「かのんの歌は愛に満ちておるな!」
「正直に言う! わらわはバカぞ!」
概要
天界の女神で、ユピテルの姉妹の次女。
中川かのんに宿っている。
彼女が表に出てくると、瞳の色が変化し、顔に文様が浮き出る。
一人称は「わらわ」で、語尾に「〜ぞよ」と付けるなど、口調は古めかしい。
ウルカヌス曰く「医術の専門家」。
陽気で明るいが、「バカ」を自称する通り頭脳面は妹のディアナとは対照的。
この陽気さ必要以上に深刻にならず仲間や姉妹の心に希望を常に灯し続けるムードメーカー的な部分においては利点に働く事もあるが、逆に真剣(シリアス)にならざるをえない局面ではシリアスブレイカーの果てに警戒や判断を甘くして事態を悪化させるトラブルメーカーにもなってしまう側面もあるため、他の姉妹とのケンカになるとアホロと罵倒される事もある。
かのん編終了後、しばらくして復活したと思われる(夏の勉強会の時点で、既にかのんは桂馬と会ったことがあるのではないかと考えるところまで記憶が戻っていた)。
目覚めてからは、鏡の中で実体化することだけできるという状態が続いていたが、かのんが桂木桂馬に告白した事で「愛の力」が強まり、頭上のリングを取り戻した。また、かのんと入れ替わることもできるようになった。
力を取り戻した直後、桂馬が女神や地獄の問題とは無関係の人間だと思っていたアポロはフィオーレとのいざこざに桂馬を巻き込むまいとその場から走り去る。
しかしまだ力の回復が不十分だったせいで、追ってきたフィオーレに敵わず旧地獄の暗殺魔術がかけられた短剣で刺されてしまう。咄嗟に用いた「水化術」により即死は免れたがこのままいけばかのん共々死に至るのは明白で、このアポロへの襲撃が桂馬に女神捜しを決意させるきっかけになった。
やがてディアナと桂馬の奔走により復活したウルカヌスにより短剣が取り除かれ、さらにマルス、ミネルヴァの協力を得て昏睡状態にあるアポロに呼びかけることが可能になったが、アポロは占術世界で「巫女」として祈るのに忙しく目覚められなかった。
代わりにその占術世界に桂馬を呼び寄せたことで、桂馬はかのんとの再会を果たす。既に翼を取り戻しており、「祈れるのはあと3日」という忠告を与えて桂馬を帰した。
ちなみにこの時桂馬は風邪を引いていたが、医術の神・アポロのおかげで治っている。