」