概要
『ななどなどなど』に登場する吉岡るると高山萌のカップリング。
二人は主人公である小町とななどを介して友達となった。
萌は明るく社交的で友達思いの人気者だが、その実はるるが好きすぎるあまり犯罪行為(盗撮や盗聴、ストーカー)を行うヤバい女である。るるはその本性を知らないため、萌に対して憧れを抱いている。
ただし、萌の名誉のために補足すると、明るくて社交的なところや友達思いなところも異常性を隠す仮面ではなく、れっきとした彼女の一面であり、むしろそちらが元来の性格だと思われる。
るるに対しては基本的に全肯定であり、普段の言動についてはもちろん、文化祭の出し物を決める際、「メイド喫茶」という案でみんなを困らせてパニックになってしまい、(美少女として)危ない表情をしていたるるに対しても「あの(かわいい)顔」と心の声で言っている。ただ、調理実習で玉ねぎによる涙を予防しようと鼻にティッシュを詰めようとした際には、「ビジュアル要員だから」という理由でさすがに食い止めていた。
また、萌が進んで何か行動を起こす場合、その動機にはるるが絡んでいることが多い。特に前述の出し物決めで周りからの反発が大きかった「メイド喫茶」という案が、るるのものだと知るや否や強引な話術でみんなを説得したり、るるのメイド姿が見たいがために先生と交渉し、ミニステージでライブを行う小町・ななど・るる・萌の分だけメイド服を用意してもらったことが、その例として挙げられる。
しかし、その異常な行動とは裏腹に、るるに対する気持ちは妙にピュアなところがある。小町が「(るる)本人に直接告白すればいいのでは…」と提案した際には、「そんなのはずくてムリに決まってんじゃん、もー玉村さんって結構大胆なこと思いつくなぁ〜」と頬を染めて照れていた。他にも、るるがバイト先に遊びに来た際、ふと自分がるるとキスをする妄想をしてしまい、「不潔!!!」と叫びながら自分の頬を殴っていた。ただ、調理実習ではるるを心の中で「妻」呼びしたり、吉岡家をみんなで訪れた際には、るるの両親を心の中で「お義父さん・お義母さん」呼びしたりと、その線引きはかなり独特である。
また、るるも萌に対して普通の友達とは違った感情を抱いている節がある。
萌に憧れていることは前述したが、「わたしにもお姉ちゃんがいたら…高山さんみたいな感じなのかなって…」と想像したり、プロフィール帳の「生まれ変わるなら?」という質問に「高山さんみたいな女の子になりたいなぁ」と回答していたりと、るるにとって萌は理想の女の子であることが窺える。しかし、萌に憧れるあまり、自分が萌と仲良くできていることは奇跡だと思っていたり、遠い存在だと思っている一面もある。
その一方、小町の発案で萌の弱点を探る回では、誰も知らない萌のある秘密を知ったり、照れてあわあわ取り乱すというレアな姿を目撃したが、それを小町が聞き出そうとすると「わたしだけのだもーん」と断ったことから、萌に「吉岡さん意外と独占欲つよい…!?」と思われている。