基礎データ
ずかん | No.604 |
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英語名 | Eelektross |
ぶんるい | でんきうおポケモン |
タイプ | でんき |
たかさ | 2.1m |
おもさ | 80.5kg |
とくせい | ふゆう |
進化
シビシラス → シビビール(レベル39) → シビルドン(「かみなりのいし」を使用)
概要
『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』(第5世代)に初登場したポケモン。
外見やでんきタイプであることから、モチーフはヤツメウナギとデンキウナギだろう。どちらも鰻に似ているが、鰻ではない魚である。
魚型のデザインからみずタイプが入っていると思われがちだが、でんき単タイプである。
体が細長いのみならず、水中移動が可能である。
図鑑説明によれば、海に生息するポケモンで、吸盤状の口で獲物に吸い付いて牙から流れる電撃で痺れさせていただくという解説がなされているのだが…(詳しくは後述)。
なお、「かみなりのいし」で進化するポケモンとしては、第一世代のサンダースとライチュウ以来14年ぶりの登場となった。
ポケモン世界には「鰻登り」に相当する言い回しに「シビルドン登り」があり、ナンジャモが好んで使っている。
性能面
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ |
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85 | 115 | 80 | 105 | 80 | 50 |
素早さはデンリュウを下回る鈍足だが、攻撃・特攻ともに高く、二刀としても育成できる。
単でんきなのに特性が「ふゆう」。でんき唯一の弱点のじめん技が無効となっており、特性を無効化させなければ弱点をつくことができないというポケモン。
因みにボールから出た時には、明らかに地面に足が付いているのに「ふゆう」である。初見で騙されたトレーナーは多いだろう。
しかし、最近は特性「かたやぶり」を持つ強力なじしん使いが増えてきた事もあるので、油断していると痛い目を見ることになる。
弱点を突かれなくても、元々半減タイプが少なめな上に耐久種族値は中途半端なので、強力なアタッカー相手にはあっさりやられてしまう事も多い。
発売初期こそシャンデラやヒヒダルマと同じく能力で話題を呼んだポケモンだったが、「(全国戦では)言うほど凶悪でも無い」という事から彼ら(彼女ら)と同じように埋もれて行く事になる。
とは言え、WCS2011(イッシュダブル)ルールではひこうタイプの技を半減できるタイプのポケモンにはマイナーな物が多く、その中で耐久もそれなりでひこう技を半減できるシビルドンに一時期注目が集まったりもしていた。
鈍足なのでトリックルームとの相性も良いのも利点。
早い段階でシビルドンに進化させてしまっても、攻撃技の殆どは技マシンで補強できるので安心、というよりは技マシンがないと強さを発揮できない。
ひとたび技マシンを使えばその攻撃範囲が遺憾無く発揮される。過去作限定技が使えなくなった最新世代においても、こいつはなんとこおりタイプとフェアリータイプ以外全てのタイプの攻撃技を覚えることが可能。しかも各タイプの主力級の技が揃っており、両刀種族値も相まってどの技も実践起用に足る性能を持つ。
タイプ一致は物理と特殊が両方長けており、でんきタイプ定番の「かみなり」「ワイルドボルト」「10まんボルト」「ボルトチェンジ」が使える。
サブウェポンとしては、技マシンだけでも、物理で「ドラゴンクロー」「かみくだく」「かわらわり」「いわなだれ」「とんぼがえり」「アクロバット」、特殊は「かえんほうしゃ」「くさむすび」「ラスターカノン」などがある。
変化技も含めれば特防2段階ダウンの「アシッドボム」のほか、でんきタイプお馴染の「でんじは」、強制交代の「ドラゴンテール」「ほえる」、特防補強の「ひかりのかべ」と混乱させる「いばる」、積み技の「とぐろをまく」が使用でき、コイツとはまた違った意味でなかなか技の読みにくいポケモンになっている。
続くBW2では、教え技によって「ばかぢから」「ギガドレイン」「ドレインパンチ」などを使えるまでになり、さらには単でんきタイプポケモンとして初めて、みずタイプ技「アクアテール」を使えるようになった。これにより、技のレパートリーはさらに増え、タマゴ技がないことを除けばニドキングに迫るほどの器用なポケモンへと進化した。
ダブル・トリプルバトルではふゆうの特性からかたやぶりを持たないじしん持ちの物理アタッカーと相性が良い。
特にドリュウズ、ガブリアス、グライオンと非常に相性が良く相互の弱点を補う事が可能になる。
使用トレーナー
ゲーム版
- クダリ:サブウェイマスター
- ゲーチス:プラズマ団
- トウヤ:ポケモントレーナー
- トウコ:ポケモントレーナー
- キョウヘイ:ポケモントレーナー
- メイ:ポケモントレーナー
- ヒュウ:BW2ライバル
- カミツレ:ジムリーダー(イッシュ)
- デンジ:ジムリーダー(シンオウ)
- シロナ:シンオウチャンピオン
- ミモザ先生:パルデア教員
アニメ版
- クダリ(BW)
- ケンオー(BW103、104話)
- イモタロー(BW106話)
漫画版
- ゲーチス(ポケスペ)
- ヒュウ(ポケスペ)
アニメ版
クダリのシビルドン
BW48話でサブウェイマスター・クダリの手持ちポケモンとして初登場。声は渡辺明乃が担当。
サトシのピカチュウなどのポケモンを連れ去った列車を追跡するため、「ほうでん」でサブウェイマスターやサトシたちを乗せたトロッコをスピードアップさせた。
ライモンシティからカナワタウンまでの長時間ほうでんを続けるという、一見地味ながらも規格外のスペックを見せつけてくれた。
さすがはサブブウェイマスターのパートナーである。
XY&Z編の特別編「最強の二人!
シトロンとデント!!」では野生の個体が登場。最初の内はシトロン達を襲っていたものの、ユリーカの説得によって和解した。
また、何気に最後のシルエットクイズの答えのトリを務めていたりする。
漫画版
ポケスペではシビルドンのワンオペ状態を見抜くことがゲーチス撃破の鍵となった。
余談
- カプコンが発売している某狩猟ゲームに登場するコイツに凄く似た容姿を持つ、行動がやらしいモンスターがいるせいか、シビルドンをそいつに置き変えた画像も出回っている。
- 第五世代のドットイラストは体の前半分を持ち上げて地面に立つというもの。体躯が大きく見えるこのどっしりとした構えはファンからの人気も高かった反面、地面に足をつけているのに特性が「ふゆう」という状態にツッコミを入れられる事もあったとか。
- 第六世代に入りグラフィックが3DCGへ刷新された際には、スカイバトル実装に伴う対応の為か体を伸ばした状態で浮遊するものへ変化した。宙に浮きつつニョロニョロと体を動かすその姿は誰が呼んだか鯉のぼり。実際の体長がより鮮明になった結果、ビジュアルから受けるサイズ感が大幅に変わり、そのギャップに衝撃を受けた人も多く見受けられた。ただし、ポケパルレでは第五世代でお馴染みだった立ち姿を見せてくれる。
- 第八世代では未実装だったが、2022年8月のポケモンプレゼンツにて『ポケモンSV』に晴れて登場することが発表された。それも鯉のぼり状態から一転して立った姿で動くシーンが流れたため、「9年ぶりにシビルドンが立った!」と世界中のシビルドンを愛するトレーナー達が歓喜した。ちなみに、同放送では逆に立たないことを望まれたポケモンにも注目が集まっていた模様。
- しかし、実際に発売されたポケモンSVにおいては戦闘中は鯉のぼりのままであった。PVに映されていた地面に立つシビルドンは、過去作のポケパルレ等と同じく戦闘時以外のシーンだった模様。
- BW劇場版第1作では元ネタが魚類のためか、シビシラス、シビビールと一緒に海を泳いでいたが、原典では洞窟に出現する上に何故かなみのりを覚えない(なお同世代の魚モチーフかつ水タイプではないマッギョは普通に覚える)。
- BW2にて進化前のシビビールが『うみべのどうけつ』に出現する為、ある程度の疑問は解決した…はず。
- 第7世代では遂に野生個体が登場するが、ポニの樹林(島スキャン)とまたしてもツッコミどころのある生息地に逆戻り。海辺に近いとは言え、森に出現とは如何なものであろうか…。
- そして『ポケモンカードゲームXY』や『ポケモンカードゲーム ソード&シールド』でシビシラス系が海で生活する様子が描かれるなどの動きが見られ、遂にSVではシビシラス系がパルデア地方の海辺に出現するようになった。
関連イラスト
関連タグ
かみなりのいし繋がり
同でんき単タイプ
※同じく水棲生物モチーフなのにでんき単タイプ。
その他
ヴォルティール・ビブリーオ:外見が似ている電気タイプ。共通点多数
葉月恋 - 「ラブライブ!スーパースター!!」のキャラクター。髪型のせいで「シビルドン会長」などと呼ばれている。