概要
日本には2か所存在する。
どちらも出典は『岳陽楼記』の「天下の憂いに先じて憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ」である。
岡山市の後楽園
池田岡山藩2代目藩主である池田綱政の命により、郡代官である津田永忠によって作られた、日本に現存する大名庭園のひとつ。いわゆる藩における迎賓館的な役割を果たした延養亭を中心とした賓客をもてなすための庭園で、城の後ろに控えていた事から、元は「御後園」と呼ばれていた。しかし明治時代になって公園として市民に一般公開するにあたって「後楽園」と改められた。
現在は岡山県の管理下。管理の実業そのものは県の外郭団体(公益法人)によって行われている。
水戸市の偕楽園、金沢市の兼六園と並ぶ三名園のひとつに数えられる。
東京都の後楽園
東京都文京区の小石川後楽園。および、これを中心とした一帯を指す地名。
水戸藩江戸屋敷の庭園として徳川頼房によって創建され徳川光圀による改修を経て完成した。
明治維新後は国に寄贈され、戦後公園として開放。近隣地に後楽園球場(のちの東京ドーム)が建てられ、周辺が東京ドームシティとして発展し、小石川後楽園のみならず一帯そのものが「後楽園」と呼ばれるようになった。
関連タグ
岡山後楽園の関連タグ
栗林公園:お隣さんである香川県高松市にある大名庭園。瀬戸大橋によって日帰り圏内。
東京後楽園の関連タグ
東京ドームシティ:小石川後楽園の南側の敷地に創建されたレジャー施設群。
後楽園駅:同所の最寄り駅。