もう一度、光の中へ
もういちどひかりのなかへ
韓国のウェブトゥーン及び小説である「다시 한 번, 빛 속으로」が原作となっている。
出版社はDaewon C.I. Inc.、小説版の原作者はTicaTica氏で、作画はYUYA氏が担当している。
ピッコマでのSMATOONランキングではTOP50のほぼ常連となっており、人気の高い作品である。
本作は転生もので、前世で濡れ衣を着せられ家族の誰からも信用されず大罪人として処刑される、凄惨極まりない仕打ちを受けて心を閉ざした少女が、転生後の新たな家族との時間とその過程で心を開いて成長していく姿を描いている。
あらすじの区分
シーズン1
1話~46話
シーズン2
47話~80話
エルミール皇国の皇女。光の精霊使いとしての素質を持つ。赤ん坊の頃から前世の記憶を持っているため、前世の悲惨な記憶とトラウマから最初は家族にすら心を閉ざしていたが、愛情深い家族たちと接していくうちに心を開いていく。
- アリサ・デル・イデンベル
イデンベル帝国の第四皇女でアイシャの前世。周りから冷たくされても優しさを忘れない穏やかな性格だった。生前は黒髪に緑色の眸の容姿をしていたが華やかな家族からは容姿が薄気味悪いことから容姿が美しく溺愛される妹マリアンヌと比較されている。
マリアンヌ毒殺の濡れ衣を着せられて、ろくに調査されることもなく処刑されている。
皇女でありながら何故か家族だけでなく使用人たちからも冷遇されていたが、アリサ自身特に意地悪をしたというわけでもなく(マリアンヌに対しても妹として可愛がっていた)、
アルセンのようにアリサを信じてその死の真相を探ろうとする者もいて、
アリサが何故周りから疎まれて嫌われていたのかは謎に包まれている。
エルミール帝国
エルミール皇室
- イシス・ド・エルミール
エルミール帝国の皇子。文武両道に優れているアイシャの腹違いの兄で、とても妹思い。
恐らくアイシャにとって一番の心の拠り所。
- ティリオン・ド・エルミール
エルミール帝国の皇帝。イシスとアイシャの父。戦争や政治、外交において実力があり英雄と称賛されている。
皇帝としては冷徹な一面を持つ一方、父親としてはとても家族思いで優しい。
- アイリス・ド・エルミール
エルミール帝国の皇妃。アイシャの実母。義理の息子であるイシスにも分け隔てなく接するなどとても慈悲深い女性。
実家は帝国北部の国境を守るルーセル侯爵家。
- テティス・ド・エルミール
アイリスより前の皇后でイシスの生みの親。もともと体が弱かったらしくイシスを生んでから衰弱して亡くなっている。
エルミール帝国の国民
- ビオン・ベルトモア
ベルトモア家の公子でイシスとアイシャの幼馴染。2部では有能な魔剣士に成長して第2騎士団長を務める。
- ルーセル侯爵夫妻
アイリスの両親。
- アシュリー・ローラン
ローラン侯爵家の次女。魔力を増幅させる魔法道具アーティファクトを使って水の精霊ナーイアスを召喚するが、
自身の特徴も相まってアイシャと間違えられてしまった。
- ローズ・ブライム
エルミール帝国南部の最大勢力となる家門、ブライム侯爵家の令嬢。
優しく面倒見のいい性格だが、心配のあまり強く当たってしまう事も。
アシュリーとクロエとは友達同士。
- クロエ・ディモント
ディモント公爵令嬢。物静かな性格。
- 大神官
光の神官たちを束ねる大神官。高齢の男性。人望厚い人物でアイシャからも慕われている。
イデンベル帝国
イデンベル皇室
本作の最大の敵。イデンベル帝国の第五皇女。
イデンベル皇帝ジュールが侍女に産ませた私生児であるが、10歳の時に王宮に連れ戻され、
白髪金眼の持ち主であることからイデンベルの花と呼ばれ讃えれているほど家族から限りない寵愛されていたが、アリサを冤罪に追い込ませ家族に処刑する様に仕向け、アリサを死に追いやった。
表向きでは聡明で華やかな性格だが本性は実の姉を殺害した野心を掲げる残忍で狡猾な性格。
その後成長してからはセレーネの像で祈りを捧げており、その美しさから聖女と称えられているが、黒魔術師として裏では暗躍しており、エルミール帝国に対し戦争を起こし破滅させようと目論んでいる。実兄であるラキアスに対し何やら特別な感情を抱いている節がある。
- ラキアス・デル・イデンベル
イデンベル帝国の第一皇子。
アリサの同腹の兄だが冷酷で、家族共々マリアンヌを非常に溺愛しており、冤罪に掛けられたアリサを否定し、彼女から信じてほしいと縋りついた際には激しく平手打ちし、「嫉妬に狂った卑しい顔」「この恥知らずの罪人であるアリサの両目を焼き、ギロチンにかける」ことをジュールに処することを提案するなど、イデンベル皇室の中でも特に残酷な仕打ちを無情にも実行させた。その後マリアンヌの推薦もあって次期皇帝に即位しており、アイシャとして転生したアリサの住むエルミール帝国に刺客を放ちイシスとアイシャを毒殺しようと仕向けるなど残忍性は相変わらずも変わらず、植民地にしようとエルミール帝国を激しく敵視している。マリアンヌに危害を与えようとしたアリサのことは死んだ後も恥知らずの妹として忌々しく憎く思っているが、時折思い出す謎の記憶(アリサと仲睦まじく過ごしていた記憶)と不自然な言動と態度を取るマリアンヌに違和感を抱き始めるが闇に包まれたままエルミール帝国に戦争を起そうとする。
- ジュール
イデンベル帝国の皇帝。アリサの実父だが、アリサに対しては冷ややかな目で無関心であった。
マリアンヌを毒殺したという冤罪をかけられた際には不十分な証拠からアリサを「マリアンヌに嫉妬し殺害しようとした」罪状で同じくアリサを憎む実兄ラキアスたちから一番惨い「両目を焼いた後斬首刑にする」といった実刑を下した。
- アリサの母(名前は不明)
ラキアスとアリサの実母。アリサに対してはほぼ愛情は無く国民の気を引くために表ではアリサを愛するように振舞っていた。作中には一切出てきてない。
- エルシス
イデンベル第二皇子。アリサの兄。
作中では一切台詞は書かれていなかったが同じく兄妹共々マリアンヌに加担しアリサを死に追いやった。その数年後はアリサがアイシャとして転生した際に刺客としてアイシャと対峙する。
- アデリーヌ
イデンベル第三皇女。アリサとマリアンヌの姉。
艶やかな容姿の持主で気が強い顔立ちの顔つきで片手には扇を持っている。
家族共にマリアンヌを庇護し、冤罪を掛けられたアリサに対し冷たい態度を取り、罪人と激しく罵りアリサを処刑に追い込ませた。
- ルルース
イデンベル第六皇子。アリサの弟。
黒髪緑眼といったアリサと似た容姿の持主。
マリアンヌよりも年下で幼いが大人びた一面を持ち合わせておりマリアンヌを「マリーお姉さま」と呼んで慕っており、冤罪でありながらもアリサに対し人一倍憎悪を募らせ否定しようとしたアリサを激しく糾弾した。
精霊
- ルー
光の下級精霊。小さな体で背中に羽を生やした愛らしい少女の姿をしている。
アイシャが最初に召喚した精霊で、それ以来いつもアイシャのそばにいる。天真爛漫な性格でお菓子が大好き。
- ルミエ
光の中級精霊。華奢な少年の姿をしていて、クールな性格。
- ルディオン
光の上級精霊。大きな鳥の姿をしている。
- ルミナス(ルーン)
光の精霊王。見目麗しい美青年の姿をしている。アイシャに興味を持ち、「ルーン」という偽名を名乗り人間として暮らすようになる。当初は人間の常識に疎かったが、人間界での生活を始めてから人間として生きるためのルールやマナーを勉強して習得するなど真面目な面も持つ。
精霊王だからか神殿の神官たちを「子供たち」と呼ぶなどアイシャたちよりずっと年上な模様。
- ナーイアス
水の下級精霊。水滴のような姿をしている。自分を召喚したアシュリーを慕ってる。