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打ち切りの編集履歴

2021-08-01 13:21:57 バージョン

打ち切り

うちきり

打ち切り(うちきり)とは、継続している作品が途中の段階で最終回にされてしまうこと。

この項は主にpixivにて取り上げられることの多いと思われる漫画アニメを中心に解説する。

概要

アニメや漫画・TV番組など、放送していた番組が何らかの事情で本来の放送や連載の期間前に終了してしまうこと。


この状況は作者企画スタッフ等作品にかかわった人たち、および熱烈なファンにとってある意味バッドエンドのひとつと言える。

状況によっては、彼らにとって相当なトラウマ裏切りを残すことになる。


元より、長い創作の歴史においても「円満完結」を迎えられた作品は全体の一割にも満たず、かつて一世を風靡する程の人気が出た作品であろうと例外ではない。

個々人による非商業作品を含めれば尚更であり、評判やクオリティが高くとも、ある日ぷっつり更新が途絶えてそのまま消滅する事もザラである。


なお、ゲーム作品でも続きを仄めかす内容だったが続編が出なかったり、ソーシャルゲームで複数事情が重なって打ち切りのケースもゼロではなく、中には正式リリース前に開発打ち切りというケースさえある。

それらに関してはサービス終了も参照のこと。


原因

この状況に陥る原因は「作品の人気低迷」によることが大多数とされるが、中には人気作にも関わらず、一方的な都合、例えば「出版社の経営不振」「権利者と出版社の不仲」「連載誌の売上が低迷」「権利者が飽きている」などの状況によりこうなる場合が存在する。


個人創作から商業化した、またはアニメ化等で人気が出た途端、それまでと同じ様に書けなくなり衰亡してしまう作者も多い。


後腐れなく綺麗に終わったけど未回収の伏線があると思われる場合、単なるミスリード要素だったり、作者が意図的に謎のまま残しているパターンがある(特別編・続編・次回作への伏線も含む)。

また、作者が故意或いは止むを得ず伏線を放り投げて大団円にした場合、「打ち切られた」のではなく「打ち切った」と言うほうが適切であろう。


前々からこの辺りで終了すると作者が公言したものや、 伏線を概ね回収して終わったもの、通算話数を200話・500話・333話などのキリ番やゾロ目の数字に揃えた等、元から計画されていた完結は打ち切りとは言われない。


漫画

打ち切りは少年漫画ではよくあることであるが、週刊少年ジャンプは読者アンケートによって掲載作品の継続・打ち切りを決める場合が多いため、特に多いとされる。

映像作品

  • ストーリー、脚本演出画質キャストなどに問題があり作品自体がつまらない
  • 原作が存在する場合、キャラクターデザインやストーリーが著しくかけ離れていたり、アニメ化するまでの手続きの契約・交渉上の不手際があったりその他制作側の人間の著しい無礼などで原作者を怒らせた。
  • 作品自体には問題がなくても、裏番組による視聴率低迷や、対象年齢の設定失敗や玩具そのものの出来の悪さなどによる玩具売上の不振による打ち切り。特に子供向けアニメや特撮の場合、視聴率が良くても関連商品の売上が悪いと打ち切られるケースがある。
    • 玩具そのものの出来の悪さによる場合は『蒼き流星SPTレイズナー』など。
      • 逆に『鋼鉄ジーグ』は視聴率は低かったものの玩具の出来が良く売上も良かったため放送期間が延長されている。
  • アニメと原作の進行具合の違いにより、原作のストックが切れる、いわゆる「ネタ切れ」。原作の執筆速度の違いや休載などでストックが枯渇してしまった場合も該当する。
    • 銀河鉄道999』などのように「アニメオリジナルストーリー」や「総集編」等で尺を稼ぎ引き伸ばす場合もある。『ドラゴンボール』では「毎回「これでのあらすじ」で5分消費している」と揶揄されたりも。
    • アニメの進行が早くて原作に追いついてしまったため、一旦終了して「続きは二期にて」放送の予定であったが、その間に諸事情( 原作の人気低迷、路線変更、原作者との軋轢など )により二期が製作されなかったという事例もある。
  • 監督脚本担当、あるいは主人公などの重要な役を演じるキャスト逃亡や不祥事による降板。
  • 何らかの事情により、スポンサーや関係会社が作品を支えられなくなる。
  • 放送局の大規模な放送形式の路線変更のあおりを受ける。
  • 製作スタッフ等による資金の持ち逃げするなどの大人の事情
  • 偶然同時期に発生した実際の事件、災害などにより作品内容が洒落にならなくなる。
    • School Days』などが該当するが、この場合は後日、もしくはCSで放送されることも多い。
    • 程度が軽い場合や放送前などは、大筋は変えずに該当部分を当たり障りのないオリジナルストーリーに置き換えてそのまま進行する場合もある。『マクロスゼロ』は同時多発テロによるあおりを受け、急遽戦記物から神話物に路線変更されたとも言われている。
  • 制作会社側の倒産などの大人の事情
  • 同時期に発生した事件などによる余波。

テレビ、ラジオ

映画

  • 2~3作に跨ってシリーズ物として制作される予定だった作品の場合、途中作品で興行成績が悪い場合続編作成は打ち切りとなる
    • 興行成績が制作費を下回る、あるいは想定した金額が出なかった場合この状況となる。
    • 例:『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』、『ドラゴンボール(実写版)』。
  • 映画公開直前~公開中でも各種事情により上映が打ち切られる場合がある。
    • 原作者等権利者からの要請。
    • 表現規制などの問題。
    • 上映中に大きな事件や災害等が発生した場合、類似した内容であったり、そのようなシーンがあるなどで上映打ち切りとなるケースもある(例:『ヒア アフター』)。

小説

  • 1巻目を出版したものの、各種事情により目論見よりも販売部数が少ないため次が出せない( 想定よりもよく売れたため続編が出ることが決定していなかった『ダブルクロス』のリプレイが、きちんと出版されたのは例外中の例外)。
  • 作者の体調不良、死亡。
    • 小説の場合は漫画とは違い一人で執筆するのが基本な(アシスタントを使わない)為、原作者から今後の展開を聞かされている人物が居ない事が多い。そのため「スタッフや他の作家などによる続編の執筆」の可能性は非常に低い。
    • グイン・サーガ』は例外として続編が他の作家により執筆されている。まぁノリ的に『ペリー・ローダン』系のリレー小説と言ったところだろう。
    • ゼロの使い魔』に関しては、死期を悟った作者が続編のプロットを遺していたため、生前の作者本人や遺族の意向もあって続刊が刊行される事になった。
  • 出版していた作品レーベル消失、出版社の倒産。
  • 何らかの理由で原版が盗難破損紛失し、知られていなかった、あるいは再制作が不可能、ないしは困難な場合。
    • 地方の新聞などで連載された作品などで見られる。
    • あまり関係はないが少年の日の思い出は原作者のドイツでは出版されていなかったようである。
  • 作者が別の作品にかかりっきりになっているため、続編が出せない。
  • 作品はでき上がったが、挿絵が間に合わなかった。
    • 蓬莱学園の小説の長編がこの事例だといわれる。
  • 編集側のミスなどにより契約が切られる。
  • 会社および組織からの検閲や自主規制に作者がブチ切れる。
    • 特にエログロ関連で多いとされる。
    • 文学作品でも山本有三の『路傍の石』が当時の時代背景の影響【軍部GHQからの検閲】で悩んだ末断筆、未完になる事例がある。
  • 新聞連載の場合、「異常に話が長くなったため、新聞での掲載を断念」というパターン。
  • 作者が今後の展開や結末を決められなかったため、作品制作を断念。
    • かの江戸川乱歩は長期的なプロットを作る事が苦手で、雑誌連載を後先考えずに始めて展開に行き詰まり休載にする事が多かった。中でも『悪霊』は、長いブランクを置いた上で書いた推理小説であったが、読者があっと驚くような展開が思いつかないという理由で打ち切りとなり、乱歩は雑誌上で謝罪している。
  • 行き過ぎたパロディが元ネタのファンからパクリと判断され、その怒りによって続刊中止や打ち切りされるパターン。『異世界テニス無双』など。

打ち切りによるオチの付け方

  • 定番中の定番は、事前の予告もないまま「俺たちの冒険はまだまだ続くぜ!!」「第一部 完」「未完」「NEVER END」など、また続編が連載されるであろう、と匂わせて終わるパターン。しかし第二部として連載されることは滅多にない。
  • 残り少ない話数で伏線などを時には無理矢理に回収して終わらせるパターン。通称:ソードマスターヤマト型。
  • 新聞や雑誌等の連載ならともかく、そうでない場合は特にオチも告知もなく続刊が出なくなるということもある。このパターンは小説に多い。
  • 一部、同人誌やインターネット上のサービス等で打ち切られた作品の続きを発表する者もいる。
  • 打ち切りあるあるに含まれる事がほぼ無い辺りからも判るが、広げた風呂敷を畳む余裕が無いからといって夢オチで投げ出す例は実は意外と少ないようだ。

コミックにおける打ち切り対処

  • 別雑誌や単行本最終巻の書き下ろしでその後の話を収録し、一応完結させる。掲載誌を(あるいは出版社まで)変更して何度かの読み切りや連載を経て完結したり(『武装錬金』、『世紀末リーダー伝たけし!』)、新装版の単行本でその後を描いて完結させる(『シャーマンキング』)場合もあるが、多少話数に融通の利く週刊誌などでは珍しい例(本誌アンケートで全く奮わなかったにも関わらず、アニメ化されるほど人気のあった『武装錬金』などは特例中の特例)。
  • 話数の取り辛い月刊誌に掲載されていた作品では、最終巻がほぼ描き下ろしという作品もある。
  • 漫画作品を打ち切る場合、通常は原稿が単行本を出せる量に達したところで打ち切る場合が多いが、「単行本を出しても採算が見込めない」「作者や作品自体の不祥事による打ち切り」などの理由により、連載された作品であっても、後続の単行本が出てないケースも多い。
    • 石川賢等は何を描いても石川賢になる、と称されるのだがその中でも有名なのが打ち切りラストである。実際に打ち切られたケースもままあるのだが、誰の目から見ても畳めない程広げた風呂敷を更に広げる作風が特徴であり、大抵の場合は作者自身がブン投げたような打ち切りエンドになりがち(例:でたなゲッタードラゴン)。
    • 「単行本を出しても採算が見込めない」がそれでも世に出したい場合、著作権に問題なければ、同人誌で販売するクラウドファンディングで資金を集めて本を制作し販売する一例)場合が有る。ただし1冊当たりの値段は高い。

テレビにおける打ち切り対処

  • テレビ番組の場合は基本的に、改編期(主に4月と10月、一部1月と7月)に番組の存廃が決定されるため、打ち切る場合もそれに合わせることが多いが、「あまりにも低視聴率だった場合」や「不祥事等で中止せざるを得ない場合」は改編期を待たずに番組が終了することもある(例:TBS系で放送された『関口宏モトをたどれば』という番組の場合、ゴールデンタイムで放送したにもかかわらず視聴率2.8%を記録したため、次回予告が放送されたが打ち切りが決定。翌週からはつなぎ番組が放送された)。
    • このような場合は、改編期が来るまでの間に特番再放送総集編、あるいは適当なつなぎ番組などを入れて、次の改編期までの時間を稼ぐ。
    • 既に改編期での放送終了が決定していた場合は新しく放送する予定だった番組を前倒しにして、放送を開始する場合もある。
    • ただし、昨今のテレビ界では全体の視聴率が低迷していることから、プライムタイムの放送で既に視聴率( 視聴率÷100 )ひとケタが常態化していても占拠率(視聴率÷全局合計視聴率)が悪くない場合は延々と放送が続いているケースも多々見られる。視聴率低迷による番組打ち切りの検討は占拠率に基づいて行われるため(すなわち「見た目数字が悪くても他局の裏番組に勝っていれば良し」とされる)、このような現象が起きるのである。

アニメにおける打ち切り対処


関連タグ

俺たちの戦いはこれからだ! 先生の次回作にご期待ください 最終回 黒歴史 視聴率 虚無る 封印作品 でたなゲッタードラゴン

ごらんの有様だよ!( 魔法少女アイ参 ):上記の様々な作品群とは逆に制作を中断するべきだったアダルトゲーム。

放送延長:テレビ・ラジオに於ける打ち切りの対義語


作者関連

江川達也 尾玉なみえ 江口寿史 車田正美 石川賢


伝説的(?)打ち切り作品関連

イタダキマン 男坂 サイレントナイト翔 BAKUDAN 宇宙戦士バルディオス 蒼き流星SPTレイズナー 破邪巨星Gダンガイオー 超攻速ガルビオン

宇宙戦艦ヤマト&機動戦士ガンダム……今の人気からは考えられないが、本放映時は低視聴率過ぎて打ち切られた( 裏番組がアルプスの少女ハイジ&まんがはじめて物語 )。尤も、ズバットと同じく対象年齢失敗( 大学生以上に人気 )とも言えたが。その後、両者とも映画版で人気爆発。

ソードマスターヤマト……打ち切りあるあるネタを描いた作品。

女王騎士物語……あまりのテンプレート通りの打ち切り方のため付いた仇名が「リアルソードマスターヤマト

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