山城恋
やましろれん
概要
『魔都精兵のスレイブ』の登場人物で、魔防隊の総組長兼十番組組長。
黒い長髪に花飾りを付けた美女。
趣味は犬と遊ぶ事や和を感じる場所を散策する事。歴史・地理・古典を好む。
犬の動画を見てたり、文鳥などを好んでおり、よく動画を見ている。
好きな音楽は不明だが、機嫌が良いと昔のヒット曲を口ずさむこともある。
京都府の南部出身。
魔防隊の総本部内に日本庭園を建てており、黒柴の「要(かなめ)」と白柴の「雅(みやび)」の二匹のメスの犬を飼っているほどの犬好き。この二匹の犬は元々魔都に迷いこんだのを恋が保護し世話をして愛情を注いでおり、犬たちからも凄く好かれている。
「愛国心が強く、国のためなら少数を切り捨てる非情な選択を取ることもある」と出雲天花には評されている。
桃の能力を悪用して魔防隊を攻撃したテロリスト達を、顔色一つ変えず皆殺しにした様は、天花の評価を如実に表している。だが、ワルワラ・ピリペンコの両親が束ねる犯罪組織を壊滅させた際には、ワルワラの両親含め構成員を生け捕りにしているなど、無闇な殺生をすることはない。
能力はもちろんのこと、学業でもスポーツでも優秀な成績を修め、学生時代は常に生徒会長を務めてきた才媛。
その強力な能力を持って、総理大臣の指名で護衛を務めたり、アメリカ合衆国大統領から「生命の極み」「地球の答え」と賛辞されている等、自身の積み重ねた実績と権力を有している。
その優秀さゆえに「無窮の鎖(スレイブ)」と関わるまでは挫折や失敗を経験したことはなく、「自分はなんでも出来、周りと違う優れた存在」と思うようになり、人の上に立つことが当たり前の人生だったために、他人との関係構築が「自分を畏怖させること」が前提になっているガキ大将気質。
そのため、彼女の過去の回想を見るに、対等な友人がおらず作る機会もなく、周りの大人は誉めてばかりで注意したり叱ったりする人などは誰もいなかった事から、彼女をきちんと見つめてる人は一人もいない。
総組長として仕事をこなす姿もあって、部下の備前銀奈には尊敬されている。
自分を怖がる人間を気にいる傾向にあり、三番組の隊長・月夜野ベルは訓練と称して恋のストレス発散に付き合わされている。それでもベルのことは仲間であり、友達であると思ってはいるらしい。
他の組長達とも一応関係は比較的良好である。
- 上運天美羅とは同じ犬好き仲間でもあり、彼女が見つけた犬の動画を教えて貰うなどしており、また彼女から貰った柴犬のステッカーを自身のノートパソコンに貼ってたりして気に入っている。
- 蝦夷夜雲とは以前に彼女がセクハラしようと手を出そうとしたが自身はそれを返り討ちにして病院送り並みの怪我を負わせた(やられた夜雲は全く懲りていない)。
- ワルワラ・ピリペンコとは上記にある彼女の両親の組織を壊滅させ、彼女の能力を見込み魔防隊にスカウトした。ワルワラ本人は特に恨んでる様子はなく悪事に使うよりそれでいいと思っており、少なからず感謝はしている模様。
- 出雲天花に対しては自身に次いで優秀であるため、恋自身が出撃する際には本部の護りを任せる等信用している。
羽前京香の能力を引き上げ、天花に気に入られている和倉優希に興味を抱いている。
そのため、京香の「奴隷」である優希にも興味を抱き、「無窮の鎖」の貸し出しを発動させるが、その対価である「ご褒美」によって半裸になった挙句、犬のように優希にモフられるという屈辱的な行為をさせられてしまう。さらに、ご褒美中断時に勢いよく立ち上がったせいで装着を許されていたブラジャーが外れてしまい、続く仰向けのモフられを''生乳を晒した状態で受ける''という、今まで挫折や失敗のない彼女にとって人生最大級の辱めを受ける。
優希や京香の前では平静を装っていたが、二人の前から去ったとたんに、顔を真っ赤にして岩山を砕きながら悶え暴れた。
その後も、「ご褒美」の内容はスレイブである優希が決めていると思っているようで、「誰が犬か理解させる(ことで優希の心を完全に屈服させてご褒美の内容を変える)」という意思の元、ネットで購入した首輪を使ってリベンジを考えている。
それからしばらくした後、八雷神の地下拠点にカチコミをかけるため再び優希を従える。敵を撤退に追い込んだ後、無効化能力を両目に宿して底上げしたうえで優希に首輪を着けようとするも、その努力もむなしく手が勝手に自分に首輪を着け、またしても「モフられる側」になってしまう。
犬が飼い主を舐め回すがごとくベロチューさせられ、さらには用意してきた犬用の骨のおもちゃを咥えさせられるなど屈辱を味わう中、他の組長たちの突入が迫る。自身の威厳の失墜を恐れるも、優希が高速モフりによって「ご褒美」を早めに終わらせたことで痴態を見られずに済んだ。
優希に大きな借りを作ったと思い「この借りは返したうえで必ず躾けてやる」と改めて宣言した。今度はネットで犬耳のカチューシャを購入し、再びリベンジを考えている。
その後はベルを呼び出し、七番組で訓練するよう指示をしたが、京香のスパルタ訓練で音を上げて逃げだすだろうと考え、案の定、訓練から逃げ出そうとしたベルを先回りして確保し連れ戻した。
優希に生い立ちを話すようベルに指示し、ベルの生い立ちを聞いた優希がベルの側で支えてくれるよう取り計らった(優希にベルを任せるという信頼しての行為である)。
内心は心を許したのか、以降は犬と戯れてくつろぎながらベルについてテレビ電話した際「私からの連絡にはもっと早くでること」と話した。無自覚なのか優希に対し、まるでめんどくさい恋人のような接し方となっている。
能力
- 万物を総該した無限宇宙の全一(ばんぶつをそうがいしたむげんうちゅうのぜんいつ)
八つの異能を操る能力。名称が長いがこれが正式名称。
曼荼羅を展開後、八仏いる仏の能力を瞳に宿して自在に使用できる。能力は二つ同時に併用が可能で、八つの能力全てを知るのは恋のみ。
一つの能力を両目に宿せば、出力を上げて使用可能。
下記は作中で披露されたものだが、これが八つの能力の組み合わせによるものなのか単一のものなのかは不明。
- 「身体強化」
スレイブを圧倒でき、自分に銃弾を弾く、衝突した岩山を逆に砕くなどといったほどに強化する。
このため近接戦闘でも隙がない。
- 「飛行能力」
そのまま本人が自在に浮遊し飛行する。
よく使っているためか、敵対勢力にはこれが恋の能力と認識されている。
- 「相手の桃の能力の無効化」
自分の周囲にいる敵の桃の能力を無効にする。
- 「蹴りによる衝撃波(ビーム)」
蹴りと共に衝撃波のようなビームを放つ。
両目にこの能力を宿して出力を上げれば、ワシントンD.C.から横浜まで軽々届かせるというミサイルじみた芸当が可能。
- 「対象の強制転移」
触れた対象を強制転移させる。
自身は瞬間移動できないが、その射程距離は、魔都から現世の深海に人を飛ばすなど天花の範囲と比べても隔絶している。
それゆえ、触れた対象と自分が共に移動しなければならない出雲天花の瞬間移動とは逆に相手を死地に送ることも可能(ただし醜鬼は桃の力でなければ殺せないので、人が生存できない場所に醜鬼を送っても死にはしない様子)。
- 詳細不明
- 詳細不明
- 詳細不明
- 無窮の鎖・殺牙(スレイブ・ころしきば)
京香から奴隷化(スレイブ)状態の優希を貸し出されて恋が借主になった時の形態。
身体が漆黒に染まり、腕の振りで衝撃波を発生させるなど、全体の能力がかなり上がる。
傷も瞬時に回復し、飛行も可能。
睨みつけた対象の頭上に牙のマークを出現させた後に噛む動作をする事で上半身を消滅させる『贖罪の山羊(しょくざいのやぎ)』という必殺技が使用できる。
ただし恋や八雷神クラスになると物理的にマークを破壊して無効化できる。
ただしこの形態は優希の意識が無くなって制御不能になる暴走形態であり、醜鬼がいる場所に自動的に向かい、醜鬼を殲滅すると借主の恋にも牙を剥くため、無力化しなければ能力が解除されない。
なお、この時に発生する「ご褒美」は恋が受け持つことになるが、彼女の能力でもご褒美の無効化は不可能。
余談
- 読者人気
第2回キャラクター人気投票では、登場から間もない時点ながら天花に次いで第2位にランクイン。総組長としての貫禄を見せつけた。
続く第3回では京香が1位に躍進したため順位を落とし3位だったものの、「好きなご褒美」は前述の「首輪」が堂々の1位に選ばれ、該当エピソードがフルカラーで公開された。
その自尊心の高さや、登場するヒロインが皆、優希の「ご褒美」の犠牲になっていることから、ファンからは早々にわからせられてほしいという期待を寄せられており、事実そのとおりになってしまったため、ちょろインとしていじられている。
またジャンプラのコメント欄では、作中でアメリカ大統領から「地球の答え」と評されたことから「地球の答えさん」、「ご褒美」でほぼ愛玩犬と化すことから「駄犬」などと呼ばれている。
- アニメ版
第1期本編での登場は後ろ姿のみだったものの、第2期制作決定告知映像に声付きで登場。現時点でのキャストはノンクレジット。
関連タグ
魔都精兵のスレイブ 魔防隊 十番組 最強 無敵 チートキャラ もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな 犬好き
カーマ(Fate)…主人公相手にマウントをとろうとして盛大に自爆する全能系ちょろイン繋がり。ちなみに髪型(第2・第3霊基)とリボンの位置も似ている。