概要
CV:小野大輔
通称『黒狗』。18歳。178cm。誕生日:1月5日(山羊座)。血液型:A型。
学ラン風の黒いコートを着ている。吠舞羅に襲われていた伊佐那社の前に突如現れた、黒い長髪を後頭部でまとめた少年(青年)剣士。
今は亡き先代第七王権者「無色の王」・三輪一言の遺臣であり、どの勢力にも属さずどこからも警戒されている。
「次代の『無色の王』を見極め、悪しき者なら討て」という一言の遺言に従い、「無色の王」を騙ったとして社を追って仕留めようとしていたが、その疑いが晴れるまでは社と一緒に行動することになる。社は狗朗を「クロ」と呼んでいる。
戦闘時は剣術や体術だけでなく、空間操作の念動力を用いて戦う。一言から授かった愛刀「理(ことわり)」を携え、容易く戦闘には用いない。
また家事が得意で、特に料理の腕はかなりのもの。専用調理器具を持ち歩くほどに身についている。簡易型の裁縫道具も持ち歩いている(なにこの子女子力高い)。
ヘリコプターの操縦やバイクの運転もできる。三輪一言の臣下ならこれくらいできて当然とのこと(ストレイドック・ストーリーでは、狗朗くらいの年齢では免許が取れないと子供に言われていたが、日本の法律ではヘリコプターの免許は17歳でとることが可能。その為、無免許ではないと思われる)。
一言について
普段は礼儀正しく、古風でやや堅物な雰囲気を持つが、社のその場しのぎの嘘に簡単に騙されてしまったり、真っ裸で登場したネコに赤面し驚いて社を見逃してしまったりと、詰めの甘いところがある。
一言には忠誠を通り越して崇拝し心酔しており、携帯端末には一言の人形ストラップを付けている。さらに、彼が格言を詠んだ川柳を録音したボイスレコーダーを持ち歩き、日常のあらゆる場面や道に迷った時などによく耳に当て聴いている。それを解説する時はいつものクールな無表情から一転、頬を赤らめ高揚しながら嬉々とした様子を見せた(その際、社に『キモッ』とドン引きされたが、本人は自重する様子を見せない)。11歳の時点で、もう手遅れだった模様(この時にボイスレコーダーを用意して一言の詠む句を録音しようと考えていた)。
作中にて、一言の存在に縛られていたが、シロらと行動を共にするうちに、彼の言葉なしにも行動できるようになった―――――が、やはり彼は全くと言っていいほど自重の兆しを見せず、アニメ最終話後の設定であるドラマCDでは、延々と一言について語り、モバゲーで一言ぬいぐるみとのツーショットのカードがあったりする。
容姿について
小説『K side:Black&white』で『常人離れした整った顔立ち』『美少年』と書かれているため、非常に美形であることは間違いないが、先述の通り性格がアレのため、かなり残念なことになっている。
性格
人付き合いが苦手そうな性格に思われるが、実際は他人から頼られやすくリーダーシップもある。漫画版では、シロのクラスの生徒として溶け込み、信頼され仲良くしている描写が強く出ていた。
色恋沙汰にはあまり興味が無い様子(というより本人曰く『女人と接点が無い』)。好きな相手と聞かれて、一言について延々と語り、伏見にさえ『キモッ』と言われてしまうほど(シロの時は受け流していたが、伏見に言われることは心外だった模様)。異性について恋愛感情は無いと思われるが、菊理に好感を持っている様子を口にしていた(そもそも、狗朗の近くに、同年代で彼が好感を持てるような異性は、彼女以外に居ない)。
女性に耐性が無いためか、先述の通りネコの裸を見て『破廉恥な』と口にしていたが、最終的に慣れたらしく、淡島のあられもない姿を見て取り乱していたものの、ネコの裸には冷静に対処できるようになった(慣れとは恐ろしいものだ)。しかし、女性に耐性が無いとはいってもおっぱいを口に出来ない・女性とまともに話せない八田美咲程ではない(しかし、クロも『ラブホテル』という言葉を口にできなかった)。
対人関係
シロ
殺人犯だと思い、最初は本気で殺そうと思っていたが、作中で徐々にほだされ、呼び名も『伊佐那社』や『貴様』から、『シロ』『お前』と砕けた呼び方に変わっていった。
アニメ1期最終回ではついに彼のクランズマンとなり、忠誠を誓った。
2期では、白銀の王のクランズマンとして行方不明となった彼が生きているはずだと信じ、彼の手がかりを探し続けていた。
3話で御芍神紫が学園島に乗り込んできた時は彼と対峙。
そして「ここは…この学園島は我が王シロの帰る場所だ。 この場所に貴様らを一歩たりとも踏み入れさせるものか!」と言った。
ネコ
『破廉恥娘』などと呼んで、恥じらいの無い姿を毛嫌いしている様子があったが、仲間として大切に思うようになっていく。後述の通り、劇場版では仲良くなっている様子が描かれている。『ネコ!』と大声で呼びながら彼女を追いかけるのはもう日常茶飯事。
一言
狗朗の最も尊敬する人物。シロに仕える以前に仕えていた人物である。
紫
一言を殺そうとしたことについて怒りもあるようだが、特別恨んでいるわけでは無く、複雑な感情を持っている。
その力を認めており、宗像相手で抜くことのなかった『理』を抜くほど。
スピンオフ
講談社月刊雑誌『good!アフタヌーン』にて宮沢龍生原作とミナトサキ作画による、狗朗を主人公にした本編の前日譚に当たるスピンオフ作品、「K ストレイ・ドッグ・ストーリー」が連載されていた。コミックスは全一巻。
小説『side:Black&White』の第一章でも主役を務めている。
コミカライズ『K-メモリー・オブ・レッド』にも登場。十束を助けていた(しかし、熱で朦朧としていた所為か、狗朗は彼のことを知らないとストレイドックストーリーで語っていた)
幼少期
作中で唯一アニメで十歳前後の幼い姿が出た男性キャラでもある。少し伸ばした髪を一つに括り、和服を着ていた。
『side:Black』の挿絵から、一言に拾われた時点では髪の毛は短かった模様。そのため、髪を伸ばし始めたのは、一言に拾われてからと推測できる。
五歳までは、両親、祖父、兄、姉と家族がいたが、事故で狗朗一人生き残る結果となる。その後叔父叔母に引き取られるも一年もたたずに火事で他界。結果、疫病神と言われ、引き取り手も無かった中、遺産目当てで引き取られた先で虐待を受けていた。
その後、実質捨てられたような状態になって、肺炎で倒れているところを三輪一言に拾われた。
妙な性格は師の影響だけでは無く、生来のものである可能性も強いと思われる。一言には「前世は武士じゃないか」と思われていた。また、所謂『天才型』であるらしく、『天才』で周りから理解されない部分のある一言の言葉を理解できる。
小学生時代は、年下の子供を可愛がるお兄ちゃん気質を見せていた。
能力についてはこの時に使えるようになったもので、狗朗の『繋ぐ』という思いが具現化され『空間を圧縮しつなげる』『不可視の手で遠くにあるモノをつかむ』という力としてあらわれた。
劇場版
一年近くたったと語っていたことから、19歳になったと思われる。衣装を一新し髪を下した姿で登場。ネコと共に社を探す旅をしている。アニメ本編に比べると、かなり仲良くなっている様子。しかし、彼女の突拍子もない行動に手を焼いている様子は変わっていない。
余談
ノベライズ「K side:Black&white」にて、正式に三輪一言と養子縁組になっていたとされているため、戸籍上は、「三輪狗朗」となっていると思われる。
年齢については、18歳と表記され八田美咲や伏見猿比古より一つ下かと思われたが、早生まれのため、二人と同い年(同学年)かもしれない(高校二年生であるシロのクラスに転校生として居たが、深く考えてはいけない)。しかし、年齢については、狗朗自身がどうでもいいことと考えており『18だったと思う』と言っていたため、曖昧な部分がある。
ネタバレ
アニメ終盤にて、シロ(アドルフ・K・ヴァイスマン)に跪き、一言に詫びながら彼と共にあるために白銀のクランズマンとなる(その際、シロには『堅い』と言われ『友達になるのにそんなことをする必要は無い』と諭された)。
シロの策で、彼の中に無色の王を閉じ込めた後、クロもシロに付き従い彼と共に戦おうとしたが、「王以外は足手まとい」と言われる。その後、菊理を連れて学園島を脱出。シロのことを忘れていたが(クロとネコのことは覚えていた)、彼の存在を心のどこかで覚えて涙している菊理と共に、周防尊による光を目撃。その後、ネコと共に学園島に戻り、シロの番傘を見つけた。
最初はシロが死んだことをネコに諭そうとしたが、ネコが頑なにシロの生存を口にしていたため、彼女の言葉を信じ、ネコと共にシロを探す旅に出る。
余談だが、シロの本当の年齢が90歳と判明したため、男性メインキャラクターではクロが最年少になる。
関連イラスト
関連タグ
尊敬する人物→三輪一言
兄弟子→御芍神紫
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