主夫

しゅふ

主婦の男性版。定職につかず、家事全般を切り盛りする男性のこと。アニメ・漫画では、家事が得意で仲間の面倒を引き受けている男性への称号的な扱いで使われる。

主夫とは、家事全般をこなすことを仕事とする男性のことである。

概要

いわゆる主婦の男性版。

昭和期にサラリーマンが一般化して以降、夫婦と言えば、男性が外で仕事をして、女性は家事をしながら家を守るというスタイルが定着していたが、平成になってからはライフスタイルの再多様化に伴い、女性が外で表立って仕事で稼ぎ、男性が家事全般を切り盛りするというスタイルも再びよく見かけられるようになってきた。

だが現実には、持病の療養のために職を退いたり、事業の失敗やリストラで失職し、なし崩しで主夫になるというパターンが最も多い。統計上、主夫の死亡率は同年代の男性に比べ倍近く高いという話があったりするが、主夫には病気持ちの比率が多いと考えれば別に不思議ではない。

漫画やアニメではキャラ属性の一種として扱われており、家事全般が得意で、そうした行為で夫婦だけでなく仲間や友人の面倒をみるような世話焼きキャラに対して使われる。

主夫という語は新しいが、日本では商売に専念する妻に代わって家事や育児を切り盛りする男性は古くからおり、珍しいものではなかった。江戸時代には髪結い業で稼ぐ妻に頼って家で家事をする男が多くおり、そんな男は「髪結いの亭主」と呼ばれ、これを題材にした落語もある。