バー
ばー
バー(英:bar)とは主にアルコール飲料を提供する店のことである。
日本で「バー」という看板が掲げられる場合は、カウンターがあり、カクテルや洋酒を供する欧米風の酒場のことを指す事が多い。
中でも、グラス1杯ずつ提供するタイプのバーをショットバーという(和製英語)。ショットバーは1杯飲むごとに代金を払うタイプの店と、最後にまとめて支払いを済ませるタイプの店があり、値段は1杯500~700円程度が一般的である。
バー形態ではあるがカクテル等ではなく別の酒類を中心に提供する店舗もある。例として焼酎を提供する焼酎バー、ビールを提供するビアバーなどがある。これらの店舗には、まったく他の酒類を置かない店舗と他の酒類も置いている店舗が存在する。
また店に大画面テレビなどを設置して、客全員でスポーツ中継を楽しむスポーツバーという業態もあり、オリンピックやワールドカップなど大規模な競技大会の開催時には特に賑わいを見せる。
他にスクリーンゴルフができるゴルフバー、ビリヤードができるプールバー、ダーツができるダーツバーなどではお酒のみならず競技を楽しむ目的で利用される。
最近は店や客同士で趣味を楽しみ語り合うバーなども登場しており、鉄道をテーマにした鉄道バー(もしくは鉄道カフェ)やラジコンバーなどもある。
利用方法
最近ではパスタなどの軽食を扱っている店も多いが、バーは基本的に酒を楽しむ場所であり、食事をする場所ではないため、あらかじめ食事を済ませてから利用する客が多い。他の店で飲んだ後の2軒目、3軒目に利用したり、食事の後に場所を変えて飲む場合などに利用するとよい。
バーではカクテルやウィスキー、ブランデーなど、度数が高めの酒をメインに供している事がほとんどである。ビールやチューハイなどと同じペースで飲んでいると泥酔してしまうため、バーに行き慣れていない人は注意が必要である。少し飲んでほろ酔いになり、酔いがさめてきた頃にまた少し飲みほろ酔いになる…というようなゆっくりした飲み方が推奨される。
メニューなどが席に出ていない店もあるが、その場合はバーテンダーやウェイターに「どんな味で、どれぐらいのアルコール度数、炭酸の有無」などを伝えればそれに合ったカクテルをつくってもらえる。店のお勧めの酒や、初めてでも飲みやすいカクテルなどを教えてもらってそれを注文してもよい。
あるいは「メニューをください」と言えば出してくれる。メニューを見てもどんな酒なのか判別がつかない場合は、相談すれば好みに合った酒を勧めてもらえる。
由来
バー(Bar)という名前の由来はさまざまだが、以下の3つが挙げられることが多い。
【1】
1800年頃のアメリカでは、ヨーロッパからの移民が、東海岸から徐々に西部に移住していった(西部開拓時代)。
彼らが移動した先には「タバーン」や「サロン」(SALON / フランス語でみんながくつろげるという意味)が生まれた。サロンはやがてSALOON(サルーン、談話室という意味)と呼ばれるようになり、これが簡易酒場として広まった。
このサルーンではビールやウィスキーを樽から量り売りしていたが、酔っ払うと勝手に樽から酒を飲む者がいたため、店主たちは樽と客の間に横木を設置して酔っ払いを近づけないようにした。
この横木が平面の板に変化して、対面販売をするようになり、やがてこのような酒場をBarと呼ぶようになった。
【2】
西部開拓時代のアメリカの酒場には、客は馬に乗ってやってきていた。
そのため酒場の外には馬を繋いでおくための横木(Bar)が設置されていた。
そこから酒場を「Bar」と呼ぶようになった。
【3】
西部開拓時代のアメリカでは、酒場の客はほとんど男たちだけで、仕事が終わった後の楽しみとして毎日のように利用していた。
しかし彼らの妻は酒場通いをあまりよく思っておらず、夫に不満を言うようになった。
酒場通いを妻たちに言いにくい夫たちは、酒場のことを「Bar」という隠語で呼ぶようになり、これが酒場を指す言葉として定着した。
外部リンク
バー:wikipedia ※一部引用