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おけけパワー中島

おけけぱわーなかじま

「おけけパワー中島」とは、web漫画「同人女」改め『私のジャンルに「神」がいます』シリーズに登場する、とあるSNSユーザーのHNである。
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概要編集

 pixivユーザーでもある真田がtwitterとpixivで発表、およびKADOKAWAから単行本化されている連作漫画『 私のジャンルに「神」がいます 』(ジャン神:別称「同人女の感情」シリーズ)の第1話「【同人女①】秀才字書きと天才字書きの話」から登場する、とあるSNSアカウントの名義である。


 大まかに言うと以下のような人物である。

・神レベルの同人作家と仲が良く、SNSやオフで軽いノリで絡んでいる。本人も同人をやっているが、実力はそれほどでもない(一定数のファンもいるなど、あくまで神レベルではないだけで、ある程度の実力があることは示唆されている)。

・そのため神作家の信者からは「馴れ馴れしい」「すり寄るな」と嫉妬交じりで嫌われている。

・一方でそのような信者が「下手なことは言えないから」となかなか感想も送らないのに対し、中島は気軽に明るく作品に反応して神作家のモチベを上げている。

・また知人以外の作品も大量に読んで感想を書いており、反応の薄さに悩むマイナー作家からは救いとなることもある。


 現実でもこのようなポジションの人物には心当たりがある人が多いのか、大きく話題となった。


詳細編集

 「同人女あるある」を主題としたこのシリーズは、それぞれのジャンルでそれぞれの理由からそれぞれの活動にのめり込んでいく同人女たちの鬼気迫る姿に焦点が当てられている。

 入れ替わりに登場する主人公たちは、様々なジャンルでずば抜けた筆力を振るっている " 神字書き " ことPN「綾城」の才能に圧倒される傍ら、彼女と親しい間柄と思われる「おけけパワー中島」の振る舞いに心を搔き乱されていくことになる。

 作者の真田曰く、第1話で綾城の才能に憧れを抱く主人公の字書き・七瀬の感情を強く揺さぶる存在として生まれたキャラクターであり、中島に対する反響の大きさは予想外だったとのこと。


 綾城が作中に顔を出す一方で、おけけパワー中島はSNSへの投稿や綾城との通話を介して登場するのみであり、その外見や内心等の素性は一貫して伏せられているものの、作品自体の「あるある」度とネーミングのインパクトから大いに話題になり、第2話が投稿されると綾城と共にトレンド入りするほどの知名度を獲得してしまう。

 作中では「okekekekejima**」というIDを使っており、「私 / おけけ」といった一人称を使っているほか、(友好的な)フォロワーからは「おけけちゃん / おけけさん」と呼ばれている。

 本人も創作活動に励みつつ、綾城の投稿に端からリプライを送っているらしく、綾城の作品に対して語彙力が低めの感想を投稿してやっかみを買ってしまったり、綾城に他ジャンルを勧めてジャンル移動させたことを吹聴して恨まれたりと、当初はそのムーブで読者からも不興を買っていた。

 一方では気さくな人柄や綾城への気遣い、オタクとしての感度の高さ、フットワークの軽さといった側面も描かれたことで徐々に評価が好転。読み専の主人公が綾城の旧名義時代(7年前)の同人誌を求めて奔走するエピソードでは、綾城の友達として「中島さん」なる人物が登場。好きなもの、同好の士のためなら労力を惜しまない姿勢に、読者からは尊敬の声さえ上がりはじめる。

 かと思えば、どこか奔放であっけらかんとした態度で見知らぬ誰かの神経を逆撫でしたりと、強い存在感を放ち続ける謎多き人物である。


 作品の方向性に悩む綾城に混じり気なしのエールを送り、七瀬や友川からは羨望や嫉妬や敵愾心の綯い交ぜになった感情を向けられ、片やたまき(超過疎ジャンルで二次創作活動をしている同人女)に賛辞を送ってその情熱に報いたりと、読者の感情までも引っ掻き回すおけけパワー中島本人が何を思っているのかについては、今のところほぼ伏せられている。

 陽気な人柄に惹かれた友好的なフォロワー、負の感情を拗らせているアンチ、さらには綾城との親交の深さゆえ打算的に近づいてくる人々にも囲まれながら、読者の視点からは「ひたすら同人活動に明け暮れている人生楽しそうなヤツ」以上の人物像がなかなか見えてこないのも特徴。

 例外として単行本2巻描き下ろしの「おけけパワー中島の憂鬱」では、アンチに叩かれて少し自信喪失した際の話が描かれている。

 また斜陽ジャンルに舞い降りた神 後編では中島らしきネイルアーティストが登場するが、明言はされていない(上述の描きおろしでは中島の部屋にネイルアーティスト用と思しき道具がある)。本人だとすれば、神のオマケなどと言われて悩んだこともあったとのこと。


 おけけパワー中島祭1(同人誌版1巻にも収録されている)では神絵師に表紙を頼んでいるため、字書きである模様。またアンチからは「テンション高いだけ」「スカスカで似たり寄ったり」と叩かれており、本人の性格と同じで明るく軽い作風と思われる。中島を苦手とする七瀬だが作品(綾城との合同誌)を読み「お…面白いな…」と評した。

 単行本1巻描き下ろしの「天才字書きの生まれた日」によると、綾城が小説を書く前から創作活動を行っていた。綾城にとっては高校生時代からの最古参の同人仲間といえ、付き合いの長さからも彼女達の仲の良さが窺える。上記の話の続きである、おけけパワー中島祭2では中島の同人仲間でフォロワーでもある「IQ2億のハムスター」(通称:億ハム、同人誌即売会で中島の同人誌の売り子をするなど作中でも度々登場)が中島とほぼ同年齢で、互いが高校生の時に知り合ったことが語られた(綾城は中島や億ハムより少し歳下なのが窺える)。


 ちなみに同人誌版2巻「おけけパワー中島とゆかいな仲間たち」では億ハムはじめ親しい同人仲間達3人(他2名はイカポリスとマンボウ定食NEO。両者とも単行本2巻で中島の企画したアンソロジー同人誌に参加しているのが名前で確認できる)に誕生日前夜祭を祝われ、綾城とも誕生日当日に会食の場をもつなど、相変わらず友人達に恵まれているが(尚、両日とも誕生日プレゼントは友人達による中島の推しカップリングの書き下ろし同人誌であった)、そんな中、なんと彼氏もちだった事が本人の言葉から判明(彼氏から貰ったというネックレスを付けていた。綾城との会食は日中でケーキ等の軽食だったため、夜は彼氏に祝ってもらう予定なのかもしれない)。綾城もこのことは知らなかったらしく固まってしまっていた。


 インパクト抜群の名前ながら中途半端に長いため、読者からは「おけパ」「おけパ島」「おパ島」等の略称で呼ばれている。





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