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桐須真冬の編集履歴

2024-07-11 12:28:21 バージョン

桐須真冬

きりすまふゆ

『ぼくたちは勉強ができない』の登場人物。

かみしめていらっしゃい

概要

CV:Lynn


唯我成幸たちが通う一ノ瀬学園の女教師で、担当科目は世界史

12月28日生まれ(問122.で判明)。胸のサイズは明言されていないが、幕間の描写からEカップの可能性がある。

古橋文乃緒方理珠の初代教育係を務めていた。

教職は少なくとも3年以上であり、前年に卒業した小美浪あすみには「真冬センセ」と呼ばれている。

原作での初登場は第8話からだが、アニメ版では第1話冒頭から登場している。


スタイルの良い美人だが、常に無表情で冷淡な性格。2文字で状況を端的に表現する癖があり、それも大抵は「怠慢」「笑止」「愚問」など、相手を否定する単語であるため、冷たい印象に輪をかけている。

元教育係としての経験もあってか、成幸の教育方針を一切認めておらず、また教育係という仕事にも疑念を抱いており、「わざわざ天才を凡人へ育てるなど愚の骨頂」などと発言していた。


当初は成幸たちを酷評しており、冷たい言動ばかりを繰り返していたが、成幸の不純異性交遊疑惑の件で面談をした際に、彼を助ける為に証言(が、内容は彼が不利になるような事ばかりだった)をした理珠と文乃、武元うるかの姿を見て、成幸が彼女たちに信頼されていることを理解し、疑惑の件は不問に付した。


その素顔と過去

そんなクールビューティーな印象とは異なり、本当は生徒想いの立派な教師。理珠が山で迷子になった際、雨の中一人で懸命に捜索し、しかも誰にも言わなかったが、虫刺されや傷だらけになった彼女の手を見てそれを悟った成幸は、彼女の真の姿を知った。


学生時代はフィギュアスケートに打ち込んでおり、部屋にはトロフィーや盾などが飾られ、数々の大会で入賞する程の選手であった。しかしフィギュアに明け暮れる日々の中、「普通の青春」を送る同級生達をうらやましくも思っていた。

そんな中、生徒に慕われていつも楽しそうに笑っている教師(成幸の父)の姿を見て、「この先生のようになれれば私も普通の学園生活をやり直せるかもしれない」と思った彼女は、フィギュアを断念して教育大学への進学を決意、両親の反対も押し切って実家を飛び出し、教職者の道へと進む。

着任当初は情熱にあふれ、日野という女子生徒にも懐かれ、彼女の「音楽大学に行きたい」という夢を後押ししていた。しかし日野は受験に失敗。「私に才能なんかないことわかってたんでしょ?気休めなんてやめて!」となじられた真冬は打ちひしがれる。フィギュアを投げ打ってまで進んだ教師の道。なのに優しさの意味を取り違えたために教え子を傷つけた。自分には教師の才能がなかったのだ…。それ以来、真冬は笑わなくなった。


その一時的な感情に流されてフィギュアの道を断念したこと、結果的に何もかも中途半端になって、青春の貴重な時期を無為に費やした形になったことに対する後悔の意識を強く持っている。それ故、例え生徒に慕われなくても、無謀な夢を追わせず、才能を無駄にしない道を進ませるべきであり、それこそが一番生徒の幸せにつながるという姿勢を貫いていたのだった。


この姿勢は成幸からは「才能の味方」と評され、「できない奴の味方」を自称した成幸とは平行線だとこぼしていたが、回を追うごとに父親同様にまっすぐで真摯な成幸を認めるようになってゆく。前述の日野とも、問102で和解に至った。


そのまた裏の素顔

ところが彼女にはもう一つの顔があった。自宅に帰れば実は「片づけられない女性」の典型であり、部屋は汚部屋と化している。玄関先から本やらゴミ袋が散乱し、ブラが脱ぎ散らかされている有様。

成幸によって一度は綺麗に掃除されたが、その後も幾度となく元の惨状へ逆戻りしており、終いには成幸が掃除のため定期的に通うことになる。(自身は報酬の代わりに勉強の手伝いや出前の寿司をとっている)


学校では隙のないスーツを着こなす一方で、プライベートではスウェットを着用して、コンビニで堂々と買い食いをしているが、それすらもよそ行きのスタイルらしく、自室内では高校のジャージである。(ジャージ以外の私服は年単位で買って無いとの事。)


さらに、

  • 辛いものが嫌いでカレーまんすら食べられない。
    • ただ、インスタントのカレーラーメンを食べていたことはあり、そこまで辛くなければ食べられるようだ。
  • 生まれてこの方、男性を部屋に入れたことがなく、その第1号となった成幸が帰って緊張から解放された後は、腰が抜ける程ドキドキしていた。
    • その後定期的に成幸が掃除に来るようになり、彼に対しては苦手意識が無くなっている。
  • 虫が苦手。特に某台所の黒い悪魔が部屋に出現した際には、怖くて部屋にいることができず。唯一の頼れる人間である成幸がマンションの前を通りかかるまで、炎天下にスーツ姿で待ち続けていた。
  • 「それ」が再び姿を現した時は、強がりも外聞もかなぐり捨てて成幸にすがりついてガクガク震え、挙句には「なんでもするから一人にしないで」と口走るほど、余裕を失っていた。
  • ドジッ子属性も持っていて、転んで本の山に埋もれたり、掃除しようとして水の入ったバケツを頭からかぶったり。
  • 災難に巻き込まれやすい体質もあり、メイド服・高校の制服・スク水・魔法少女など、様々なコスプレを披露する羽目に。小説版では変な栄養ドリンクで幼児化した挙句スモックを着る羽目に
  • 海に出かけた際には、よせばいいのにビキニを着ていき、秒でポロリして海に流されトップレスになってしまった。岩場でひとり動けなくなっているところを成幸に見つかり、手ブラ状態で帯同したが、ナマコに驚きそのまま生乳で抱き着いて眼鏡を壊してしまう失態を犯す。
  • 「超」がつくほどの下戸「たった一杯」どころか「たった一口」で酔いつぶれてダウン、意識が戻ったら戻ったで、絡み酒(褒め上戸)が発動。
  • 自家用車を所持しているが、運転が非常に荒い(一応法定速度は守っているらしいが、同乗した成幸は「寿命が縮む」「出来れば歩いた方がマシ」と評するほどトラウマになっている)。
  • 歌は上手いが、何を歌っても演歌になる。
  • 個別ルートである「[x]=薄氷の女王編」では成幸に対する恋心を自覚するも、一歩踏み込む勇気を持てずに数ヶ月ズルズルと引き延ばすヘタレ具合を見せる。なお成幸はとっくに彼女に告白しており、相思相愛なことは理解している。
    • 一応これは自身の過去のトラウマから、他人との距離感を掴めないという笑えない事情もあるのだが。

以上のように、回を重ねるごとに登場当初の厳格なイメージが崩壊の一途をたどっており、所謂「残念な美人」コースをまっしぐら。

なお、そうした弱点は同僚教師・生徒達どころか妹の桐須美春にすらバレていない模様。成幸だけは、自分の本当の姿を知っていることもあって、何だかんだで頼りにしている。


メインヒロイン?

上記の残念美人っぷりや、属性てんこ盛りのキャラもあって、回を追うごとに読者人気も急上昇。作者や編集部も理解しているのか、水泳部所属で水着・シャワーシーンが多いうるかよりも、サービスカットが激増した。

そしてジャンプ本誌上での人気投票では第一回は5,233票で1位、第二回も14,598票(全体の得票率の56.7%。2位の文乃が3,259票なので4倍以上の得票数)で1位という圧倒的人気を見せている。

尚、これにより当時におけるジャンプ人気投票史上最多得票数の女性キャラとなった(現在では鹿野千夏が記録を更新している)。


生活能力が低い彼女の家事を成幸が行う関係に目が行きがちになるが、真冬は他のヒロインと立ち位置と関係が最も特異なヒロインでもある。

成幸とヒロインの関係は「ヒロインの目標を成幸が補助・後押しする」もので、端的に言えば「成幸がヒロインを幸せにする」関係である。それに対し、曲がりなりにも自立した「大人」である真冬は、過去の経験と教師の立場から生徒を案じる、ひいては「成幸が幸せになる」事を前提とした関係を築いており、成幸が頼ることも少なくない。特に面接練習の回において、学生であるゆえに社会経験も就労経験もなく自己アピールに詰んでしまった成幸に長所を述べるシーンが顕著である。


余談

  • 誕生背景は「学園長との会話をするシーンで別の教師が必要」→「どうせだったら女性に使用」→「せっかくだし主人公との関係持ちやすい『元教育係』にしよう」…というもので打ち合わせもキャラデザもなく行き当たりばったりで生まれたキャラ(作者談)である。
    • 当初は「少年誌に大人ヒロインは…」という不安があったが、話が予想以上に作りやすいキャラになった。
    • 「打ち合わせに行き詰まった時、何度この先生に救われたか数知れません(これまた作者談)」

関連イラスト

桐須真冬照れ隠しする真冬先生

真冬先生桐須 真冬


関連タグ

ぼくたちは勉強ができない

女教師 残念な美人 ラスボス

イエス・キリスト Eカップ


さらなる過去

※この先、単行本21巻及び「[x]=薄氷の女王編」の重大なネタバレを含む為、閲覧注意!


























学生時代の文化祭の夜

レッスンが早く終わり、急いで学校に向かった彼女が見たのは自分が来ても気にせずにタイムカプセルを埋める同級生達の姿が。

その後一人でいた所、父とはぐれた小学生の頃の成幸と出会い、彼の父を探していた所先述の光景を見てしまったばかりに悲しんで涙を流していた真冬を見たを見た成幸は、「いつかお姉さんのお嫁さんになる」と約束した。

なお現在の成幸は高校三年の時の文化祭で真冬を手を繋ぐまで上記の約束を忘れていた。

また同級生達も来れなかった真冬のために成幸の父が真冬のために書いた伝言ノートをタイムカプセルに埋めていた。

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