概要
企画「PRW3」の勢力のひとつ「北方連邦レルテア」のレルテア正規軍に所属する師団。
正式名称は「レルテア連邦正規軍第999機械化混成師団」。
激化が予想される今回の大戦においてレルテア正規軍本部が戦力の水増しとして急遽再編成された師団、その実態は元戦場から逃亡した部隊が主体。それ故に各所から冷遇され懲罰部隊として扱われるようになった。常に最も激しい激戦区に投入され装備、人員の消耗率が正規軍の内で最も激しい部隊の一つ、消耗した人員を補う為に人間、異星人などの人種は問わず素行の悪い兵や寝返った敵兵、果てには本国の刑務所から釈放を条件に犯罪者まで部隊に引き入れている為部隊内に危険人物が多く他の部隊からは忌避されている。
師団長はエリザベート・アンフェル少佐。
名門軍人一家の生まれで若干十歳でレルテア連邦大学を主席で卒業、父親のコネで正規軍将校まで上り詰めた天才少女。戦術・戦略の面で高い評価を得ていたが、初めての実戦で戦闘に恐怖を感じ逃亡、その罪を問われ懲罰師団を率いることになる。
副官はルシール・フォウル特務大尉。
正規軍本部から派遣されてきた人材、エリザの副官を務め、師団内の監視も勤めている。類まれなる才能から正規軍本部に疎まれておるため今回の派遣は事実上左遷である。正義感があり良識もあるため師団の非人道的方針になじめず師団長とよく衝突しているが根が小心者のため押し切られていて師団のストッパー役を果たせていない。
部隊
第13分隊
第13分隊は常に最前線に投入される同師団において真っ先に投入される切込み部隊である。本分隊員には師団内でエースの称号が与えられるとともに、師団主力機動兵器「ベガードフ」が優先的に配備される。師団内では最も早く名誉が取り戻せる分隊だが、常に最前線にいるため機体・人員の消耗も最も激しく、生還の確率は限りなく低い。それでも名実ともにエースであるため師団内では一目置かれている。機体エンブレムは主力兵器「ベガードフ」の頭部を模した黒地に四つの赤い点と数字の13。
分隊長:アーバン・ネルソン曹長
分隊員:セルゲイ・G・バラノフスキー軍曹
エッゾ・パーバル一等兵
ウルスラ・ローレンツ一等兵
マウセニアン外人部隊
レルテア地下に一大国家を築いていた種族、マウセニア人。地上に突如姿を現した彼らに対しレルテア政府はマウセニア人の地上への移住」を条件に今大戦での共闘を持ちかけたのだった。実戦経験こそ無いが連度や士気は高い。マウセニア人は平均身長50cmの小柄な獣人の一族で、一概にげっ歯類に近い外見をしているのが特徴である。地下国家の住人というだけあって地下建築技術に関しては他の追随を許さない。彼ら外人部隊が悪名高い999師団に所属させられた理由について「レルテア政府にとってマウセニアンは疎ましい存在であり、彼らを地下へ回帰させようとしている」という噂があるが真相は不明。乗機はシェパード。
隊長:ジャクソン・トゥエンティ軍曹
隊員:ラミレス・ゴールドマン伍長
主力兵器
ヴァジロフ級ホバー陸戦強襲艦「KING-BOX」
懲罰師団999に配備された大型陸戦強襲艦。
国家間の決戦に際し戦力増強のため同師団の旗艦として配備された大型艦、時代に逆行した大艦巨砲主義な艦であるため懲罰師団以外は運用していない。本艦の特徴はミリエフ級陸戦艇を多数搭載可能な搭載能力と前面に集中した砲等類が生み出す突破力であり強襲や突撃を好む同部隊におあつらえ向きな艦である。また3つの格納庫ブロックは切り離し可能で質量爆弾としても使える。艦のトータルバランスは高くなく一部特化のピーキーな艦である。また前進速度は同規模の戦艦と比較しても高速なほうではあるが、特徴的な図体のせいで旋回・後退などの小回りが利かず相当な速度低下を招いている。
ちなみに本艦の愛称である「KING-BOX」は、よくハコに形象されるミリエフ級陸戦艇の親玉(箱の王様)から由来する。
ミリエフ級陸戦艇
懲罰師団999の主力陸戦艇。
陸上をホバーで走行し、地形に影響されず、水上走行も可能な高い走破能力を持つ。簡略化された構造は高い生産性を生み出したが艦艇にしては装甲が薄いという欠点を持ち、主に後方からの砲撃支援が主な任務。小部隊の移動司令部として利用されることが多く、主に5、6隻で戦隊を組んで行動する。20mクラスの機動兵器を4機まで搭載可能。
ベガードフ
懲罰師団999の主力機動兵器。
数年前から生産されているレルテア正規軍の主力量産機でもあり、ノーラが次世代量産機として決まった後も一過性の厚い装甲と堅牢な設計、コストパフォーマンスの良さから前線のみならず軍全体で未だに根強く人気を保っている機体。脚部大出力バーニアによるホバー走行により見た目以上の運動性能を誇り、雪原を初めとする悪路にも強い。しかし推進剤が長持ちせず戦闘時以外は歩行が推奨される。また分厚い装甲によりコックビットが圧迫されており、コックビット内はお世辞にも広いとはいえない。地形や天候、戦術に対応して塗装・武装・細部を変更したバリエーションや一部パイロットの独自仕様が存在する。
懲罰部隊内では愛称として本機に「ベガちゃん」という愛称をつけられているが、敵軍からはその独特のメインカメラと懲罰部隊、特に第13分隊の凶悪な戦い方から「四つ目の悪魔」と恐れられている。
ハインド9
懲罰師団999の小型機動兵器。
主に対人攻撃や特殊工作任務に用いられる、脚部スラスターにより機体を浮遊・推進させ、足底のニードルアンカーを地面に突き立てて強引に方法転換を行うという特徴的な起動方法を取る。窮屈なコックピットや歩行性能の劣悪さにより乗り心地は最悪で、同軍のパイロットが最も搭乗を嫌う機体の一つと言われている。
シェパード
懲罰師団999に所属するマウセニア外人部隊の小型機動兵器。
マウセニア人の地下国家を拡張する際に使われていた重機を戦闘用に発展させた物で、体の小さい彼らの手足となるよう、操作性と機能性の高さを念頭に於いて設計された。コクピットは普通の人間にとってかなり狭く作られており、実質マウセニア人専用となっている。小型なのでよくハインド9とともに行動し偵察、特殊工作、陣地建造など幅広い任務についている。名前の由来は彼らの軍の現最高指令官に由来。
戦績
第一章「勃発」:
カラス雪原にてアンバール自主防衛軍部隊「航空戦艦マリエンブルク」と交戦、ザビーネ・アンデルセンが駆る特機ワイマールと互角の戦いを繰り広げる。
カラス雪原の戦いにて勝利。
第二章「攻防」:
ルシール・フォウル特務大尉が副官として派遣される。
サトナ鉱山へ進軍、途中タイラーが裏切りアンバール闇結社へ離反。その後エーリッヒ・フォンシュタイン上級大将率いるカンプ第6軍と交戦、序盤は優勢だったが突出したところを包囲され苦戦。
サトナ鉱山の戦いにて敗北。
第三章「膠着」:
ヴァジロフ級ホバー陸戦強襲艦「KING-BOX」が旗艦として配備される。
サトナ鉱山の戦いに敗北しデネス泥原に撤退、他の部隊と協力し進撃してくるガンプを叩くが敗北してしまう。
最終章「決戦」:
最終決戦にてアンバールの首都クレントに進軍、が戦闘が激化し師団長が自ら出撃してしまい指揮系統が混乱したため各自自己判断で行動を開始。王都ティアムが落とされレルテアは敗北、首都クレント内で終戦を迎える。
終戦後:
師団長は逃亡し行方不明、懲罰師団は崩壊、師団員たちも戦犯になり処罰されることを恐れ散り散りに逃げ出す。一部の者は指名手配を受け、その他の者たちもMIA(戦闘中行方不明)判定を受けた。