デスマスク
ですますく
概要
蟹座(キャンサー)の黄金聖闘士。本名は不明だがイタリア人らしい。
蟹座の散開星団プレセペの中国における呼び名である積尸気にちなんだ技を操る。
おのが正義を貫くためなら無関係な人々を平然と巻き添えにする残酷・残虐・残忍を体現したような人物で、彼の守護する巨蟹宮は彼が今までに殺めた者の顔“デスマスク”で埋め尽くされている(彼の呼び名の由来)。
「力こそが正義」をモットーとしている為にその悪事を知っていながら、あえて強大な力を持つ教皇側についた。
五老峰にて紫龍と戦い、黄金聖闘士としての実力で圧倒。消える際には超能力のような異能まで発揮して力を見せつけた。ムウとはこの頃から相性が悪かった。巨蟹宮での再戦では黄金聖衣の防御力を有効活用し更に己が殺めた人たちの魂を自分の手で黄泉比良坂に落とす冷酷無比な性格と、それを成立せしめた頑強極まる精神力で紫龍を慄かせた。
しかし皮肉にもそれが原因で聖衣に見放され、最期は紫龍に敗れる(セブンセンシズの概念が完全に確立するのが後の処女宮での話なので覚醒前の青銅聖闘士に倒されたのはデスマスクだけである)。
蟹座の聖衣が彼を見放すシーンは黄金聖衣の正義の心意気を示す名場面なのだが、如何せんそれに至るまでの被害が大きすぎた為に『人を見る目が節穴』との批判を受けることも。
但し前任がこういう人だった事が後に判明しているので、見る目がないというより単にアバウトなだけなのかもしれない。
後にハーデス編にて復活するが、死んでいた数ヶ月間で何があったのかのりP語使いに進化していた。
しかし下衆な性根とザコっぷりは何ら変わっておらず、星矢に殴られた上にその狼藉に怒ったムウにあっさり倒される。
そして冥界で命乞いまでしたが、ラダマンティスに死後の世界に突き落とされるという何とも哀れなオチまでついてしまった。
嘆きの壁の破壊の時に魂が復活するが、今までの所業が所業だったため読者、聖域で見守る青銅二軍からもその忠誠を疑われていた。
星座カースト制度でブービー状態のアフロディーテとはハーデス編でなぜかコンビのように扱われたが、実際仲もそれなりにいいらしくPS2のゲームではそれぞれ戦闘前のセリフが衣装によって4通りも用意されるという謎の優遇が起きている。
またパチンコ版で冥界モードというデスマスクのモードが用意されていたり
キャラクターエンドでまさかの教皇に出世とメディアミックスでは優遇されている。
近年では派生作品(詳細は後述)・OVA・ゲームなどでの活躍により、彼のキャラクター性を見直すファン・若年層のファンも増加しており、人気は上昇傾向にある。
小説版「聖闘士星矢 ギガントマキア」には弟子の髪の毛座の盟が登場する。
意外にも師匠としては優秀だったらしい。
二次創作で料理上手だったりナンパが上手いなどの描写が時々見られるが原作のデスマスクは要所のギャグ以外は意外と硬派なキャラであり、そう言った設定はお国柄故の二次設定である事に留意されたし。
「星座カースト制度」で蟹座が最下層に位置づけられてしまったのは、だいたいこいつのせい。
あじゃぱー!
アニメ版
作画崩壊も多々あったアニメ版では珍しく登場回で作画に恵まれ、顔がやや美形化されたりあじゃぱーなど可哀想な悲鳴がない為に原作よりダーク悪役として面目躍如している。
しかしやはり聖衣は脱げるが。
ハーデス十二宮編OVAではシオンに汚名をともにかぶることに問われたときに鼻こすりで了承するなど若干フォローもされているが、上記の冥界逆戻りシーンではアフロディーテと共に黄泉比良坂でラダマンティスに後ろから撃ちまくられ2人でコロコロ転がった挙げ句に死界行きの穴に放り込まれておりある意味ではネタ度が増している。
また劇場版「真紅の少年伝説」でアベルにより蘇生するがそちらでは聖衣もろとも紫龍にボコボコにされるという、ある意味定番の扱いだった(その映画の場合カミュ、シュラの退場の早さを考えるとある程度戦闘に尺のあっただけマシともいえるのだが……)。
エピソードG
7年前の16歳の姿で登場している。
性格自体は原作の残忍さまんまで幼い少女のリトスにも冷たく、大真面目に「どんな相手でも殺すことができる。それがオレの強さの根源なんだ」とまで明言するブッ壊れ野郎。
突き放した人間観の持ち主でもあり、人間が悪であると素直に認めた挙句自分を「かなり邪悪」と評する有様。
だが戦闘描写では人間の持ちうる悪で神に対抗して悪鬼には悪鬼なりの美学と正義があると言わんばかりの強い心を見せつけるなど、「あじゃぱー!」と悲鳴をあげた男と同一人物とは思えない活躍を見せている。
本編最終回で敵軍の生き残りを野放しにしている描写があり
本編で暗黒聖闘士がはびこってるのが大体デスマスクのせいであることが判明した。
元々教皇=サガが変装した偽者であることに気づいてはいたが絶対的な力で正義となった者が世界に君臨すべき、という己の思想に当てはまる人物と目し、あっさりと恭順を誓った。
そのせいか、サガの入浴中に乱入という暴挙に及んでも怒られないくらいにはサガ当人からの信頼を得てはいる模様。