楽曲情報
作詞、作曲:野田洋次郎
概要
『うるうびと』は、RADWIMPSの楽曲であり、映画『余命10年』の主題歌。
本作は、映画の劇伴をRADWIMPSが担当するにあたって作成されたものの中でも大トリを飾るものとなっており、発売されたサウンドトラックの中でも最後の30番目に収録されている。
野田は脚本をもらった段階からすぐに楽曲制作を開始し、クランクイン前、衣裳合わせの段階で、ある程度は形になっていた。
タイトルも本作の世界観を考慮して、「うるう」という語を取り入れている。「うるう」は地球が太陽を一周するには、正確には365.2422日かかり、その差を調整するために、4年に一度、2月29日がやって来る。野田はその一日を特別な一日、稀有な一日と捉え、和人にとっての茉莉の存在が、特別で稀有な存在であると繫げた。「一つの人生で、たった一人に巡り合える奇跡なのだということをタイトルでも言いたかった」と語っている。
本作を締めくくる歌詞である「あなたは私がこの世界に 生きた意味でした」も和人が生きる日々のなかで、彼が茉莉と過ごした時間を思い出すことで、茉莉も一緒にこの世界に生き続けていることを伝えているのではないか。と同時に、別れの先にあるものーー哀しさだけではない温かいものがあると思わせてくれるような、生きていく強さも感じるものとなっている。