解説
「きぶな」とは、栃木県宇都宮市の郷土玩具であり、縁起物である。
ちなみに「黄ぶな」とか「黄鮒」とか、いろんな表記があるが、地元でもその辺りはいろんな表記を使ってるので、まあその辺りは割とテキトーで大丈夫。
昔々、「天然痘」が流行った時に、田川(という利根川に繋がる川が市内を流れている)で、黄色い色をした、摩訶不思議な鮒が釣れ、病人がその鮒を食べたところ、たちまち病が治癒したという。
このような伝説から「きぶな」が生まれた。
基本は、張り子の「きぶな」を、細い竹竿に吊り下げたもの、となっている。
色は、身体全体は黄色だが、頭が赤、ひれが黒、尾びれが緑、と色鮮やかなカラーリングとなっている。
お正月に宇都宮二荒山神社などで売られ、家の軒先に吊され、無病息災を祈っていた。
「張り子のきぶな」が基本だが、土鈴としても作られていた。
そして現在では、キーホルダーやストラップ、タオルといったお手軽なグッズや、マスキングテープやハンチング帽、ご当地キティ、お菓子の最中のデザインや日本酒の銘柄、そして市内循環バス「きぶな号」として、公共バスのデザインに使用されるなど、
多種多様な「宇都宮のご当地きぶなグッズ」が作られている。
また「新型コロナウイルス」流行により
アマビエ様と同じような「疫病を祓う縁起物」として
じんわりと全国区になりつつある。
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