三条市

さんじょうし

新潟県県央地域（新潟市と長岡市のほぼ中間）にある市。人口約10万人。

概要

古くから金物産業などが盛んな工業都市として知られ、隣接する燕市や加茂市などと合わせて上越市に匹敵する都市圏を形成する。

ちなみにその燕市とは密接なつながりを持つ一方、お互いの仲の悪さがしばしば県内外でネタにされる。ある種のツンデレ。

こうした遺恨の原因は、江戸時代にまで遡り、三条の商人達が燕の名産品である金物や鎚起銅器を安く買い叩いては他所に高値で売り捌き、これによって莫大な利益を得ていたせいである。

だがしかし、これは燕市に限っての問題ではなく、燕同様に三条の隣接地である加茂市の桐細工や、見附市の絹織物といった名産品に対しても三条の商人達は同様の「暴利を貪る行為」を積み重ねており、この為に三条市は燕市だけでなく、他の近隣市町村との間にも多数の根強い遺恨を残している。

なお、現在でも三条市に多数存在する有名メーカーのブランド製品の多くは燕市の下請け会社で製造されているケースが多い。

太平洋戦争の終戦後は街中にヤクザが蔓延り、山口組系の暴力団に属す者が多く、治安は悪化の一途を辿り「三条はヤクザと商人の街」だと周辺地域から陰口を叩かれる始末であった。

この荒廃した状況は1990年代の前半まで続き、市内の学校では校内暴力が蔓延し、「三条の中学校は校舎の窓ガラスの交換が追い付かない」とまで揶揄される程であった。

しかし、こんな荒んだ状況も今ではすっかり遠い過去となり、現在ではTVアニメ『Do_It_Yourself!!』の舞台となってアニメファンの聖地と化す等、完全に平和な地方都市へと発展を遂げている。

近年では2014年 12月から4ヶ月の期限で学校給食から牛乳を抜く試みが全国で話題となった。