和泉守兼定(刀剣乱舞)
いずみのかみかねさだ
プロフィール
「オレは和泉守兼定。かっこ良くて強い! 最近流行りの刀だぜ。」
「刀は見た目だけじゃねえが、見た目が良くて損するわけでもねえ。武器が一個多いってことさ。」
「なーにやってんだよ。まさか…オレに見とれてる?」
公式による事前紹介
室町時代、東国随一の名工兼定の作であり
新撰組副長 土方歳三が愛用したと言われる打刀。
美と実力の両立をテーマとして生きている。
気が短いのは元の持ち主のせい。
(公式特設サイトの紹介より)
小粋な格好をしている彼は見た目と実力のどちらも極めている。
少し短気なところも。
堀川国広との赤いピアスは相棒の証でしょうか…
キャラクター像
『幕末から活躍した兼定の作であり、
新撰組副長 土方歳三が愛用したと言われる大振りの刀。
美と実力の両方をテーマとして生きている。
気が短いのは元の持ち主のせい。』
(公式設定集 刀剣乱舞絢爛図録より引用)
ブラウザゲーム『刀剣乱舞』に登場する刀剣男士の一人。 見た目と実力両方を兼ね備えた刀。
関兼定二代目、所謂「之定」が打った刀ではなく、会津兼定十一代目か十二代目の刀である。この十一代目か十二代目かはっきりしない理由は「和泉守兼定(無印)」の記事を参照。
彼自身は生まれに頓着しておらず、時代の最先端であったことに満足しているようだ。
小粋な恰好をしており、発言には自身の格好の良さや強さを誇るようなものが目立つ。前の持ち主の影響で少々短気。
ゲームリリース前から公開されていた公式特設サイトの方では刀工が別の兼定と間違われていたが、正しくは図録で表記されている刀工である。
土方歳三の差料であり、同じく土方が愛用していた脇差堀川国広からは「兼さん」と呼ばれ慕われている。
刀剣男士は多かれど、同じ主に大小として使用されたのはこの二振だけである。
その堀川国広とは、回想や内番の特殊会話、その他ボイス等接点が多い。公式ツイートで「堀川国広との赤いピアスは相棒の証でしょうか」と述べられているように、お揃いのように見えるピアスをしている。
くるぶし近くまである長い黒髪で、左側のもみあげを三つ編みにし、後ろの一部は赤い布で蝶結びにしている。
鳳凰があしらわれた真紅の着物、灰白色の袴に黒のブーツ姿。インナーも黒。腰周りには牡丹模様をあしらった胴鎧で、意匠の違いこそあれど、全体的なデザインは同派の歌仙兼定と共通。その上から、新撰組の刀らしく浅葱色のだんだらの外套(よく勘違いされるが、羽織ではない)を肩に羽織っている。
内番服は袴と鎧を脱いだ上で尻端折りし、袖を襷掛けしている。
ちなみに中のインナーは長袖かと思いきやノースリーブ。『着込んでいるのにセクシー』とはまさに彼のことか。
作業しやすいようにか、耳のピアスはシンプルなデザインの物に変化している。右耳のピアスは三つに増え、左耳はゲーム版では見えないが、刀剣乱舞-花丸-などで一つだけ付けていることがわかる。なお、このピアスの個数は担当声優とまったく同じだったりする。
刀紋は土方家の家紋を踏襲した「子付き三つ巴」。
好戦的な性格で、形に捕らわれない実戦での戦いを好む。
その為、手合せでは「実戦殺法使えねえしなあ…」とぼやいていた。
馬当番や畑当番の際はやる気が薄く、刀装作りでは「ややこしいな」と言いだすことから、戦い以外にはあまり力を入れる傾向にはない。
堀川国広と函館に出陣すると、回想が発生。使命感と人情味あふれる彼の新たな一面を知ることができる。
その他にも新選組所縁の刀剣、同時代にあった陸奥守吉行、同じ刀派の歌仙兼定とも内番で特殊会話が発生するなど、他の刀剣男士とのかかわりは多い。
特に歌仙のことを「之定」と呼び、内番の手合わせではかっこいい所を見せようと意気込む。その歌仙からは「雅さに欠ける」と言われながらも、終わってみれば「なかなかやるな」と、その力を認める発言をもらっている。
2022年12月13日、人間無骨の実装に伴い、回想「兼定の先輩」が追加。「之定」の呼び名は先約があるとして、無骨に対しては「先輩」と呼ぶ。その無骨からは「後輩」と呼ばれた上で兼定として十分な戦働きをしているかどうかを「ぶっ倒してルか」という言葉で問われ、喜んで首肯した。
2022年12月現在、実装されている刀剣の中では、作刀年代が最も新しい刀剣(2205年時点で約350歳)である。
これに伴い二次創作では「幼い」と解釈されがちだが、ゲーム内や公式派生作品における彼の精神年齢が幼稚というわけではない。
この手のテンプレートな描写を好まないプレイヤーもいる為、混同しないよう気をつけたい。
現在は東京都日野市の土方歳三資料館に所蔵。土方の命日などに合わせ、折に触れて公開される。(2022年現在閉館中)
なお土方の生家を改築した資料館なので、周囲や間取は普通の家と変わらない。見学の際は静かにお願いします。
2015年7月21日の運営ツイッターにて、翌22日から刀種が太刀から打刀に変更となることが突然発表された。
ステータスはそのまま、さらに実装後は修正値が+5(他の二振りは+2)という大幅な補正がされたということが判明。打刀の中でもトップクラス、特に攻撃力・体力が今まで打刀の中でトップだった長曽祢虎徹を抜くなど、文字通り「投石もできる強い太刀」ということになった。
また打刀に変更となったので脇差・打刀の二振が必要となる二刀開眼で脇差と組ませることも可能となった。
池田屋の記憶・池田屋一階(6-3)に隊長として出陣すると、特殊セリフ「御用改である!」を聞くことができる。
コラボ
2021年、映画『燃えよ剣』の公開にあわせ、堀川国広と共に白峰氏の描き下ろしイラストおよびポスターが公開。
キービジュアルの土方歳三(演:岡田准一)と同じ構えを取る傍らで、相棒は司馬遼太郎の単行本を手にしており、話題を呼んだ。
極
2017年10月10日のメンテナンス後に「極」が実装。
レベル70以降、四日間の修行を経ることで極の姿になることが出来る。
和泉守兼定の様子がいつもと違うようだ。
「なー。ちょっとばかし話を聞いてくれねーか?」
和泉守兼定が修行に旅立ちたいようです。
修行に行かせますか?
▶はい(和泉守兼定極の頁に飛びます)
いいえ
演:有澤樟太郎
2016年、第二弾「幕末天狼傳」にて初登場。
新選組結成前から近藤勇の最期まで、かつての主達の歴史を守る事となる。
本作においては堀川と共に「副長の刀」としての俯瞰的な視点で部隊を眺め、悩む蜂須賀に発破をかける為にあえて斬りかかるなど、補佐に回っている。
なお作中では酒にめっぽう弱いこと、何かあると「ここで一句!」と俳句を読むというキャラクターづけがなされている。ちなみに俳句の才能については……
2018年、第五弾「結びの響、始まりの音」では物語の主役。
箱館戦争を舞台とし、前の主・土方歳三の最後の戦いを見届けるが、時間遡行軍の狙いは土方を殺す事ではなく生かす事と判明。歴史を守る為に「土方歳三を殺さなければならない」という任務を強いられる事となる。
自分を心配するあまり、堀川が先走って窮地に陥った際には激しく動揺。その後無事堀川が戻って来ると一発頭をはたいて叱咤(土方と同じモーション)。「お前がいなくなっちまったら、訳わかんねえからな」「助手や相棒ってのは傍にいるもんだ。解ったな」と堀川に告げた。
土方に対しては自分の正体を明かさぬまま、その想いを知ろうと言葉を交わす。そして終盤、ついに一対一で刃を交える事になるが……
また陸奥守については、坂本龍馬暗殺の現場に立ち会いながらも、何ひとつ気にかけた風もなく笑う姿に対し、不審と怒りを覚える。以後も何かと衝突するが、その言葉の正しさ、気鬱になる仲間に発破をかける姿は認めている。終盤ではその陸奥守に団子を取られて追い回すなど、微笑ましい姿が見られた。
真剣乱舞祭は2016~2018に登場。
2016では岩融との「教養」対決で名乗りを上げ、周囲が必死に止めるのを振り切って俳句勝負を挑んだ。結果的に岩融が「和泉守殿の俳句には諧謔がある」と賞賛したのをきっかけに、これ以後何かと二振で俳句(?)勝負を繰り広げるのがお約束となった。
2017では長曽祢・蜂須賀と共に清光の単騎出陣を見に行ったらしい。
清光が「もしかしてこっそり来てた?」と尋ねると三振で顔を見合わせ、揃って「いいえ」と答えたがバレバレ。
「絶対来てたじゃん言ってよ!」
2018では冒頭から陸奥守と祭談義で対立。
「東西祭り対決」においては、東軍総大将として三日月宗近と相対した。あまりの楽しさにすっかり対決を忘れるなど、要所要所で笑いを取る。
終盤では「東西飲み比べ対決」を準備していた堀川を褒めるが、「おんしは下戸やき、勝負にならんぜよ」と陸奥守にからかわれた上に「げーこ♪げーこ♪」と煽られ、速攻でブチ切れて追い回した。
「歌合乱舞狂乱2019」では右方の方人・五番をつとめる。サブステージににっかり青江、蜂須賀虎徹と共に軽装にて舞台上に登場、観客からは喝采を浴びた。
湯上がりに髪を乾かす間、いまだ任務中の千子村正が無事に戻るように「願掛け」と称して椿油で髪の手入れを行い、『夕涼み 時つ風』を歌う。
詠んだ歌は万葉集より「ぬばたまの 我が黒髪に 降りなづむ 天の露霜 取れば消につつ」。
儀式を経て新たなる刀剣男士が無事顕現した後、歌合の勝敗を決める予定だったが、陸奥守と一緒に「祝い酒じゃー!」と声を上げたおかげで勝敗はうやむやに。また酔っ払うと心配する堀川の言葉にも「上等だ!」と返し、無礼講と相成るのであった。
2020年、「幕末天狼傳」が再演。
新型コロナウイルス流行に伴い一部の公演が中止となったものの、初演から更にパワーアップした舞台に対し、審神者からは温かい拍手が送られた。
2021年1月、「壽乱舞音曲祭」に出陣。
第二部では新たに仕立てられた祝賀礼服に身を包み、普段とは異なる姿を披露している。
MCでは陸奥守を相手に「あの頃の京都かるた」を始めとしたさまざまなかるた(日替わり)で決着をつけようと気炎を上げた。
2022年1月、「江水散花雪」に出陣。
中盤になり、大包平が隊長をつとめる部隊の窮地において登場。修行から帰ってきた極の姿を披露した。なお公演前および公演中のメインビジュアルは通常の姿だったが、公演終了直後から極の姿に差し替えられている。
山姥切国広が今回の任務に際して必要としていた「幕府側の事情に詳しい奴」として、旅に出た仲間の中で最初に修行から帰ったその足で駆けつけた。
井伊直弼と吉田松陰が出会い、意気投合して友誼を結ぶという事態に対して山姥切同様に静観の立場を取りつつ、改変されてゆく歴史でかつての主が歩む異なる生き方を見届け、正史において北の大地で戦死した彼を「オレの花」として愛でると歌い上げる。
終盤では元主を手にかけた肥前の慟哭を、かつて自分がされたのと同じ形で受け止めてやり、「放棄された世界」から脱出する際に時間遡行軍に手を貸すよう交渉、しまいには拳で言う事を聞かせるなど、別格の強さと頼もしさを見せた。
「真剣乱舞祭2022」では全公演出陣。
大阪公演では会場限定で参加した陸奥守の前説に、肥前と共に登場している。
江水チームのMCを仕切り、「新人教育の一環」と称して宴会芸を披露してもらうと宣言する。そして福岡公演からは「月も替わった事だし」と前置きした上で「禊」を復活。「主へのあま~い言葉」を自分を含めたメンバーにアピールさせ、おおいに拍手を浴びた。
天狼傳MCでは「歌合」に登場した「根兵糖」を巡り、混乱する蜻蛉切に揺さぶりをかけてせしめようとするも、蜂須賀の「かすていらの事か?」「きゃらめいるの事か?」などのボケによってぐだぐだにされる。大千秋楽でやっと話がかみ合うと、一同揃って頭を下げ、笑いと拍手が起きた。
演:田淵累生
『維伝 朧の志士たち』にて登場。
「特命調査 文久土佐藩」を題材とした内容で、陸奥守吉行を隊長とし、堀川国広、鶴丸国永、小烏丸と共に出陣する。
「やっとうなんて時代遅れ」と宣言する陸奥守とは反りが合わず、たびたび諍いを起こす。
その一方で陸奥守が殿をつとめて自分達を逃がし、土佐勤皇党に捕らえられた時には「どうしてオレは逃げたんだ」と自らを責め、彼を助けに行こうとして肥前忠広と真っ向からぶつかり合う熱い一面も見せた。
人ならざる者である事が判明した吉田東洋と交戦した際には、かつての主の記憶を読み取られた上で歴史改変に手を貸すよう言われ、大切な思い出を勝手に見られた事で激怒する。
そして陸奥守が取り落とした拳銃を手にし、「よーく狙やぁいいんだろ?なあ、陸奥守!」と宣言して発砲、東洋を撃破した。
余談だが、殺陣において力任せに敵をぶった切った時にかぶさるSEが歌仙と共通しているという、ちょっとした演出がされている。
なお個体差なのか、こちらの和泉守は酒をふるまわれても特に酔っていない。
アニメ『刀剣乱舞-花丸-』
第4話にて初登場。
近侍を任された堀川国広が「兼さん兼さん兼さん…」と祈りながら式を使った結果、願い通りに顕現。物欲で物欲センサーをねじ伏せた。
同じく新撰組男士である大和守安定・加州清光と再開を喜びあった後、手合わせをしながらアドバイスするなど気の良い兄貴分のような振る舞いを見せた。またEDでは堀川国広と共にED曲「時ぞとも無し兼備の華よ」も担当した。
第11話・第12話では池田屋へ出陣し、二刀開眼や真剣必殺を披露。失敗も含めて作中3回必殺を出したのは彼だけである。
続編の『続「刀剣乱舞-花丸-」』でもたびたび登場。
第3話では堀川国広と共に歌仙兼定との連句に興じ、「春の庭 桜もいいが 梅もいい」と素朴で技巧におもねらない発句をひねってみせた。これに関してはスタッフインタビューで「前の主が歌詠みだった事」をピックアップしたと明かされている。
第9話では手合せから団体戦となり、修行中の大和守安定を除く新撰組男士に陸奥守吉行、所縁の山姥切国広、蜂須賀虎徹、浦島虎徹を加えた面子で、水鉄砲でのサバゲー勝負を開始。水風船による爆撃や堀川との闇討ち上等な一騎打ちを披露した。
直前の活撃では考えの違いから一旦対峙する事になってしまった土方組だったが、こちらでは心底楽しそうな対決となっている。
劇場版『刀剣乱舞-花丸-』月ノ巻では、水鉄砲でのサバゲー勝負の再戦となる。弾切れ防止用に石田散薬の薬箱をタンクとし、鬼丸国綱と一文字一家、源氏兄弟を加えた面子での対決となったが、最終的に堀川と相打ちとなった。
アニメ『活撃/刀剣乱舞』
2016年12月29日に陸奥守吉行と並んでいる新キービジュアルが発表。アニメは2017年夏アニメとして放送。第二部隊の隊長を任された彼の成長が描かれている。
最初の任務では堀川とのツーマンセルだったが、その後出陣制限を解除された審神者により、第二部隊が結成。時間遡行軍の歴史改変を防ぐ為に戦う。
第1話では、「歴史通りに」町が火事になるのを知りながら、火の及ばない川向こうの宿を取る。
救助に向かおうとした堀川に「人助けでもして歴史を変えたいのか!」と一喝。それでも時間遡行軍との会敵前、炎の中に取り残された幼女を救った。それについて突っ込まれた時は「そん時ゃ、オレがあのガキ倒しに行けばいい」と言い、笑っている。
なお実際には「歴史修正力」の働きにより、些末な改変であれば影響はないとのこと。
第3話で攘夷派による外国船爆破が起きた際には、事件現場に直接駆けつけるのではなく、事件現場から立ち去る不審人物に注目。
彼らを追跡して正体と潜伏先を掴み、次のテロ計画を阻止した。
しかし第6話で時間遡行軍により、江戸城下が火の海となる。
無関係の人間を犠牲にしてまで歴史を改変する時間遡行軍に激昂した隙をつかれて刺され、更に海に転落してしまう。
直後に審神者によって本丸へと帰還、手入れにより回復したが、地獄のような光景が脳裏から離れずに思い悩む一幕もあった。
ちなみにこの時書かれた審神者への報告書を見る限り、字が大変綺麗である。
その後第二部隊が再度編成され、改めて幕末の時代へと飛ぶ。
しかし終盤、図らずも前の主・土方歳三の姿を見た事で思わず涙し、堀川が「土方歳三は歴史通りに死ななければならない」運命をどうしても受け入れられず、袂を分かってしまう。
事態を把握した審神者によって、陸奥守と共に三年後の箱館戦争の時代へと飛んだ和泉守。
新撰組隊士に扮していた堀川、そして土方歳三と言葉を交わし、最終的に選んだのは……
DVDの特典として陸奥守吉行とのキャラソン「証」、堀川国広とのキャラソン「縁」がそれぞれリリースしており、堀川国広とは中の人同士のネットラジオ「活撃/刀剣乱舞 ラジオの陣」のCDが発売された。
作品としては『活撃』扱いではあるが、DMM.comでもサービスを行っているグランブルーファンタジーでもコラボ枠で参戦している。→蒼天のえにし。