概要
イラストはすみ兵。漫画版も発売されており、また2013年10月よりアニメが放送開始。
あらすじ
霊的災害―――通称『霊災』が頻発し、陰陽師たちが活躍する現代の東京。
安倍清明を祖先に持つ陰陽道の名門『土御門』の分家に生まれた春虎と、本家に生まれた夏目。幼い頃はずっと一緒にいた二人だが、生まれ持った才能の違いから、それぞれ別の道を進んでいった。そして高一の夏、陰陽師となることを諦めた春虎は、夏目と再会する。その再会をきっかけとして、春虎は再び自分の将来と、かつて交わした約束と向き合うことになっていく。
作品紹介
キャッチコピーは「時を越える陰×陽ファンタジー」。陰陽道の歴史を絡めつつ、転生というテーマを鍵にして現代と過去を繋げていくストーリー構成となっている。
2013年8月現在で本編9巻、番外編1巻が発売されている。各巻の構成としては、1~9巻が本編(4.5巻は本編+短編)、番外編が短編を収録という形を取っている。「東レは6巻からが本番」はファンの常套句で、スロースターターである著者の定番。1~5巻ももちろん面白いので、良かったら購入を検討してみて欲しい。2013年10月に、第二部となる10巻が発売される予定になっている。
主な登場人物
土御門春虎
主人公。名門土御門の分家の生まれだが、呪術の才能に問題があり、現在は普通の学校に通っている。通称バカ虎。頭と運は悪いが、度胸に関しては筋金入り。「バカ虎でも、虎は虎」とは悪友の評。夏目とは幼馴染だが、現在は疎遠になっている。夏目とは幼い頃にある約束を交わしており、今もそれを忘れられないでいる。
土御門夏目
メインヒロイン。名門土御門の本家の次期当主。恵まれた才能を有し、また努力を惜しまない性格のため、同世代の中では別格の呪的能力を誇る。一見すると凜とした雰囲気の美少女だが、実際の性格はかなり子どもっぽい。特に春虎のこととなると感情が先に立ってしまうことが多い。公式でのキャッチコピーは『残念幼馴染』。春虎は幼馴染であり、夏目にとって唯一の友達。だが当主と一般人という立場の違いもあり、中学生になってからは直接的な交流はほぼ無くなっている。春虎とは幼い頃にある約束を交わしており、今でもそれを覚えている。
阿刀冬児
アウトローな雰囲気をまとった春虎の悪友。ヘアバンドがトレードマーク。過去に霊災に巻き込まれたことがあり、そのため呪術社会に対して興味を抱いている。クールで頭も切れる反面、大のトラブル好きという厄介な性格の持ち主。根はとても仲間想いのため、北斗と春虎の保護者―――もといフォロー担当を務めている。作中屈指の苦労人。
北斗
サブヒロイン。バカ虎の命名者にして、春虎の友人。春虎とは中学時代からの付き合いで、ヒマさえあれば常に春虎と一緒にいる。高校からはそこに冬児も加わり、三人でよく行動している。春虎曰く「オトコ女」。少年のようなしゃべり方のボクっ娘で、屈託のない笑顔が魅力の美少女。春虎には子どものようにじゃれついてくる。
大連寺鈴鹿
サブヒロイン。国内に十数人しかいない陰陽1種の資格を有する、通称『十二神将』の『神童』。現代呪術である『汎式陰陽術』の原型にして禁忌の呪術『帝国式陰陽術』の研究を行っている。
倉橋京子
サブヒロイン。陰陽塾のクラスメイトで、陰陽道の重鎮『倉橋家』の一人娘。お団子頭がチャームポイントの美少女。気配りのできる優等生タイプの性格だが、持前の気の強さから自身の感情を持て余すことも多い。作中では一番胸が大きい。
百枝天馬
陰陽塾のクラスメイトで、善人を絵に描いたような少年。陰陽塾で、春虎たちにとって最初の友人となる。
能力こそ平均的だが、呪術に取り組む姿勢は非常に真摯である。眼鏡がパーソナルシンボル。
コン
サブヒロイン。春虎に仕える『式神』で、春虎原理主義の過激派。ヒエラルキーの頂点が春虎であり、それ以外の人間は底辺という極端な忠誠心を誇る。狐耳・しっぽ・おかっぱ頭・水干(巫女服のようなもの)・麻呂眉など、萌えポイントが無数に存在する。