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K-POPの編集履歴

2024-07-04 19:41:44 バージョン

K-POP

けーぽっぷ

韓国のポピュラー音楽を指す言葉。

概要

韓国のポピュラー音楽を指す言葉。

日本において国内のポピュラー音楽を「J-POP」と呼ぶことから、日本国内における比較語として日本メディアが「K-POP」という言葉を使うようになった。「K」は韓国を指す「Korea」の頭文字。


元々の韓国は総人口が少なく、内需がほとんどない経済構造もあってか、海外進出を最初から意識したプロモーションが行われ、大手事務所では下積みのうちからダンスや体型維持のみならず英語・日本語などの外国語習得も必要となるが、中小規模の事務所でもその限りではない。


楽曲も日本を含めた海外市場への輸出を前提にしているため、楽曲はEDMやダンスミュージック、女性については露出の多い衣装を着用するなどある程度パターン化されている。

一般的にはダンスグループを指すことが多くソロシンガーやバンド、シンガーソングライターは原則K-POPに含まれないが、ヴィジュアルやアイドル性といった外見上が加味された評価で組み込まれたりする。


第1・2世代の頃は韓国にルーツを持つ外国籍メンバーを加えるグループもいたが、第3世代以降より多国籍グループが増えており、日本人でもK-POPアイドルグループに所属する例も少なくない。これは特に男性グループだと徴兵制によるメンバー途中離脱のダメージを軽減させる目的もある。

また、日本の事務所やメディアが参加し、マネジメントを担当するグループも増えつつある。


一方、練習生時代から前述の体形を筆頭に過酷なスケジュールを組まされるなど労働条件が非常に悪く、実際メジャーデビュー後に体調不良から休業するメンバーも少なくない。

2014年にガールズグループのLadie’sCodeが移動中に交通事故に巻き込まれメンバー2人が亡くなってしまう大惨事が発生したが、この背景にもマネジメントの不備(マネージャーの過重労働)を指摘する人もいる(実際、規模の大小にかかわらず移動中の交通事故は頻繁に発生している)。



世代別

ニュースなどで紹介される際に「第〇世代」と付く事があるが、デビュー年や世界的展開を時代区分にしたもので評論家や媒体によりまちまちなので参考程度に留めてほしい。

第1世代

1996~2005年辺り。

第2世代

2006~2012年辺り。代表的なグループは当時5人組として活動していた東方神起や少女時代、KARAなどが有名。


第3世代

2013~2017年辺り。防弾少年団がデビューしたのがこの世代。YouTubeやSNSを駆使したコミュニケーションでより多くの国で広まっていった。

第4世代

2018年~2022年にデビューしたグループを指す。

『(G)I‐DLE』『Stray Kids』『TOMORROW X TOGETHER』『ATEEZ』『ITZY』『ENHYPEN』『TREASURE』『NiziU』『aespa』『IVE』『Kep1er』『NMIXX』『LE SSERAFIM』『NewJeans』等が代表例。

第3世代による世界的な知名度の獲得の成功により、ワールドワイドなファンが多い世代となった。また、ガールズグループが豊作の世代でもある。

第5世代

2023年以降。この世代の代表グループ筆頭株としてZEROBASEONEが挙げられている。


主なK-POPアーティスト

男性グループ


男性ソロ


女性グループ


女性ソロ


男女グループ



K-POP用語

韓国の制度や文化などの関係上、独特の用語や文化がある。


  • カムバック

韓国の音楽界は活動期と準備期間がはっきり分かれており、「準備期間を終えて新曲をリリースし、その販促期間に入る」ことをカムバック(略してカムバ)という。これに合わせてテコ入れを行うグループも多い。また、ファンには動画サイトの再生回数を上げる手伝いをするようにとの呼びかけが行われることもある。


  • スミン

ストリーミングの韓国語的な略称で、転じて音楽配信サイトでの再生回数を増やす推し活のこと。韓国音楽業界では韓国内のランキング形式音楽番組で上位や定期的に行われる賞を取ることが重んじられ、ランキングの算定にサブスクリプションサイトでの再生回数もカウントされる。

芸能事務所も契約更改にあたってこれらの音楽番組の成績を重視する傾向がある。

このため、ファンの間では再生回数を増やすための呼びかけがカムバックの時期は特に激化し、サブスクサイト側の大量投票防止策を掻い潜るノウハウや各番組の算定基準もよくSNSで拡散されている。


  • マスター

ファンの中でも目立った存在で、公式ではない写真を撮ったりのファン活動をする。日本のドルヲタで言うところの「トップヲタ」に近い。マスターが非公式のグッズを作って販売することもあるが、日本を含めた諸外国ではこのような行為はアウトである。そのため海外進出する事務所だと著作権などの問題でマスターの活動と対立することもあり、中には儲けすぎて国税当局から手入れされたり事務所からストップがかかることも。


  • センイル広告

ファンがお金を出し合って推しの広告を出す文化。元々「センイル」は誕生日の意味で、推しの誕生日を祝う意味から始まった。

地下鉄の広告スペースが主な場所だが、バスラッピング、バス停、デジタルサイネージなどでも行われている。

センイル広告専門の代理店もあるが、公式に無断で行われることも多く上述のマスターがお金を取りまとめることもあるため、金銭トラブルが発生することもある。

近年では日本国内でも同種の広告を掲示する例もある。


  • ペン

ファンのこと。韓国語での発音ではFで始まる英単語がパ行になる傾向が強い為こう呼んでいる。


  • ペンカフェ

日本流の発音だと「ファンカフェ」になる。公式ペンカフェは事務所が運営する公式FCで、韓国内の公式には国民番号(マイナンバーに相当)登録が必要なことが多く、海外では現地の企業が別途公式FCを運営することが多い。私設ペンカフェも存在する。


  • 7年目のジンクス

韓国では公正取引委員会が定める「標準契約書(約款)」芸能事務所との契約は7年一区切りが通例であり、このため7年目に契約更改の交渉が折り合わずメンバー脱退やグループの消滅が起こりやすくファンを戦々恐々とさせる材料の一つである。

売行き不振のグループはこれを機に切り捨てられることも多く、売れていても利権を目当てに親族が首を突っ込むトラブルによりグループ分裂が起こる場合がある。しかし最近は過去の紛争で業界全体で傷付いたイメージからの改善を目的としている事から「大所帯のグループが全員7年目の更改を完了」「一部メンバーが移籍してもグループは存続」という事例もできてはいる。



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