「人は5人、代価は3つ──」
概要
己が身を顧みず、刃に晒す剣客。
「運命の奴隷」に忠誠を誓い、恐ろしいほどの自己治癒能力を持つ。
彼は古びた剣を使って戦う。ひびが入った刀身は、その体と心のようだ。
プロフィール
人物
星核ハンターの1人。懸賞金額は81億3000万。
任務に忠実で絶対にミスせずトラブルも起こさない。
左手には包帯が巻かれており、右手にはひびが入った刀身の剣を携えている。元々手先が器用だったらしいが、現在は以前程器用には動かない様子。それでも尚素早い剣捌きを繰り出す事ができる。
仙舟の長命種と同じく「魔陰の身」を発症しており、長い寿命と強力な力、そして彼の場合何度殺しても死ぬことのない不死身に等しい自己治癒能力を持つが、それと引き換えに徐々に心に存在する狂気に蝕まれていく運命にある。そのため、魔陰の力はカフカの言霊によって抑制されており、普段は無口で物静かな雰囲気を漂わせてる。ただし仙舟の事になると話は別で、口数も増えて饒舌になる。
かつての名は「応星」。
同胞を殺した「豊穣」の忌み者に復讐するため、仙舟「朱明」に辿り着き武器を鍛造する道を選んだ彼は、短命種でありながら長命種の匠達も及ばぬ域の業物を造り続け、工造司の頭目に与えられる「百冶」の称号を持つに至っていた。さらに、仙舟「羅浮」で豊穣との戦争に参加してからは「雲上の五騎士」の1人として称えられる等、伝説的な存在だった。
しかし戦争の中で、五騎士の1人にして最愛の人であった白珠を失い、その事実を受け入れなかった応星は、五騎士の1人である丹楓と共謀し、豊穣の使令の亡骸を基に白珠を復活させようとした。結果的にその計画は白珠の邪龍化という形で失敗し、多くの民が死に、自身は亡骸の影響を受けて魔陰の身に蝕まれた長命種となってしまった。
その後咎人として幽囚獄に収監されていたが、五騎士の1人である鏡流に連れ去られ、「刃」という新たな名を付け別の人生を歩むこととなった。
彼は今でも憎んでいる。大切な者を奪っていく豊穣の忌み者を、最愛の人を醜い化け物に変えてしまった挙句輪廻転生によって別の生を受けて生き続けている丹楓を、そして彼と同罪にもかかわらず忌み者へと成り果てて自死すらも許されない己自身を。
星核ハンターに加わるにあたって、運命の奴隷エリオとの取引で望んだものは「刃自身と刃が憎むもの全ての終わりと刃の葬儀」、即ち復讐の成就と自死である。しかし、現状その不死性はエリオの予言を以てしても殺すことは現状不可能とされている。
能力と戦術
壊滅キャラの耐久力を活かして、自身のHPを犠牲にする事で自己強化や強力な攻撃を繰り出す自傷アタッカー。
自傷アタッカーではあるが、アーランとは違い最大HPやHPの減少量または回数を参照する効果が多いため、低HPを保つ必要は無い。範囲攻撃による高火力を誇るため、メインとサブどちらもこなせる。
軌跡
- 通常攻撃「支離剣」
指定した敵単体に攻撃力50~100%分の風属性ダメージを与える。
後述の「地獄変」状態中ではこの技を使えないため、使用する機会はほとんどない。
- 戦闘スキル「地獄変」
「死兆よ…来たれ!」
HPを最大HP30%分消費して「地獄変」状態に入る。「地獄変」状態では戦闘スキルを発動できず、自身の与ダメージ+12~40%、通常攻撃「支離剣」が「無間剣樹」に強化される、3ターン継続。
残りHPが足りない場合、戦闘スキルを発動した時、残りHPが1になる。この戦闘スキルはEPを回復できない。この戦闘スキルを発動した後、ターンは終了しない。
3ターン継続する自己強化スキル。強化中は戦闘スキルの使用が不可能になる。
因みにスキル発動ターンではバフのターンが消費されないため、事実上の継続ターンは4ターン。
- 強化通常攻撃「無間剣樹」(「地獄変」状態中)
「余さず…返そう!」
HPを最大HP10%分消費し、指定した敵単体に攻撃力20~40%+最大HP50~100%分の風属性ダメージを与え、隣接する敵に攻撃力8~16%+最大HP20~40%分の風属性ダメージを与える。
残りHPが足りない場合、「無間剣樹」を発動した時、残りHPが1になる。『無間剣樹』はSPを回復できない。
刃のメイン火力。後述の戦闘スキルで「地獄変」状態に入ることで使用可能になる。
通常攻撃ではあるが挙動はスキルそのものであり、EP回復量も一般的な戦闘スキルと同じ。
そして実質的なスキル攻撃でありながらSPを消費しないというメリットがあり、SPのコストパフォーマンスが非常に高い。
- 必殺技「大辟万死」
「この佳景、俺には届かぬが…」
「皆を招こう…はぁ!」
残りHPを最大HPの50%にし、敵単体に攻撃力24~40%+最大HP60~100%+戦闘中失った累計HP60~100%分の風属性ダメージを与え、隣接する敵に刃の攻撃力9.6~16%+最大HP24~40%+戦闘中失った累計HP24~40%分の風属性ダメージを与える。
戦闘中失ったHPの累計のカウントは、刃の最大HPの90%を超えず、必殺技を発動した後にリセットされる。
強制的にHPを最大HPの50%にするというユニークな効果を持つ。
HPが50%未満の時に使用すると実質的な回復技となり、HPが50%より大きい時に使用すると自傷扱いとなり、自傷系のスタックが溜まる(必殺技の失った累計HPにも加算される)。
- 天賦「倏忽の恩賜」
「彼岸…葬送!」
自身がダメージを受ける、またはHPを消費した時、チャージを1層獲得する。チャージは最大で5層累積できる。この効果は攻撃を1回受けるたびに1層まで累積できる。
チャージが上限に達した時、敵全体に追加攻撃を1回行い、刃の攻撃力22~44%+最大HP55~110%分の風属性ダメージを与え、刃の最大HP25%分のHPを回復する。追加攻撃を行った後、すべてのチャージを消費する。
全体攻撃+回復技。スタックは持続ダメージでもチャージされ、複数種の持続ダメージを受けるような状態だと一瞬でスタックが溜まって追加攻撃がガンガン回る。
地味に左手で剣を使用している。
- 秘技「業途風」
敵を攻撃。戦闘に入った後、最大HP20%分のHPを消費し、敵全体に刃の最大HP40%分の風属性ダメージを与える。残りHPが足りない場合、秘技を発動した時、残りHPが1になる。
- 追加能力
「無尽形寿」 | 残りHPが50%以下の時、治癒を受けた時の回復量+20%。 |
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「百死耐忍」 | 『無間剣樹』を発動した後、弱点撃破状態の敵に命中した場合、刃は自身の最大HP5%+100のHPを回復する。 |
「壊劫滅亡」 | 天賦による追加攻撃の与ダメージ+20%。 |
星魂
①「形寿記せし剣身 地獄変の如く」 | 指定した敵単体に対する必殺技の与ダメージが、刃の戦闘中失ったHPの累計150%分アップする。戦闘中失ったHPの累計のカウントは、刃の最大HPの90%を超えず、必殺技を発動した後にリセットされる。 |
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②「支離の旧夢 万事が遺恨」 | 刃が「地獄変」状態の時、会心率+15%。 |
③「鍛造されし玄鋼 寒光放つ」 | 必殺技のLv.+2、最大Lv.15まで。天賦のLv.+2、最大Lv.15まで。 |
④「冥府の岐路越え 回生せし骸」 | 残りHPが50%を超える状態から、50%以下になった時、最大HP+20%、この効果は最大で2層累積できる。 |
⑤「十王の大辟 懸かり照らす業鏡」 | 戦闘スキルのLv.+2、最大Lv.15まで。通常攻撃のLv.+1、最大Lv.10まで。 |
⑥「涸れし魂魄留まりて 此の身に戻る」 | チャージ層数の上限が4層になる。天賦による追加攻撃の与ダメージが、さらに刃の最大HP50%分アップする。 |
順当に火力が上がる、優秀な凸効果が揃っている。4、6凸は耐久力の向上にもつながっている。
…が、まずは凸の前にモチーフ光円錐である✦5「着かない彼岸」の入手をおすすめする。
装備・編成について
総合火力こそ高いものの実際の攻撃力はヒーラーの中でも特に火力に乏しい白露にすら劣り、参照される割合から見てもHPの依存度が高いため、火力を上げる際は攻撃力よりもHPや与ダメージを増やす装備・編成が要求される。
また会心率は比較的確保しやすい(元々持っている5%+軌跡12%+トンネル遺物「宝命長存の蒔者」4セットで最大16%+次元界オーナメント「星々の競技場」で8%=合計41%。無凸の✦5「着かない彼岸」で更に18%→59%になる)ので、遺物の胴体は会心ダメージの方が良い。
分かりやすく図にすると
素の会心率5%(全キャラ共通)
↓
軌跡+12%→合計17%
↓
遺物+16%→合計33%
↓
オーナメント+8%→合計41%
↓
彼岸+18%→合計59%
となる。
なお、この数値は厳選を全くしていない状態なので、厳選次第ではこの数値より大きくなる。
- 光円錐
✦5「着かない彼岸」
モチーフ光円錐。✦5光円錐の中で唯一HPと火力を同時に底上げできるため、これが一番マッチしているだろう。
✦4「烈火の彼方」、「忍事録・音律狩猟」
どちらもHP消費時に火力を上げる効果を持ち、それぞれ交換・イベント報酬で手に入るため、モチーフ光円錐が無い場合は他の✦5光円錐よりはこちらが推奨される。
- 遺物
メインステータスは胴体が会心ダメージ、脚部がHP、次元界オーブは風、連結縄はHPで。オーブはHPでも良いが、ダメージはやや落ちる。
▶トンネル遺物
「宝命長存の蒔者」4セット
数少ないHP上昇が見込め、会心率アップの条件もマッチしているためおすすめ。
「宝命長存の蒔者」2セット+「昼夜の狭間を翔ける鷹」2セット
HPと風属性ダメージの上昇が見込める。ただし、その分会心率をサブステータスで補う必要がある。
▶次元界オーナメント
「星々の競技場」
火力を上げるために会心率を70%まで上げる必要があるが、「宝命長存の蒔者」を装備しているなら条件達成は容易。
「自転が止まったサルソット」
刃は通常攻撃メインであるが、追加攻撃と必殺技も強力であるためこちらもおすすめ。
「蒼穹戦線グラモス」
火力を上げるために、速度が135(97+38)~160(97+63)必要になるが、ジェイドと編成する場合は条件を満たしやすい。
刃や装備したモチーフ光円錐の凸が進み、会心率が過剰になった場合の選択肢で、基本的には上級者向け。
- 編成
天賦が被弾、自傷を前提としていることから、バリアを張ったり挑発等を行う存護キャラとは相性が悪い。そのため、編成時は存護キャラよりもヒーラーである豊穣キャラの起用が推奨される。特に羅刹とは、刃のHP減少の頻度や星魂による恩恵を鑑みてVer.1.2時点で最も相性が良い。
また、火力を上げるサポーターとしては、行動と与ダメージを両方増やせるブローニャとの相性が良い。彼女のバフは性質上SP消費が重いという欠点があったが、刃はSP効率が良いキャラであるため、このデメリットを緩和できるのも評価点。
注意点として、羅刹とブローニャを同時に採用すると、オート性能が著しく低くなる。これはオート時のブローニャ戦闘スキルが(おそらく攻撃力の関係上)羅刹を指定してしまうため。
刃の天賦を誘発するために、味方のHP減少を行う鏡流やジェイドと組んだWアタッカー編成も良いだろう。
人物関係
星核ハンターのリーダー。
星核ハンターの一員。自分を「刃ちゃん」と呼び、言霊によって自分の「魔陰の身」を抑制している。
基本的には彼女の護衛を務めることが多く、彼女に振り回されることも多い。
星核ハンターの一員。カフカに負けず劣らず自分を振り回している。
自分の手の怪我が治ったら一緒にゲームをする約束をしている。
星核ハンターの一員。自分の望みが自死なのに対して、彼女の望みは「生きること」と対象的。
雲上の五騎士の同士。現在は自分と同じ「魔陰の身」に堕ちた咎人。かつては彼女の剣を鍛造し、現在その剣は自分の武器となっている。
幽囚獄から連れ出された際、彼女は自身の不死身の体を1000回以上殺しながら、どうすれば一撃でとどめが刺すことができ、またどうすれば死なずに苦しみだけを与えられるのか直接体に叩き込む形で剣の腕を教え、かつての愛刀を残して去った。
ちなみに「人は5人、代価は3つ」は元々彼女の言葉であり、剣術と共に叩き込んだ過去の戒めの言葉でもある。
仙舟「羅浮」の持明族で、雲上の五騎士の同士。現在は持明族の儀式によって輪廻転生をし、丹恒という別の生を受けている。かつては彼の槍を鍛造した。
彼を激しく恨んでおり、彼が転生で記憶を失っても何度も殺そうとしている。とはいえ、「エリオの脚本」では彼の存在はまだ必要であり、自分としても復讐が長く続くのもそれはそれで面白いと考えている。
雲上の五騎士の同士にして、かつての最愛の人。五騎士では唯一の故人。
雲上の五騎士の同士。現在は羅浮の将軍。かつては彼の槍を鍛造した。
「人は5人、代価は3つ」に関して、彼は当事者ではなくその全ての悲劇を見届ける側だったため、彼は3つの内に含まれていない。
羅浮の丹鼎司で医師を務める龍女で、丹楓の後任として羅浮の持明族をまとめる「龍尊」の地位にいる。
彼女自体とは直接的な接点を持たないが、ある要因から彼女の所を訪れている。
余談
面白い男刃ちゃん
ゲームリリース開始当初の本編での初登場シーンにて如何にも狂気的なキャラクターとして描かれていたが、Ver.1.1で実装された光円錐「初めてのクエストの前に」にて、黒いロングコートとニット帽にマスクとサングラスを着けているという如何にもな不審者ファッションの変装姿が映っていたことからユーザーの笑いを誘った。
続くVer.1.2の予告番組にて、カフカとの関係性を知った一部ユーザーから「要介護要員」または「ママの言いつけを聞く子供」として扱われ、番組中他のキャラクターの話をウンウンと頷きながら聞いている様子を可愛いと評されたりと、本編での活躍に反してある種面白枠のような印象をユーザーに与えている。
ver.2.2の開拓クエストで描写された回想では律儀に運転免許を所持していたことが判明しており、肝心の車が自動走行中だったのも相まってまたしてもユーザーの笑いを誘った。
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声優インタビュー
光円錐