鹿野千夏
かのちなつ
「私が籠原戦で活躍して 勝てば 2度とそんな風には言わないでしょ? 籠原が私のプレーを見て そう思ったのは事実だし だったらプレーで 実力見せつけるしかないんだよね。」
「大喜一本っ!」
「大喜くんがつらい時は 隣にいるよ」
肩にかかる程度のミディアムヘアが特徴の可愛らしい雰囲気の美少女。モノクロページでは金髪に見えるが実際は違い、やや薄い色の茶髪で黒髪に近い。カラーページの色合いでは、どっちにも見える。また見た感じスレンダーだが、WJ36+37号表紙の水着イラストでは結構なモノをお持ちになっていた。……上げ底?
※ただ3話表紙でも谷間が見えているので、実は普通に大きいのかもしれない。作画的なアレで分かりにくいだけかもしれない…。
基本的にマイペースかつ天然気味だが、誰に対しても別け隔て無く誠意を持って接する人柄から、性別を問わず周囲から好かれており、人望も厚い。
普段は割とポーカーフェイスで何も考えずにぼーっとしていることも多いが、好きなバスケットボールのことになると、途端に努力の達人と言われるほどのストイックさを発揮し、早朝に誰よりも早く体育館に来て自主練に取り込むほどの熱意の努力家でもある。
朝はあまり強くないようで、寝ぼけたまま朝食を摂っている事もあるようである。
女子高生としては珍しく(?)少年ジャンプ愛読者。苦手なものは虫。神社に行った際「夏にはカブトムシが取れる」という話になった時は「虫…コワイ」と内心怯えていた。
親の海外転勤により日本を去る筈だったが、ある出来事を機に母親同士の交流から主人公猪股大喜の家に居候する事になる。
父親とは定期的に連絡を取り合っているが、生活を無視する海外転勤で勝手に進路を決められかけ、日本に残った後もそれに見合う結果を出すようプレッシャーをかけられることもあり、千夏本人としては父に対してわだかまりを感じている(ただし、大喜の父はその点に関して千夏側の誤解も優しく仄めかしている)。
大喜の祖父曰く「(離婚した)ばぁさんの若い頃そっくり」。
読切ではラッキースケベにもスポーツドリンク粉末を無駄にされる事にも怒らない性格だった。他の部員からも部長として慕われており、また外部からも人気が高いパーフェクトな女子。
とは言え大喜の気持ちに気付いた上で告白待ちに出るなど、若干小悪魔的な面も。
連載版ではモノローグがほとんど無く心情が読めないが、周囲から愛される性格ではありそう。大喜的には「誰にでも距離が近い」と感じているようで、それがヤキモキさせる原因だったり。
大喜への感情もこの心情の読めなさから分かりにくいものの、少しずつ変化している模様。18話では雛と大喜を「お似合い」と感じ異性の同居人である自分が邪魔になっているのでは……と思いつつも3話のように※独り暮らしを考えることはなかった。
※大喜が雛を好きなのではないか、そうなると自分は同居しないほうがいいのでは、と考えて納屋で寝るなり激安物件を借りるなりして猪股家を出ることも選択肢に入れていた。
普段はあまり感情が表情に出ないタイプだが、大喜とのシーンでは笑顔も多い。また怒るときは静かに燃え上がる。若干Sっ気もあるようで、本気モードになると後ろ髪を束ねる。
物事にはあまり頓着しないのか「運動部の女子だから」という理由で、人前でも平気で着替えられる。
しかし大喜が後ろ前だったシャツを着直そうと、上を脱いだのを見た際には顔を赤らめている…まぁ腹筋を見て驚いたようだが。
他校の生徒からの挑戦で連絡先を勝手に賭けの商品に使われたのは不快感を感じる一方、逆にもし大喜が勝ったら水族館に行くという約束を受けるなど大喜に対しては全面的に信頼している(怒ったのは一方的な賭けを仕切った針生の方に対してであり、そのままでは大喜はたとえ勝っても何も褒美がなかった)。
そうして大喜と共に過ごす日々の中、親友である守屋花恋から大喜についてどう思っているか尋ねられても千夏自身わからないでいたが、雛からの事実上宣戦布告で無自覚に揺れ動き、かつて自分の原点として憧れた親友後藤夢佳との因縁の再会・和解の裏で、何の見返りも求めずただ自分の為だけに大喜が奔走してくれていたことを知る。
アオのハコがスタートした当初から作品の顔と言っても過言ではない存在として人気を博しているメインヒロインだが、ジャンプ本誌における第1回人気投票では驚異の74144票を獲得。2位の蝶野雛(33172票)にダブルスコアの差をつけ圧巻の勝利を飾った。
現在これにより桐須真冬の記録を追い越し、新たなジャンプ人気投票史上最多得票数の女性キャラの座に輝いている。
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