- 旧日本海軍の陽炎型駆逐艦の8番艦。および、同艦を元ネタとした、艦隊これくしょんに登場する艦娘。
- 『戦闘妖精・雪風』に登場する架空の軍用機。
- 『ゼロの使い魔』の登場人物の二つ名。→タバサ
- キャラクター名→ユキカゼ。
駆逐艦の雪風
激戦区を転戦しつつも終戦まで無傷だったことで有名。
「呉の雪風 、佐世保の時雨」と並び称された幸運艦であり、毎回の出撃で大した損傷も受けずに帰還していた。しかし、裏を返せば雪風以外の作戦参加艦艇の殆どが損傷や戦没していることになるため、他艦の乗員からは「死神」と忌み嫌われ同航するのを嫌がられていたともいう。
その強運や驚くべきことに、雪風は菊水作戦(大和水上特攻)に参加しているのである。つまり坊の岬沖海戦に参加したにもかかわらず、ほとんど無傷で帰ってきたのだ(生存艦はもう1隻涼月がいるが、こちらは艦首切断の大損害を受けている。それでも帰ってきただけでも奇跡だが……)。
戦後復員艦として復員業務従事し多くの日本人を復員させた(かの水木しげるも雪風によって復員した1人)。
最終的に戦時賠償艦として中華民国に引き渡され、「丹陽」として中華民国海軍の旗艦任務に永く就いた。
その名前は、海上自衛隊のはるかぜ型護衛艦の2番艦「ゆきかぜ」に受け継がれた。
「艦隊これくしょん」の雪風
幸運艦娘。上記の実話において終戦まで無傷だったエピソードを踏まえ、回避は(島風と並び)全艦船中トップ。さらに運のパラメータは初期値ですら破格の50、改にすると脅威の60にまで達し、もちろん全艦船で最高値である。しかし、レアリティも駆逐艦の中では島風と同じくトップクラスの部類で、単純なレアリティでいうなら赤城や飛龍、長門に負けず劣らずである。
(ドロップできる海域も、実は島風よりも少ないと言われている。大抵フラッグシップ戦艦or空母が出るボス戦ばかりであることに加えそこに到達すること自体が困難であり、相当な運が味方しないと難しい)
ちなみに「運」は夜戦時のカットイン攻撃発動率に大きく影響を与えることが判明しており、運60となる彼女の場合はなんと八割方の確率で発動すると報告されている。
ある意味、川内以上に夜戦向きと言えるかも知れない。
なぜかスカートをはいておらず、なぜか服が透けて白パンツが見えており、あざとさも島風に決して負けていない。
地味に注目すべきところは手に持っているモノで、他の駆逐艦娘が魚雷やら単装砲やら連装砲ちゃんやらを持っているのに対し、雪風だけはなぜか双眼鏡を手にしている。これは戦死者の少ない雪風のエピソードの中で、記録に残っている甲板見張り兵の戦死者を思ってのものだと推測されている…という説もあったが、雪風のグラフィックを担当したしずまよしのり氏によると「史実では60隻くらいの友軍艦の最後を見てきたと思われます。これをもとに、見ることしかできないアイテムとして、雪風に双眼鏡を持たせてみました」との事である。
雪風の双眼鏡は涙に濡れているのである。
ちなみに雪風は陽炎型駆逐艦の八番艦であり、そのため建造時間も他の陽炎型(陽炎・不知火・黒潮)と同じ24分となっている(キャラデザは舞風・初風を含む陽炎型共通のブレザーではないのだが)。
なので雪風狙いでレア駆逐艦レシピを回して雪風以外の陽炎型が出てきた場合、彼女達の台詞の頭文字をとって「yaggy」などと呼ばれている。
戦闘妖精・雪風
神林長平著作のSF小説『戦闘妖精・雪風』、及びそれを原作とするアニメ(OVA)に登場する架空の軍用機。
フェアリイ空軍(FAF)・戦術空軍団・フェアリイ基地戦術戦闘航空団・特殊戦第五飛行戦隊(通称、ブーメラン戦隊)3番機(後に1番機)で、パーソナルネームの「雪風」は上記の駆逐艦が設定元となっている。
主な任務は、戦術電子偵察。戦場で情報収集をしたら「味方を見殺しにしても必ず帰投せよ」との至上命令を受けており、投げた後手元に戻って来る意味でブーメラン戦隊の通称が付いた。
パイロットは深井零中尉(後に大尉)。後部座席には電子戦オペレーターが着く。