ある日突然超能力が芽生えた地方に住む男子高校生を主人公とするコメディ漫画であり、超能力の危険性を描いたSF漫画。
週刊ヤングマガジン2009年33号からプラネットウェイヴスのタイトルで短期集中連載を開始。2010年34号掲載分からタイトルを変更し、単行本は新タイトルで発売されている。
あらすじ
大分県野津町(現在の臼杵市の一部)に住む男子高校生嘉郎は、突然テレパシー能力を持つ超能力者となった。その町には彼以外に超能力を持つ人々が住むことを知る嘉郎だったが、この力を「社会の為、人の為に使いたい」と思う嘉郎に対し、その超能力者たちのほとんどは残念な変態で「自分の欲望」のために使っていた。
そんな彼らの元に、本当に危険な「敵」が姿を現し、超能力を使った残虐な事件を起こすようになる。嘉郎は仲間たちと共に敵の凶行を止めるため、超能力者同士の戦いに挑むことになる。
主な登場人物
- 鴨川嘉郎
本作の主人公で高校2年生。ある日突然テレパシー能力を手に入れるが、他人の心を聞くにはラジオの周波数を合わせるような感覚で聞くため、知りたくない心の中まで知ってしまうことがある。
- 永野輝光
高校近くのカフェレストラン「シーホース」のマスター。テレキネシスの能力を持つが、「エロいもの」への欲望がないと発揮されない。変態その1
- 榎本洋介
嘉郎の高校の先輩。テレポーテーションの能力を持つが、肉体しか移動させることが出来ず、衣服までは移動できない。だが彼には露出狂の気があるのか、逆に快感になっているらしい。変態その2
- 平野美由紀
本作のヒロインの一人。テレパシー能力を使えるが力は小さく、聞こえる範囲は狭い。
- 浅見紗英
本作のヒロインの一人。東京から転校してきた。清楚な外見とは裏腹に腹黒い性格。
- 江崎先輩
嘉郎の高校の先輩でバスケット部のヒーローで校内の人気者。この手の日常生活で冴えないタイプが主人公の漫画でこういうリア充は性悪だったり、非常時にヘタレなタイプが多いが、彼は弱者の為に最後まで逃げずに凶悪な超能力者に立ち向った好漢である。いそうでいなかったキャラクターである。作中の事件で対外的に犯人を倒したヒーローとされているが、上記の勇気と優しさに満ちた性格と行動は英雄と呼ばれるに相応しい。
テレビドラマ
2013年4月から7月までテレビ東京ドラマ24枠で放送された。多額の予算を用意できない深夜ドラマであることから、舞台を東京から遠く離れた大分県から比較的近い愛知県東三河地方に変更。ロケもこの地で行われている。
なお東三河が選ばれたのは監督の園子温が豊川市出身で、制作会社のプロデューサーも豊橋市出身だったから。
映画
2015年9月4日公開。こちらもテレビドラマ同様に東三河が舞台となり、ロケも全編東三河で行われている。